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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルルーシュは西離宮に住んでいるようです

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　　　　　 |　│望園鏡│ ∥|
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　　　　 　 ) ≡≡≡≡≡≡）
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・　このスレは茅田砂胡先生の同人誌時代の作品「望園鏡」（初出・1988年）を元にしたやる夫スレです

・　デルフィニアという国が舞台ですが、商業誌の「王女グリンダ」シリーズ（大陸書房）および
「デルフィニア戦記」シリーズ（中央公論新社）とは、似て非なるパラレルワールドであり、
作中で繋がることはありません。あくまで別々の作品として捉えて下さい

・同人誌という形態のため、当時の流行り的に男同士のそういう描写が作中に存在します（200ページ中3ページ程度の含有率ですが）
本スレにおいてはそういうシーンは極力、キスＡＡと朝チュンで誤魔化そうかと思っていますが、
そういう関係が前提の上で会話が進むことがあります。会話で匂わされるのも駄目だという方はお気をつけ下さい

・もっともその「男」が、当てにしていたキャラのＡＡが少なかったため、代わりに女性キャラＡＡを採用することにしたのですが、
傍目には兄×妹カップリングに見えてしまうだろうという結果になりました。インセストタブーまたはルルーシュ×ナナリーカップリングが苦手の方は
さらにお気を付け下さい（※本スレの作中において、この二人は兄妹ではありません）
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【　自分が理解している同人版デルフィニアの経緯　】　（実際は違うかもしれないです）

　　 茅田先生の中ではずっと「異世界からの王女と女装男子の刺客」という構想があったらしい
→　ある日、Ｃ翼同人誌を出す事になる
→　ネタがない
→　昔から温めていたデルフィニアワールドに、王女を王子として日向小次郎を当て、刺客に若島津健を当てはめてみる
→　第一作こっきりと思っていた「望園鏡」がやたら好評を博し、続きを望まれる
→　88年から94年まで発刊が続く人気シリーズになる
　　 カリンやブルクスなどといった横文字人名に混じって、なぜか小次郎や健という和名が飛び交う異色のファンタジー作品
　　 でも二次創作同人誌のパラレル設定ものなんて割とこんなものである
→　その間に、本来のオリジナル形態「異世界からの王女と刺客」の設定で、大陸書房で商業デビュー（そして大陸書房倒産と中央公論社移籍）



【　同人版デルフィニア・望園鏡シリーズ全リスト　】

　　「望園鏡」（1988．8発行）
　　「幽艶花」（1989．3発行）
　　「紅炎輝　上」(1990．8発行）
　　「紅炎輝　中」（1990．12発行）
　　「紅炎輝　下」（1990．12発行）

　↑　ここまでがメインストーリー
　↓　後日談

「戴冠式前夜」（1991．12発行）
「戴冠式後夜祭」（1992．5発行）

　↓　作者とゲストによるパロディバージョン
「デルフィニア　アンコールマガジン　パロディ＆ギャグバージョン」（1992．8発行）

　↓　サイドストーリー
「ヤウアレティ」（1989．5発行）
「金環食の日」（1990．6発行）
「炎の色」（1991．8発行）
「デルフィニア　アンコールマガジン　シリアスバージョン　紅蓮の夢」（1994．8発行）

　　↓中公版第一巻序盤とほぼ同一
「黄金の少女」（1991．8発行）


１が所有していないものもありますが、所持している友人からコピーを貰ったりしてある程度カバーしております。
「黄金の少女」は商業誌とほぼ同一なのでやる夫スレ化はしませんが、それ以外を考えても量の多さにクラクラします。
当面はシリーズ第一作目「望園鏡」の完走を目指して、行けるところまで行ってみようと思っております。
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第一話は、本日17日　２０：００頃に投下を予定しております

それでは投下開始します

ｵｰﾙﾊｲﾙﾃﾞﾙﾌｨｰﾆｱ!!

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　　　　　　　　　　./￣￣￣￣￣￣＼＼＼　V.／／／／　 　 　 　 　 　　　|
　　　　　　　　　　}:三三三三三三三.×＼＼l.／／／×三三三三三三三:{
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　　　　大陸には大華三国と呼ばれる三つの大国がある　　一つはタンガ、一つはパラスト

　　　　そしてあと一つ、最も豊かな土地を持ち、栄えている国の名をデルフィニアという

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　スケニア　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /｀ー´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､--､　 _　　　 （´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　 / ／ ￣｀ー´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,_ノ　　 ｀′　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （＿　 ,‐-っ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　タンガ　　　　　　　　　　　　 ｀‐´ ／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 く,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　デルフィニア　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ
　　　　　　　　　　　　　パラスト　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ　　　　　　　　　　　※　地図はイメージです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´　　 　　　　　　　　　　　 作中の地理とは異なります
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､_ - ‐´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,, -´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣（ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／　　　 `´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
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　　　　そのデルフィニアの首都はコーラルといい

　　　　東から南にかけて海、北から西にはパキラ山脈を擁する天然の要害であった

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　　　　　　　　　　　　　　　　　∧
.　　　　　　　　　　　　　　　　 / ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　 ∧/ﾛ ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　 | .|ヽ--'|
　　　　　　　　　　i　　　　 ヽl~~~~~|
　　　　　　　　　 ∧　　　　　ヽ冊ll|
　　　　　　　　　/ ヽll_____　 __|_ﾛ__|_
　　 　　　　　　/____.ll .//'-,,ヽliiil///　　　　　　　　　 .n人
　　　　　∧ ,／'l''''''|ll//　　 ~~~/ヽ|,　　　　　　　　　／/.|.＼
　　　　　|　||/'_lﾛ===ﾛ-,i_, _　./''' ヽ,,　　　　　　　　 l~'''''''''''~l
　　　　　|,,/l/　l===l ll.l.l.l∧ /.ii , ii ヽ∧.　　　　　　 ヽ----l'
　　　　　ヽ~''''''''l　ﾛ--,,_./_ヽiii四四 ./_ヽ　　　 　　 __| ''　'' |__
.　　　　　 |.''.''l''.l　._ l l l ~|　| 國--國|　|　　　　　 |~''-------'l
.　　　　　 |-,,,l__l,.. ''.l-l,,,,,,|-.|'''''---'''''|-|ヽ .____,-,_ |~ヽl~l l'l l'/ﾉ
　　　　半| ,, ,.| .lノ~ヽ,l,___li__l iii__ii__iii_|i |,| /ヽ. /ヽllヽ　l''' ''' '' l
　半　 半| ,, ~|''.l_／|~~'ヽ._ヽ,-, .- ,-,ヽ-,l~,,_ヽ/__ノl|　 |. '　'　|
半　半半| ii|l''l .l'---,l'l／''ll-ヽ' '' .'i--/-l,,_ ~'ll'''''ll-l　..|　　'　|
森森森森林||ii.iヽ-l,,l-l--.ll-l,li iii　l l,l,,_ii　~''-',,_ ~'''l　.| ,　 ,　|半半
森森森森林半|ヽ-l,,l-l''''~ll .l.l　半　ヽヽ''''''-,,_. ~'／ヽヽ_　　 |森森 _/ヽ_半半
森森森森森林|ヽ-l,_l..l''''~ll'''l'l林林,,/ヽ, ヽ! l i~／ ／,-,＼,_ .|森森['---']森森森
森森森森森森林半半'--ll-l'l 林 ['---']　　i,,_ i___l ,' ii .',i l,,,i.l,,_森 .|~''''~|森森森森
森森森森森森林林半,________,,,,,,,,,,| i　 |,,,,,,,,,l,,~l i,_l,l,n,,n,l,,l i l---'''''l i　..|森森森森
森森森森森森森林林半半半-''~.|　　.|,,,,,,,,,--l-lヽ-| ' '|-,,l'''''''''''~~| ,　 |森森森森
森森森森森森森森林林林林半 .| i　 | ∩ ∩.l iヽ'' l國li li .l i.i　i.i |　　.|森森森森
森森森森森森森森森森林林半 .|　　.|. '''　''' l l..l,,-',--,'iヽ,l n　.n |　　.|森森森森
森森森森森森森森森森林'''''''/~,| i　 .| n　.n l li.l '''ll冊l l .l l_____,,,,l '_,,,,,|森森,,_森
森森森森森森森森森森森''''--i-|,____,|-----l'''~ll半半l l-l''l---''''l,_　　|　　~'ヽヽ
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森森森森森森森森森森森　l .l　　　　 '-林林林林林林林~''''''-------''''''''~~l半
森森森森森森森森森森森 / l　　　　　　林林林林林林林林林 l l　 .l l　l.l林林
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　　　　そして王城の西の端、パキラ山の中腹に、先王の代に建てられた離宮があった

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　　西　離　宮　】
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　物語は、ここから始まる…

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　　　　　　　　　　　　　 　 _,. -─　 　 ー─- ､_
　　　　　　　　　　　 　_.イ_　-‐───── ､　＼
　　　　　　　　　　　／∠　-‐─‐r──‐-､　/　　 ＼
　　　　　　　 　 　 / /　/　　　　/ ﾊ　　　　V　　 　　ﾊ
　　　　 　　　　 ／ /　/　　　　/ /　〉　　　ｲ　　　', 　 l
　　　　 　 　 ／ 　,'　/／|＿_ノﾚ′厶＿／ ! !　　 |　　!
　 　 　 　 ／ ／　{ 厶　 　 ヽ　　　／ 　 　 ﾚ|　　｜　 |
　 　 　 ∠ ／|　　　个　 ＿　　　　 _ィf示ｱヽ! 　 ｜　├─┐　　　　よいか、くれぐれも粗相のないようにするのじゃぞ
　　　 　 　 　 | 　 　 ｲィfてｶ　　　　 弋_zｿ　 ﾘ 　 ﾑ 　 ト､_ノ
　 　 　 　 　 /　 ／lハ 弋_ｿ　 　 　 　 　 　 /　／´} 　 !　　　　　　　お前のお仕えするルルーシュ様は、正式なお生まれでは無いとはいえ
.　　　 　 　 / ／　/　ﾊ 　 　 　 ,　　　　 　 /／ l ）ﾉ 　 |
　　　　　　/ ′　/ 　 ∧　　　　　　　　 　 　 ｨ７厂　　 |　　　　　　　 このデルフィニアの第一王子…ゆくゆくは王になられるお方なのだからのう
　　　　　　　　　 |　　　 ﾍ、　 　 ´｀　 　 　 ／　 |　｜　|
　　　　　　　　　 |　 　/　ノ＞ 、　 　 _　イﾄ､ 　/　 /　｜　　　　　　　本来ならば、お前のような新参者にお世話を任せるべきではないのじゃが…
　　　　　　　　　 |　 　|⌒|　　　≧ て　　 / |⌒|　./　　j
　　　　　　　　　 |　　 |　 |_.へ_ﾉ　　　　　ト､!　 ! /　　/
　　　　　　　　　 |　　_|　 ||　　＼　　　　　　|　 |,'　　/
　　　　　　　 　 /／ /|⌒||　　　 l__ 　 　 　 |⌒ト‐-〈
　　　　　 　　／/ 　 l |　 ||　　　 |　　　　￣ヽ　∨ ﾍ＼
　　　　　　／ 　|　　ヽ!　 !!＿　　＼　　　　　 ＼ ＼ﾍ　＼
　　　　 ／　　　|　　　|　 || 　 ヽ＿_ﾍ　　　 　 　| 　ヽﾍ.　 ＼
　 　 ／　　　　｜　　/　/!＼＿|l⌒l|ﾍ、＿＿_ノ|　　|　|　 　 ）
　 ／　　　　　　l　　/　｜ヽ |匚l 囗二l|　　　ヽ｜　 |　|　 ／
.

　　　　　　　　　 ／／_....:‐‐:.:.:─,:.:-:...､　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.丶
　　　　　　 　 ／∠イ:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:｀ヽV:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　 /:.:./:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.j!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
　　　　　　 /:.:.:.:./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:l:.||:.|:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',　　　　　　　　　　ルルーシュ様にも本当に困ったものじゃ
　 　　　　 /:/:.:.:.:.:.:.:.::/|!:.:.:.:.:.:.|｣ | |:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.!:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
　　　　　 ,:./:.:.:.:r― ´　ー―'´ 　　｀ー ､:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!　　　　　　　　　 何度申し上げても本宮で暮らすのは嫌だと仰せられて
　　　　　,:.:リイ´　 　 　　　　　　　　　　 ｀ヽ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:|　　　　＿
　　　　 .':./:.:.:!　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼/:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:}─‐　'　 /　　　　ご身分にも関わらず、王宮の外れでお一人住まい
　　　　 |:.|:.:.:.:',　　__＼　　　　　　,ノ__　 　 　 /:.:.:.:.://:.:.:.:.:.ト､＿＿_/
　　　　 |/|:.:.:.:.',　''７｡ﾈミ､　　　 ' ,=ﾃ｡≡ﾇ- /:.:.:.:.://:.:.:.:.:.:.'　　　　　　　　　　せめてお側仕えの侍女を置くように申し上げても、片端から追い払ってしまわれる
.　　 　 　 ﾄ､:.:.:ﾊ 　 ぅ_ｿ　　　　　　 _ぅ__:ソ /ｲ:.:.://_ヽ:.:.:.:.'　
　　　　 　　 ト､∧　　　　　　　　　　　　　 〃j／ /(　|:.:.:.:.!　　　　　　　　　　　どんなにしっかりした娘をお側に置いても
　　　　　 　 |:.:.:.:.:,　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ／:.:.:.:.|
　　　　　 　 |:.:.:.:.:..,　　　　｀　　　　　 　 　 　.ｨー:.':.:.:.:.:.:.:.|　　　　　　　　　　　ひと月と経たぬうちに自分にはとても勤まりませんと泣きだす始末
　　　　　 　 |:|:.:.:.|:.ヽ.　　　‐-　　　　　 　　 !:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:|
　　　　　 　 |:|:.:.:ﾊ:.:.:.:＞..　　　　　　　,　　 |:.l__:.:.:.:,ｲ:.:.|:.:.|　　　　　　　　　　　いや、だからといって何も王子様がお前たちに
　　　　　 　 |:|:.:.:|:.}'⌒ﾞ|:.:.|｀:>､ 　-='　＿_ノV　ヽ/|:.:.:.:|:.:||
　　　　　 　 ||:.:.:.|:.|　　|:.:.|:.:| ｀{/!￣￣　　 /　　/:.|:.|:.:.|:.:l:|　　　　　　　　　　　無体な振る舞いをするというのではないのだぞ？
　　　　　 　 ||:.:.:.|:.|　　|￣｀_Y⌒ヽ==- ､_ / 　 /:.:.|:.|:.:.|:.:.||
　　　　　 　ﾉ:.:._ﾉ=|　　|:::::::ノー(⌒::::::::::::/ 　 ,　｀ ー :._!:.:.l|
　　　　 /⌒´/ 　 |　　|｀フ::/　 |｀|ー ､_,' 　 /　　　　　　￣｀　＞､
　 　 　/　　 }　 　}-､ノ /:::/　　|::::! 　 /-､ノ　　　　　　 　　／彡´⌒ヽ
　　　 / 　　 | 　 /:.:.:| /::::/　　 |:::::!　/:.:.:.}　　　　　 　　 ／／　　　　　!




　　　　　 {: : : : :}: . ヽ　　　　　　 　 　 / { : {: : {ヽ ＼ : : : V
　 　 　 　 } : : :/. : }: }　　　　　 -=＝={: :{ : { {: : : .＼:ヽ､__:}
　　　　　/. : :, : : :/:/´￣　　　　　ｧ‐- ヽ ヽ . ＼: : : .＼=-:}
.　　 　 /. :／. : : ／ '´ ｀ 　 　 　,..z==ミ　＼: : : .＼: : : .ヽｦ
　　 　 {／. : : ／: ,.ィ笊ﾐ、 　 　 /ﾋﾉ::ﾊ ヽ　　､ : : . ヽ: : : }
..　　／ :/.: :.ｲ:/:ﾊ{ ﾋﾉ::}　　 　 　 {:::ｉj::ﾘ　}}　　}ヽ : : : }: : :}　　　　　　　　 ですが、カリン様
　　'.:.{: :{: : : :{:{: : :}弋:ﾂ　　,　　　 ゞ- '　 ′　/;.:ﾊ : : :}.:/{
..　{: : : :､｀: :､＼:_:}＿,　　　、　　　　　　　　 //. : :} : // : ＼ 　　　　　　　なぜそのような…？
.　 ｀　､: .＼: .ヽー＜　　 　 __　　　　　 ｰ=彡': : : {: /:ﾊ{ : : : ｀:}､
.　　　　ヽ: :ｉ＼}: : : : .ヽ　　`ｰ｀　　　　　 . /: :{{: : {: : {: .＼＿ノ}: ＼
　　　　　}:八: :}ﾉ: :, : : :}＞:..　　 　 .. ＜　 {: : { ＼: : :ﾊ: ､＿_:ノ : : . ヽ
　　　 ｰ='／ y. : /: : ノ:/. : :fぅ=≦zrｔ　　r'＼{ヽ: :∨: :} : }: /＼: ＼: : : .
.　　　 ／ . : ; : /. :/､__': :/: :}ﾆ=-ミ:::}==f:ﾆ7: {: :ﾊ: } : ' : :}/. : : .ヽ: .ヽ : }
　　. : : : :／:{: ﾊ : {⌒ヽﾞｰ､ﾉ 　 　 {::{==}:{/⌒}_:_/ｲ /. :／: .＼: : .}: : : V
　/. : :／. :/.:ﾞ{:.:.ヽ{:.:.:.:.:.＼_) 　 　 {::{　 }:}{　Ｖ_/:.:.{/:￣:ヽ: : : :.＼:}: : : :}
.

　　　　　　　　　　　　∧ｰ=: :=-:/. : : : : : : : : /. : : : : :{/-=､ヽ:}: /. : : .ヽ
　　　 　 　 　　　　　ハ:ヽ: :ｰ=/. : : : : : : : : : : : ノ. : : ヽ‐=ミx/厶-‐.. : :}
　 　 　 　 　 　 　 . , : : ヽ: ｰ={: : : : : :/ . : : : :´ : : : : : :}　　　'^Vミ､:::}: :ﾄ.
　　　　 　 　 　 　 .: : : : . ＼: {: : : : /. :／. : : : : : : :／｀ヽ 　 　 }ヽ::/. : :/　　　　ルルーシュ様は年若く、戦場で武功も立てられた方
　　 　 　 　 　 　 .' : : : : :}: : .｀'. : : :{: /. : : : : : : :／｀ヽ　　　　 ､} :/. :/'′
　　　　　　 　　 /. : : : : /. : }: :∧ : {/: : : : : : :／笊㍉　　 　 rｔ .:/: :/　　　　　　 お生まれが正当でないことや、王族らしからぬ
　　　　　　　 / . : : :／. : :/. :{ .ﾊ: ｛ : : /.: :/{-ｲ::ﾘ　　　　 ,ｨt/ : /ｲ
　 　 　 　 ／. : : ／／. :/. : : ヽ/ : Ｖ. :{: : { 弋::ノ　　 　 /://{: /. :{　　　　　　　 振る舞いをなさることは聞いていますが
　　　　／ -‐ : :´／. :／ /{:___:/:/.: :.＼: : :.＼　　　　　　V .: ﾊ{ : : .ヽ
´. : ／. : : : : : : :´. :／ : /. :`ｰ-ｲ:/. : : :ﾊ: : : : ﾆ=-'　　 　 〉}: : } : : : /　　　　　　城下の者達の間では好意的に受け止められております
: : ' . : : : : ´: : : : :´. : : ム:': { : / :{: : :/:/ ' : : : . ｀ヽ　　　　人: : : :／
:/ . : /. : : : : ´: -‐: : ´__...-<ヽ{＼{: : : :{ : :jｲ }:､: }ノ 　 ﾟ／. : :／´　　　　　　　　 むしろ絶大な人気と言っていいです
: : : /. : ´ : ´:-ｧ―:.:.´:.:.:.:.:.:.:.VL_　ヽ､: ＼ :j:ﾉ :}/‐-..イ:.{: : :.(
: : ／ ／: : ; /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V )　　}＼ ヽ―-:､}: }: :}: :}: :{ ､＼　　　　　　　　　 誰もが喜んでお側仕えにあがるのでは…
:./. :/. : :／: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:}(_　 /:/ハ: }:.:.::.:_}ｲ :/ :∧ :}　ヽ}




　　　　|　 |　 |　ﾊ＿＿ﾘ＿＿ﾊ　 V　 |!
　　　 ,'|　 |,.-'"＿_ノ　　　ヽ､＿ ヽ|!　 |!
　　　 |',　 |　＿＿､　　　　 ,＿＿　|　,'|　　　　　　ルルーシュ様は、王宮の中よりも野山を駆け回ってお育ちになられたお方
　_,.-"| ',ヽ| ´弋_:ソ　　　　 弋:ソ　ﾘｲ ト､＿,
＼＿イ|ヾ|` 　￣　　　l　　　 ￣　 /} } ト､＿/　　 そのせいか…いささかその、王家の方にはお珍しい奔放なご気性であられてのう
　　　 ', ヽ-',　　　　　　　　　　　　/_ノ/
　　　　|　| ﾊ　　　 ⊂ニ⊃　　　 //　|　　　　　　　礼儀作法に構わないというか、伝法なところがおありになるのじゃ
　　　　|　ﾄ､ ﾍ　　　　　　　　　,ｲ　, 　|
　　　　|　| }ー| ＼　　　　　ィ´ }-/ 　 !　　　　　　　あのお方のお世話は城下の街育ちの娘では、とてもとても勤まらぬじゃろう
　　　　|　| ',　 ',　|　` ー　　|､/ /|　　|
　　　　|　|　 ',　! `ー┬┬‐'"　/ |　　|　　　　　　　お前は地方の山育ちと聞いたので、新参ではあるが西の離宮へ行ってもらおうと思っての
　　　　|　|-'"|⌒!二二{::}二/⌒|ヽ、　|
　/｀ヽ＿,|＿_|　 |ｧ　/　 ＼|　　ト､|ー-､＿,、
.

　　　;;;;;;;.........;;;;........::::::::::::::........;;;;.........;;;;;;;;.......
　　　";;;;;;;;....::::.....::::!､........::........ノ::::.....::::....;;;;;;;;ji :.:.: .: . :. :. : .. : . :.
.　　　.....:::::::::.....:,',;;;;;;;;ヽヽ;;;;;;;;,',:.....:::::::::....　.:::;l :.:...:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　;;;;.;;;;........;;;;;;;;....::::..::::....;;;;;;;;........;;;;.;;;...::....::li :.:.....:::::::....:..::..:.:.:...:.:.:.:　li;;;;;;::::;;;.,....;;;:::;;;.;:i:;;:;:::;
　　　y;wﾘﾞW゛jﾘwj从ﾘj"W.......:::::::::......:::::::::..jl ::::::::::::::::::::::::::::::::.....::::::::::: li;;;;...;;;;::;;....;:::;;...ji::::;;:
　　　::ﾞｉ........ﾄ ;i:iii;:::;iii:i;::'':;iノ,.,;;;;;;;..:::::::::....;;k　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: Z;;;wWti ijk:;;;k;;;,,::;
　　　::.ﾞﾞヽ(. | ..;;;ii;:'':ii;;;.. | ヽﾞﾞﾘw;y.ﾉ,w'ﾊ 　　　:.:.:.:. :.:. :.:.:. :.: . :.. :.:.:. :.: :; ; | ll;;;;~::|::::::|lki;;;:|
　　　　:::::::::|;;;;..:;;;::ﾞ :: ::..ﾞ|:::::: |. :;ii;::.|`:;,':,”'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;';;;,,,,,,__,,___,_::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;
　　　　:: : : |. :;ii;:.ﾞﾞ,;ii;;ii::ﾞi:: :: :| ;::.ﾞﾞ,ﾞ|'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;~ﾟ''ﾟ ;~'',;;;;;;;;,,,__,,__,ヽ::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:|
　　　　　 　|.iiﾞ:;''ﾞ;.;::;:.; (;|::: 　|;::.ﾞﾞ,ﾞﾞ|:',;''ﾟ ;~,;;”:;,`:;,':;~ﾟ''ﾟ ;~'',_,,_ヽ__,,_____ヽ,,__,,i;::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、::;i
　　　　　　 lﾞﾞﾞﾞ, ; iii::ﾞ,; ,ﾞ| ::　 〉;.::.;ii;..'' 　~'',;''ﾟ ;~'',;'',;';　,,,_/,,___,,____/_,,____,,_;ii'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:　.
　　　　　: .ﾉ;;ﾞﾞﾞ:;i;;;i:;;;i:ﾞﾞﾞ;;ヾ :;ﾉ;;ﾞﾞﾞ:;i;;;ｖ'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;;,,,/_,,___,,_____/,___λ,__,__ﾉ'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:　;i:
:　　　　; :.ﾍ; ヽ,.ﾙ;nﾉ;;;l;;l;rw. :;:;: ;: ;:;'',;'',;''ﾟ ;~,;;;;;;,___,,_____,,___,___,,____;,`:'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.: '　　;T:;:
　　　　　rw. :;:;: ;: ;:;'',;'',;''ﾟ;:;'',;'',;''ﾟ ;~ ;~,;;;,___,,____／_,,___,___,,____;,`:'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.: '　　;T:;:
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＼/＼┴┬┴┬┴,√　　.>┴─┴::ﾊ┬┴┬┴┬┴┬┴/　 :ﾄ─┴─〈_　　＼/＼┴
　:|＿,:へ工工工 /　＼／|＿＿＿_/　＼工;;;／￣ :Υ￣:/ :＼Λ.＿＿__/. ＼__;/ ;／＼
＜／　 　Υ　　　|　　::|／＼:::::::::::::::＼／ 　/─‐┬┴─|　　 :|,:<:::::::::::::::＼／　Υ　 　:
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::ト─────‐イ::::::::／　　　　　　　 　 ﾄ─────ーｲ:::/　　　 　 　 　 　 ﾄ───
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.

　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　. . -―‐-――-.- ､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　／. : : : : :´: :ﾆ=ミv: ´￣｀: 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／. : : ／ : :／. ; :-=ミ: : ,:=ﾐ : .ヽ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 ∧ ヽ:_/ . : /. : : f:三ﾆﾐv彡=ﾐ:} : : :
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　 {: ﾊ:｀:{ : } /. : {: :.ﾄ、　 　 　 　 }: :}: }　　　　　　 ここが西の離宮…本宮から離れて、人の気配など全く無い…
.　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　∧! {＼y' :{: {: :} : l }‐　　 　 -‐{ : }: {
　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 ,: :∧:ヽ/. : : / :ﾉ : ノ　　　　　　 ヽ: : .ヽ 　　　　　これでは本当に山の中と変わりませんわ
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　,: /.: :｀/. : : /.: : :,:ィ=ミ　　　,ｨ=ミxハ:ヽ: }
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,:/ : i : {: : : :{: : :/{{ {::ﾄr}｀　　 {ﾄr} }{: :}: : }′　　　　ルルーシュ様は本当にこのようなところに
　　　　　　　　　　　　　 　　　/' : : :| : ﾄ: : 八: :{　　ﾞー'　 　 ､ ｰ'　: :.}: :ﾉ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／:/. : : | : ; :j/.:.∧: ヽ、 　 　 　 ′　八:{: :{　　　　　　一人でお住まいなのですか？
　　 　 　 　 　 　 　 　 . . :´ : :': : : : ; :/:} /:/ : }: } :} 　 　 　 ﾟ　／. :{ ヽ{{、
　　　　　　 　 　 　 ／:／ :／. : : : /:/:/. : {: :/}:!:{ﾉ|　 ≧=-.イ: : {:|:|: : }ヽ＼
　　　　　 　 　 　 /:／: ／. : : : : :/:/:/. : } ヽ{:从{ニﾆﾆ}　{ﾆ}:{: : :j从: :{: : ＼ヽ
　　　　　　 　 　 ,:/. : :'.: : : : : : :// /. : :/＿r ﾆう__ 　 {{　{{ トｧt---. ､:＼: : .ヽ:
.　　　　　　　 　 {! : : !: : : : : : :〃: : : /⌒ヽ:. :. :.V _) 　 ':,　',　(_Ｖ:.:.:.i:.:.Ｖ ヽ: : :}}
　　　　　　　　　{{: : ∧: : : :／'′: : :.{:.:.:.:.:∧:.:.:.: V{　 　 }} {{　 {_V:.: |:.: }: : :}: /:}




　　　　 |: :|: : : : : :|: : : : :.:./ .|:l: : : : : : :∨ : :.:.ヽﾍ|: : : : : : : : :l: | : : : : : : : :.|
　　　　 |: :| : : : : :ﾊ : : :.:./ 　|ﾍ : : : : : ﾍ∨ : ::.:.Ⅵ: : : : : : .:.:.:l: | : : : : : : : :.|
　　　　 |: :|:: : :／ |_,.ノ´/　　|__ヽ : :_.: : ﾍ∨ : : : :|: : : : : : : : :l: | : : : : : : : :.}
　　　　 |: :i, ノ､　　　　　　　　　　｀ｰ' ﾞ＜ﾍ∨:.: : :|: : : : : : : : :|: | : : : : : .:.:.:.|
　　　　 | :|´: :',　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ : :|: : : : : : : : :|: | : : : : : .:.:.:.{　　　　　　　　わらわや重臣の方々も、本宮においで下さいませと
　　　　 ヽ|: .:.:.:.　　 ＼　　　　　 　 ／　　　　　ヽﾞ|: : : : : : : : :|: | : : : : : : :.:.|､＿__
　　　　　 | : : : :', <､=zﾍ　　　 ｀ｰ'´,　 .＿　 　 　 | : :l: : : : : : l-、: : : : : : ,r|　　　　　　　　 常に申し上げておるのじゃが
　　　　　 | : : : :.ﾍ八 ｡心　　　　　 z=r‐ ＝ﾐ≠- |.:l.:l.: : : : : : -,ﾍ: : : : : :.{ |
　　　　　 |.: : : : ,lﾍ ｀ｰ '　　　　　　　乂辷r｡ﾉ　　|:ﾊ:|: : : :.|: :|　　}: : : : : :| |＿＿_　　　　　ルルーシュ様はどうでもここがよいとおおせなのじゃ
　　　　　 Ｖヽハ.|∧　　　　　　　　　　　　　　 　 |ハ| : :＿Y´ }　ﾉ: : :. .:.:.| |
　　　　　　　 　 ∨:ﾍ　　ﾉ　　　　　　　 　 　 　 c　　|／　〃´／: : : : : .:.:| |
.　　　 　 　 　 　 ∨:ﾍ　｀　　　　　　　　　　　　　　　　,　- '´ : : : : : : : ハ |
　　　　 　 　 　 　 ∨::ゝ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　 V : : : : : : : :ハ: :ﾍ
　　　　　　　　　 　 ∨:l ＼ ｀　､__　　　　　　　　 　 　 .／{―- : : : :ノ ﾍ: :.八
　　　　　　　　, -―‐〉.|　　＼　　　　　 　 　 , イ 　 ／ ,ノ|　　 ＼人 : : : : : :ﾍ
　　　　　　　 ﾉ　　　ハ　　　 |＞　_　 ,　 ＜　, -‐'"´　 l／　　　／　ﾞ'-＜: : : :＼
　　　　　　　.l　　　 |　l　　　 | .|　　 ﾍ l_, ＜　　　　 .／　　　／　 　 　 　 ＼:. : :｀ヽ
.

　..　.:.:.:.　　... ...:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.... ....　..　... ..　　.... .. ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...　......　　. .... . .... .. .:.:.:.:. ....　r ⌒ヽ .:.:.. .. .
. ......:.:...:.:. .:. .:. (⌒ ､ . .. .. .　　　　　.. .......:.:.:.:.:. .:.:.:.:.:.... .:.:.:.:.:...... .. ..:.:.:.... ..:.:.:.: .: .. .. ... (⌒　　 ⌒) ... ..
:.:.:. ......　.:.:. (⌒　　 ⌒) ... .... .:.:.:. ..　. :. .:.:.:.:. . . .....:.:.:.:.:....　 ..... 　 . ..:.:.:.:....:.:.:..: .:.:..　(⌒　　　　. . ... .:.:.
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ-┴._――- ､,'-‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : /´:/: : : : : : : : : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 / : : : i: :/ : : :/三≧≦ﾆヽ: : : :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ,ｨ､: : : : |: i : : : ヾ´¨¨´｀¨｀ヽ! : : :{
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　 }:-: : -:ノ.:_: : : : -}―　 　 ‐-{: : : :ﾄ､　　　　　　　でも緑が深く、綺麗で穏やかな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .ﾄ､／¨／:/ : : :／__　　　__　ヽ: ヽ:＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 　 }: {: : /: : :| : ::,ｲ芹¨｀　　 '芹ヽ' :ヽ: :＼:｀ヽ､　　　落ち着いた良い場所だと思います
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /: :ヽ ヽ: : :ヽ:《r'::::i 　　 　 r'::} 》:::: :i ﾄ: :}: :i!: !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : /: :} ﾄ､_ : :ヽ､::-' 　 　 ､　-':::!:::!::ﾉ': !/j/ j/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 .／ : :/! : j/!: ヽ:ヽ : ＼ 　､- ｧ　::::∧_!: ! : {_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／: : ／: |: :/: |, : :}: i: }: : }､　　　 ／､: ｀ヽ:ヽ: :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ／: : : ! / :/ : / : |': ／｀＞- ' !: : :| : : :i : |! : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　-一':_:_:_／ : : : /,:': : !: : |: : :|ヾ{¨7:/./7:/: : /: : :/: : !j／
　　　　　　　　　　　　　　／: : : :／: ／ : : : : /: :r―ヾ､:!三ヽ ｀ !::! i::!ヽー ‐-､': : : {
　　　　　　　　　　　　 ／: : : :／ :／: : : : : ／: :/≧:.　.:≦三}ヽ ヾ､ ヾ. {!三三:ヽ: : :｀ヽ､_
　　　　　　　　　　　 / : / : :/: : /: : : : : :／/: :/三三三三三!´}.　 ヾ､ i! !ヾ三三ヽ: : : : : ｀ヽ､_
.

　　　　　　　　　　　　　　: 　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　／:／　　　　　　: : : : ヽ::::ヽ.: : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ　　　　　　　　　建物も、先王のために造られただけあって
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ　　　　　　　 本宮ほどではありませんが、石造りの立派な建物で
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼　　　　　穏やかな、それでいて何かおごそかなものさえ感じます
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ　　　 素敵なお住まいだと思いますよ？
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　::::::::::::::::::::`| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　:::::::::::::::::::| . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　　（　　…そんな風に美しいここを血で汚すのは、なんとなく気が進みませんね…
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-::::ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'　　　　　　　　　いつもはこんなことを思ったりはしないのですが…　）
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 } :::::::::::::/'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　-- ::: , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ
.

　　　　 　 　 　 ,l　 .;'.　　'　　　, -=- ､　　　 , -‐== 、　　`　　.i.　 l
　　　　　　　　 ,ｆ'L..:;l　　　　　/三二ﾆﾆ`ヽ〃ﾆﾆニ三i　　　　　ト､rヽ
　　　　　　　 .l,　,ｲ/! .ｉ　　　 i´　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 .ｌ　 ｌ!ヽ.`.|　　　　　　　　　　（　ここは、夏の避暑のための仮住まいとして造られた離宮ゆえ
　　　　　　　 ﾉ,l　/ ｌ　ｉ 　 　 .',　　　　　　　　　　 　 ,'　 ,　　l.　 iヽ_ﾉ!'i　
　　　　　　 〃,／...,' .:;ｌ　　　　.i　　　　　　　　 　 　 ｉ　 ::　　ヽ:.　ヽヽiﾊ　　　　　　　　　　　開放的で、戸締りはあってなきが如し…
　　　　　,.ｲ/.'　　 '..::/　　　:　 l＿＿,, -'　　 '-,,＿__ヽ. ヽ:.　　ヽ:.　 ヽ`,ﾍ　
.　 　 ,.イ ,ｲ,' .:　 .:::,ｲ.　　 .:　 /'´ ￣ｌ｀　　　　 '´l￣｀ ヽ ヽ:.　　　,:: 　 ｉ i ＼　　　　　　　　 離宮の背後にはルブラムの森が広がり
　,.イ　／, ｲi　:　:::/　,　 .::;　, '　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨';:.　 　 ;:.　 l l､　 ヽ、
'´　　 .;.イ:::ハ::. ::,'　 ｉ　.::;',ｲーﾓ元テ-　　　　　 -ﾓ元テ- 〉ｉ::: .　　l::　,',i!ﾍ　 　 ヽ、　　　　猟師を生業とする者でもなければ突っ切るのは不可能
　 .,.イ..::,.ｲ .,':iヽ;::i　 l　:::i ハ. ｀｀￣´　 　 　 　 　 ｀￣´´ .,',.i.l:::　　 ｉ: /iｲi、ﾍ;:::..　　ヽ
.'´..:;.イ　 :/:,'　 i:.', .i:i. ::.'i ｉ::ﾍ.　 　 　 　 　 ,.　　　 　 　 ./.:ﾉ,'::　.:l ,': i lハﾍ　 ` ､:::::... ヽ　　 本宮と山に囲まれて、潜り込む曲者などいまいと思うからこその
,.イ 　 ..:;ｲ:/.　.,'::::i: lﾊ.:::::`ミ==‐'.　　 　 　 ｌ:　　　　 ､_,=彡':::: ..:,'ｲ::: ',＿ノ:.ヽ . 　 ヽ、::　
　,.イ::,ｲ:::/ _ノ::::/..;'::::l::::::. i. ',　li`　、　　.‐ ‐　　　,.イ ｉ:i::,' ,: i.:::i::i:::::.∧　 ﾄ;::::`...､ 　 ﾍ;　 　 一人住まいなのでしょうが、その油断につけ込む隙はある…！　）
,ｲ.:;:ｲ::::;ｲ ￣フｲ::;i:::::,'::i::::: ｌｉ:ｉ...i.l〈＼＞. _　　_ ＜l／〉l.:ｌ,'::i!: l::;::ｌ:';::::::ﾊl　 ｌ iヽ,::::::..ヽ、.`
.;:ｲ:::::;ｲi!.　 ´:::::!/ｉ::i:,'::;!:::::.i::ｌl ,' l　ヽ `ヽ、`´,ィ'´　./ .l:::l!:i.l:: ∨ ヽ､__,. 　.:i .lﾍ:ﾍ:::::::...`.､
'::::::,ｲ!l l! 　 ::::::.l|::ｌ:ｌl::::i::i::,':::.i ／)　,l､ （⌒)}{(⌒） /, .(＼'i!.ヽ、i!`ー'´　　,'　ｌ ﾊ:.ﾊ:::::::::




　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l　　　　 （　あとは、肝心のその王子が、はたしてどのような男であるか…
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,--==ﾄ_　 　 　 　 ,--　　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .:/|l::::()::l|ヽ.　　　　 ,ｲ云二ﾄｌ.　 i::.　::.. ::::i　　　　　 この容姿と身体に魅かれて釣れるような男なら、一番迅速に事は運ぶ…
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,ｲ　ミ=彡　　　 　 　 lｌ;;:ひ:::;ハ　 ヽ, :、:::::l　
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　 　 　 　 　 ,　　 　｀`¨~´ .∧.　 ヽ ヽ ::l　　　　　衣服を剥ぎ取られる前に、静かに息の根を止めてあげますよ　）
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　 ｒ　　ｧ　　　　,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l
.

　　　　　　　　　　　　　 　 _,. -─　 　 ー─- ､_
　　　　　　　　　　　 　_.イ_　-‐───── ､　＼
　　　　　　　　　　　／∠　-‐─‐r──‐-､　/　　 ＼
　　　　　　　 　 　 / /　/　　　　/ ﾊ　　　　V　　 　　ﾊ
　　　　 　　　　 ／ /　/　　　　/ /　〉　　　ｲ　　　', 　 l
　　　　 　 　 ／ 　,'　/／|＿_ノﾚ′厶＿／ ! !　　 |　　!
　 　 　 　 ／ ／　{ 厶　 　 ヽ　　　／ 　 　 ﾚ|　　｜　 |
　 　 　 ∠ ／|　　　个　 ＿　　　　 _ィf示ｱヽ! 　 ｜　├─┐
　　　 　 　 　 | 　 　 ｲィfてｶ　　　　 弋_zｿ　 ﾘ 　 ﾑ 　 ト､_ノ
　 　 　 　 　 /　 ／lハ 弋_ｿ　 　 　 　 　 　 /　／´} 　 !　　　　　　　ルルーシュ様！　カリンでございます
.　　　 　 　 / ／　/　ﾊ 　 　 　 ,　　　　 　 /／ l ）ﾉ 　 |
　　　　　　/ ′　/ 　 ∧　　　　　　　　 　 　 ｨ７厂　　 |　　　　　　　新しく入った侍女を連れて参りました
　　　　　　　　　 |　　　 ﾍ、　 　 ´｀　 　 　 ／　 |　｜　|
　　　　　　　　　 |　 　/　ノ＞ 、　 　 _　イﾄ､ 　/　 /　｜
　　　　　　　　　 |　 　|⌒|　　　≧ て　　 / |⌒|　./　　j
　　　　　　　　　 |　　 |　 |_.へ_ﾉ　　　　　ト､!　 ! /　　/
　　　　　　　　　 |　　_|　 ||　　＼　　　　　　|　 |,'　　/
　　　　　　　 　 /／ /|⌒||　　　 l__ 　 　 　 |⌒ト‐-〈
　　　　　 　　／/ 　 l |　 ||　　　 |　　　　￣ヽ　∨ ﾍ＼
　　　　　　／ 　|　　ヽ!　 !!＿　　＼　　　　　 ＼ ＼ﾍ　＼
　　　　 ／　　　|　　　|　 || 　 ヽ＿_ﾍ　　　 　 　| 　ヽﾍ.　 ＼
　 　 ／　　　　｜　　/　/!＼＿|l⌒l|ﾍ、＿＿_ノ|　　|　|　 　 ）
　 ／　　　　　　l　　/　｜ヽ |匚l 囗二l|　　　ヽ｜　 |　|　 ／




　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　>:::::::::::::::::::::l　　　　｛　::::::::::::::::::く
　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::,i 　　　　ヽ、:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ..:::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::ヽ、　　　ザッ…
　　　　　　　 r'"::::::::::::::::::::::::::::／..::::::::::::::::::::::....ヽ::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　 i、:::::::::::::::::::::::::／....::::::::::::::::::::::::::::....｀ー---―'
　　　　　　　　｀--ー――''"...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
　　　　　　　　　　....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....




　　　　|　 |　 |　ﾊ＿＿ﾘ＿＿ﾊ　 V　 |!
　　　 ,'|　 |,.-'"＿_ノ　　　ヽ､＿ ヽ|!　 |!
　　　 |',　 |　＿＿､　　　　 ,＿＿　|　,'|
　_,.-"| ',ヽ| ´弋_:ソ　　　　 弋:ソ　ﾘｲ ト､＿,
＼＿イ|ヾ|` 　￣　　　l　　　 ￣　 /} } ト､＿/
　　　 ', ヽ-',　　　　　　　　　　　　/_ノ/　　　　　　　む…？
　　　　|　| ﾊ　　　 ⊂ニ⊃　　　 //　|
　　　　|　ﾄ､ ﾍ　　　　　　　　　,ｲ　, 　|
　　　　|　| }ー| ＼　　　　　ィ´ }-/ 　 !
　　　　|　| ',　 ',　|　` ー　　|､/ /|　　|
　　　　|　|　 ',　! `ー┬┬‐'"　/ |　　|
　　　　|　|-'"|⌒!二二{::}二/⌒|ヽ、　|
　/｀ヽ＿,|＿_|　 |ｧ　/　 ＼|　　ト､|ー-､＿,、
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　　　　　　　,,＿ミゞヾﾞﾞ~ﾞヾゞヾミヾm..,,_　　　/: : !i!　　　　　/　:|
　　　　ﾐミゞヾ｀　　　　　　　　　　≪　　｀~ﾞﾞ/: : :::! ヽ、　 ／　 : !
　　彡ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　彡,,ﾝﾝ,,. （: : :::::i　 :i＼/.,,_　: : |
￣彡　　　　　　　　　　　　　　　　´: ´: : : ,｣:==ミ|　　!　　｀丶、/
..彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　　　　　 ヾ
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　　　　; (｀_j Y^Y ＼ ゝｰ-　∨: : |　　　　　 　 ∨:::
　　　　　; ＼ﾍ ｀'　 ﾍ ゝ　　 |: : : :!　 　 　 　 　 |::::
.

. / /　,.' /.::::::::／　　　　　　　　,,.r'"´　 i:| 　.|:::::|　|ハ 　 .ハ、
　/! . i! ,'.::::::::/　　　　　　　　　". 　 ,,.-‐ﾘ 　.|:::::| . l　.ヘ　 ハ＼
. l::| . l| .l:::::::ｉｌ　　　　　　　 　　　 -´ ,ｒ"￣.ヽ|∨:|　ヽ　　 ＼ .ﾍ .｀
. |ﾊ　lﾍ.∨:::|　　　,,r."´｀　 　 　 　 ｲ ,代_)ヽ|:lﾍ;ﾍ　ハ.　..ヘヽ､ヽ、
ハ:ﾍ. l:ﾍ.∨:|　 ,,r"　 ,ｒ‐､　　　 　 　 ヽ////l||　ヽ∨ :ﾊ　　.lﾊ lヽ、
　 ∨ヽ､:ヽ.`ヽ." 　 / ,,. ‐-　　 　 　 　 ヽﾉノ ヽ、 |::l . |ﾊ 　 |ハ|::::
..ヽ､_＼:::`:ヽヽ.`ヽ ' ,ｆ ｨ（.｀ヽ、　　　　　　　　　 `.l::l:l .!:::l .ｒ┴-.!、　　　　　　狼…！
　　　＞ゝ、.| .ハ.ハ.|　.!///∧　　 ヽ、　　　　　.////.::/~.　　　 `
　　　 i　l:::　|　 l::!　|.ヽ._ヾ-ﾞ‐'′　　　`　,..,　__,,///ｲ:;;/
　　　 .l...l.　 !　 |::|...i!.＼　　　 　 i! 　 ι '´　 /. ,/.／/.,.' 　.:
　　　 i.} 　 il 　 l::!　!ー-ヽ､　_　ﾉ|　　 　 　 /　/./　/ｲ 　.::
　　　iｌ..!　.|!　i...ﾍﾍ､ヽ＿＿___ノノﾃア￣.l____,イ/ ,/,ｉ| 　.::::　:.
　　 ,ｌ| .ﾄ､ | 　|.ヽ､ヽミー―― ／／　　　ヽ､__!!|/´.l:.　.:::::. .:::.
.　 /,ｨ .|::::`!、ｊ:::::....ヽ. `ﾐ　`l‐'´ /　､_　　 　 i| |l:l　 .ヽ::::::::i::::::::.
.／ /　i:::::::l`i､:::::::::::::.l:::::`､ﾉ　　ヽ.､_　　ヽ、.　.|l_ゝ､./＼:/::::::::;
　 /　/.:::::/.ﾉ::`ｉ:::::::::ﾉ ::::/.　　　　　 !_　　 ~ 　 ゝ／..::::::/:::;ｘ-‐‐"´




　　　/ /　　　 / ./　 .:./.: ./´　　／ミﾐﾐl /....ﾊ
　_ｒ/-/-rｒn､/__/___,;;,/:::　, 　 　 l==ミﾐﾐ/,ｒ=‐‐〉
r!ｦ‐-l-‐-､_＿__　_,ｘ'"　 .:　 .:　.|　　　.lﾆテ／
'´　./ 　 .::/ ,ｲ ,ｒ.`　 　 .:: .: 　 ...l_　　　l:::〈´
　.:/　.::::/ /ｌ|.::l:: .::..　　:i::::.ｒ-'"´-ミ‐-/l::|ﾍ
.::/ ..::／./...||.::::l: ::ﾉ: .::.:|::|:l　ヽ、 / /´ ﾉノﾉ　　　（　手近に武器になるものは…
/..:::/ .〃　.||::::::|:/ .: .ﾚ':;ｘli　　 `’ l:､l´￣
.:／.:〃...:::::||;;ノ/: .::./／　 `　　 　 !::|　　　　　　　　いえ、この場には女官長がいる
´.:://_::::ｆ´`i! フ:;__ｌl::l へ、　　 - .＜::F='
::/./ヽ`l|　　l_,,'´/ll:lヽ、.l＞､r":::::ノl:|　　　　　　　　 人前で手の内を晒すわけには…　）
'::/::::,| .′‐-､_ /､lll､__　ｎｨ:ｲ:::/´. ,ﾘ
::l:,ｒ"　　　　　 `､.´~）`ヽ､ﾄi|.!|
:::l::::::::::. 　　　 　 i　/　　 lヽ.`i
l::.l:::::::::::　　　　/ └-､　 l　 l
l!::〉::::::::　　　 ∧　　ノ .l´ﾞ　.l
.

　　　　　　　.':.:.:.:.:.:.|:　.:.:/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　 　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　 　 　 　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　 ヽ,　,}＼　　　　　 　ヽ　　　　　　どうした
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　 ｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　 　 　 　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　 ヽ￣ヽ　　　　　　　　l　　　　 誰か来ているのか？
　 　 　 　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _　 / .| 　| ',
　 　 　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　 　 　 　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　 ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　 ＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ 　 　　＿〉_＿＿
　　　 　 　 　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　 　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　 　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :




　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／／￣: : : : iﾄi:￣｀＼: : :＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／:,:': : :/:,': : : ,ｨi i: : : :i ::i:i : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /: : ,': : :/i::i: : :_j ﾘ ﾘ､＿i:::::ii: : : : : :::.
　　　　　　　　　　　　　,': : ,': :__j　'´￣　　　　　 ｀i::::i::i: : : : : i
　　　　　　　　　　　　　i: : ﾚ´ ‐､_　　　､／　　　　ヽi::i: : :i: : ::i
　　　　　　　　　　　　　|:,ｲ::i ,ｨ≠ﾐ､　　　 ,ｲ芸㍉　ﾉｨ: :i､:i: : ::i‐-‐イ
　　　　　　　　　　　　　ﾘ |:::':　 ん)　　　　　ん)　 ﾘ ｉ:::::j_ﾘ: :: :|､＿/
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾚi::':　 ¨´　　　　　¨´　　　レ') }: ::ｉ: |　　　　　　　ル…ルルーシュ様！
　γヽ　　　　　　　　　　　 レi　　　､　　 　 　 　 u　‐'/ノ: ::i: :|
　 {　　＼　　　 　　 　 　 　 八　　　-‐‐-　　　　　ｨ‐'´: : ::ﾉ: :i　　　　　　　そ…それを、その狼を早くなんとかして下さいませ！
　 乂　 　 ､　　　　　　 　 　 　 >､　　　　　　　　.: :j‐-‐ｧ'´＿_i
　　　ヽ　　 ＼　　　　　　　　 /:,ｨ:＞､　　　_,.: : ／′／　　　　Y
　　　　 ＼　　｀ ￣｀ｰ‐-､　 /:/ i: _/　｀ｱ¨i__／ /　f　　　　　　 }､
　　　　　　｀ヽﾉ　　　　　　｀ヽ､,ｨ´/　 /＿i｀i＿/　/ -‐'´　　　　 ',ヽ
　　　　　 　 /　　ﾉ　　,'　　　　＼′_/ﾆﾆ{::}ﾆ,ｲ⌒ヽ､―-､　　　　i: :.
　 ... -‐- ､.〈　　/　　/　　 ,:　　　ヽ―――‐‐､‐-､　 ＼　　　　　 }:: i
　(　　　　　 ＼〈　　〈　　,ｲ､　　　　　　　　　　 ヽ　ヽ　　　　　　 /i:: ::i
　　｀ｰ―‐-､　｀ゝ―ヽ､__j､　　　　　　　　　　 　 i 　 i　　　　　i'´}::i:: ::i
　　　　　　　 ￣｀ｰ――ｧ――r‐- ､　　 　 　 　 }　　}　　 　 r': ::|:::i:: : :i
　　　　　　　　　　　　r'´　　　 |: : : | ￣￣｀､ｰ‐/ 　 /: :.　　/: : :::|:::i: : : i
.

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|　　　　　失敬だな、人間に噛みつくほどこいつは飢えちゃいないぞ？
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./　　　　　　　でもまあ、そんなに驚くなら仕方ない
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　 ｀ ￣　イ:.:／　　　　　　　　　グライア、ちょっと向こうに行っててくれ
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
.　　　　／　　　　 　 　 　 '´　　 | |　 　 | |　 ｀　　 　 　 　 ヽ
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　 　 　 　 　 　 ,'
　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|




　　　　　　　,,＿ミゞヾﾞﾞ~ﾞヾゞヾミヾm..,,_　　　/: : !i!　　　　　/　:|
　　　　ﾐミゞヾ｀　　　　　　　　　　≪　　｀~ﾞﾞ/: : :::! ヽ、　 ／　 : !
　　彡ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　彡,,ﾝﾝ,,. （: : :::::i　 :i＼/.,,_　: : |
￣彡　　　　　　　　　　　　　　　　´: ´: : : ,｣:==ミ|　　!　　｀丶、/
..彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　　　　　 ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　　　　　　　 ＼
　　:::,　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　 ヽ.,,＿_　ヽ､,､,,. )　　　　　　　ワウ…！
: : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　彡:　　　　　　　ｰ-.ﾞﾐｴ> ,,) -<i)
: :/　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : :彡: : 　　　　 --==､　　　二ヾ＼
　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : :彡: : : : :{:｀ ﾐヽ.,, ＼　　　~ﾞ 　 ＼
　　　　　　　　　 : : |: : : : : : : : : : : : : /彡: : : : :、:::ヾri＼｀　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　: : /i : : : 彡i|: : : : : /::::::ゞﾝ彡--ﾐt;; ＼ﾙ＼　　　 ,,＿＿〉
　　　　　　　　 : :.//::《ﾉ从ﾉ/ i|:i/~::::::::::／::::::::::: : : : |＼＼ﾙ＼　　（:::::::::::）　　　　　　　←　※　狼・グライア
　　　　　　　　: : /::::/:ﾚ巛ﾉ:i|（:::::::::::::::/::i::i:i:i::iii:/ﾞ´ヾ!　　ヽ_ソ ヽ、＿_ｙ ´
　　　　　　　　: /::〃:::〃ﾉﾉ人::::::::::::i::::::从ヾ!ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　商業版ではグライアはなぜか馬の名前だった
　　　　　　　: :/::::::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::/从　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 というか、馬の名前用に考えていたのを
　|　　　　　　: |/::::::::::::::::::::λ//ﾉ〃|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　同人版では記憶違いでうっかり狼に付けてしまったとのこと
　|　　　　　　: |〃|ヾ从〃~::::: : : : : |
.

　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　 　 　 　 ／:::::::::::::::::　:::::: ::::::::::: :::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::　::::: ::::::　:::: : :::::　::::::: :: :::',
　　　　　　　　　|:::::l:::::::|:: :　:/:: /::/: :: :: ./::ﾊ:. :::::: :: :::ヽ
　　　　　　　　　}:|:::l :::::|::: ::/::::/::/ｲ : :::/::/　∨: ::: ::::::ﾄヽ ___
　　　　　　/| 　 |:|:::| :::::l: ::/ ::/::/|::|: :::/∠..--ヽ.::::::|＜￣ ＿_｀_ヽ.
　　　　 ／ /　　|:l:::l: ::::|::/7:/7/十| ::/ 7 ,ｨ≦ﾐ､V:::|::::|＼ ＼::::::＼＼
　　 　/ /|│ 　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l　 ヽ 丶::::::::＼＼　　　　　　　カリン、また側仕えの娘を連れてきたのか？
　 　<／:::| |　　 ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　 ￣　/:./::|::|　 　|　|:::::::::::::::＼＼
　　　|::::::::l l　 　 　 j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|＿_.」　|::::::::::::::::::::ヽ/　　　　　いい加減、諦めたらどうだ
　　　|::::::::| |＼＿＿___|｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{　　 |　l:::::::::::::::::::::/
　　　 ',::::::l l　 　 　 　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ ｀　 │ l::::::::::::::: ::/　　　　　　 俺は別に一人でも不自由してないぞ
　　　　V:::| |　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､ 　　／,┴┤　　　　　/ /:::::::::::::: :/
　 　　　V::{ l　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|　　 　 　/ /::::::::::: ::::/
　　　 　 ヽ:ヽヽ　　　　　　　/＾r‐/￣｀l‐￢<￣￣ヽ 　　/ /::::::::::: ::::/
　　　　　 　､:＼＼　　　　 rl　 |/　l:　 | ,　 ヽ.　　　 >_./ /::::::::::::::／
　　　　　　　r､:::＼＼　 ／l ∨l 　 |　 /　 　 |___ ／／／:::::::┌_'__
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　　　　　l￣:|　ﾄ､ ＼＼＼.l/　 |　　　　/　　 ﾚ´／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　|::::::|　|::::＼ ＼＼＼　{ 　 　 / 　.／／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
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　　　 　 　 　 ／　　　 /´ -‐…‐- .｀＼
　　　　　 　 /　　　　 /´　　　 i　　 !｀ヽﾄ､
.　　　 ,ﾍ　 ,' 　 i　 　 !　 !　 |　|i　　|ﾊ　i　ヽ
　　　/　 ゝ!　 ﾉ|　　! !::__!::ノ ´　￣　 i::.i ｜!
　　　＼　 .|　.:i i :i　i |´　　 ＼　　／　｀!､ﾊ:!
　 　 　 ｀ヽi　 从 i　i | ニﾆﾐ　　　 .ﾆニ !:::::|　　　　　　あなた様がそれでよろしゅうとも
.　　　　 　 | 　ＹﾊｉﾊN　 {r::ﾘ｀　　´{r::ﾘ '::::N
.　　　　 　 |　　ヽゝ　　 ´´　　　　　｀｀ﾊ!｀　　　　　　　このカリン、女官長としての責務がございますでのう！
.　　　　 　 |∧ 　 Ⅵ!　　　 　 　 ′　,':::|
　　　　 　 ｊ/∧　 _!::｝　、　　 ⊂'　..ｲ:::::|　　　　　　　　…それにまあ、なんです
　　　　　 ///∧´ ∨　　｀ 　,.... ィ´ﾞY:::::|
.　　　　 /////∧　ヽ　　　　{ﾄ､∧　|::::::!　　　　　　　　またそのような粗末な身なりで森にお出かけだったのですかえ？
　　　　 ,＜￣￣∧　 ｝ ｀ヽ　　＞''｝　{￣｀ヽ
.　　　 / 　 ｀ヽ:::::::::Y´ヽ　　　　　 i´｀∨::::∧
　　　/　 　 　 ∨:::::| .:: !　　 　 　 i .:.: !::::/　i
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-‐‐' ￣￣￣ `　ｰ　､
　　　　　　　　　　　　　_　- '￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　 ,'::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　/:./　:./:.: .:.:.:. :. .:.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.　 l
　　　　　　　　　　 /:./　./.:./. |:.:.: .:　:.: .:',.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.|::.. .:.:.:.:.:.:.l /|
　　　　　　　　　　,':/| :. l.:./|:./|:.l.:.',.:.: :.:. .ヽ:.:|: :.: .:.:.:.:.l::.. :.:.:＿／/
　　　　　　　　　　|:| |:.: .|.:.l//// ヽヽ::..:.:.:.:.ヽ|: :.: .:.:.:./:. :.:.:/　　/
　　　　　　　　　　|:| |:.:.:.l.:.:.〉//ー-ヽヽ::..:.:.:.:.| :.: .:.:./:.:.:.:.:/　　/､_　　　　　　　　　　　本宮の人間のような身なりで森に行く方がどうかと思うが
　　　　　　　　　　|:l |:.:.:.|.:.//´ 戈ﾒzｭ_ヽヽ:.:.:.l :.: :.:.:r ､.:./　　/: :＼＼_
　　　　　_　 -　ー|!‐|:.:.:l:/　　　 ￣¨＿＿ゝ,':: .:.:.:./／:/　／: : : : : :＼＼　
　　_ ／　　　　　　　 ',:.| ヽ　　　　　{: : : : : ＼:.:.:./:.:／／: : : : : : : : : : ＼＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森歩き自体をお控えあそばせ！　＞
　　￣｀ ー--､　　　　 |!　|:.ヽ‐‐､ r┴─ : : : .＼l／／.: : : : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　＼　　　　|／ヽ_／二 : : : : : : : : ＼: : : : ::.::.::.::.::.::.:: : : ／
　　　　　　　　　　　¨＼　´　　{ : {: : __: : : : : : : : : : ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.: .／:.＼　　　　　　　…ところで、後ろにいるのが今度連れてきた娘か？
　　　　　　　　　　　　r─ヽ ／',: :|: :|　ヽ : : : : : : : : : |::.::.::.::.::. : : : (_::.::.: : :＼
　　　　　　　　　　　　|: : : :}l 　 |: |: :|／ ｀ヽ : : : : : , -l: : : : : : : : : : ￣￣｀￣｀
　　　　　　　　　　　　|: : : :|i＼ ゝ‐´　／ 　 | : : :／／|: : ／::.::.::.::.::.::.: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　|: : : :|',　ヽ--´ 　 　／ l:／／　 |γ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: : : : : :
　　　　　　　　　　　　|: : : :|ヽミ≡彡　／　／／　|!　 |: : /::.::.:.::.::.::.: : : : : : : : : : :




　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　　　はい、コーラルの織物商、ロトスの姪のサラでございます
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　　　　 よろしくお見知りおきのほどを…
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　t‐ｧ　 　 ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
.

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {　　　　　 ふうん…
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　 ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!　　　　　俺はお前が見ての通りの粗野な男で
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　 ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{　　　　　 さっきのように狼を連れてきたりするし
　　　　　 ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ 　 　i{　　 ノ′ 　 　 　 /. :/.ィ:!　 ｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　 ﾉ!　　　　　 ／: :ｲ: .ｲ:l　　　　　　　 生の肉も平気で食うし、鹿の皮をはいでなめし皮を作ったりもする
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼ 　 ､＿＿＿_.ノ イ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　 ｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{　　　　　　　　　　お前、あるじがそういう男で恐ろしくはないのか？
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿




　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　　…だ、大丈夫、でございます
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 } 　 u　/'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ 、　　 ,_、　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ
.

　　　　　　　　　　　　　　　 ／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　 　 　 　 ／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
　　　　　　　　　　　　　/.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::.　::. l::::::::ﾊ
　　　　　　 　 　 　 　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､
　　　　　　 　 　 　 　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|　　　　　　カリン、今度はだいぶ丈夫そうなのを連れてきたな
　　　　　　 　 　 　 　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　 ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|
　　　　　　 　 　 　 　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|　　　　　　　これならひと月は持つかもしれんぞ
　　　　　　 　 　 　 　 爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　 　 　 |/l/　 }:::ﾄ!
　　　　　　　　 　 　 ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从
　　　　　　　　　　　　　　　 メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、 ﾞー‐-　　 .._
　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 ｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽ ｆ 　 　 　 　 　 ＞‐‐､
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　 ／ 　　　i
　　　　　　　　　　 ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　 ﾒ}　 　 i 　 　 .′　 　 　l
　　　　　　　　　　 {　　　`rｲ　　　 　 　 　 　 } }　　| |　　　i　　 /　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　 l＿_,／,小、　　　　　　　　| |　　| |　　　',　 /　 /　 　 　 |
　　　　　　　　　／{ ／／ ｜ ヽ　　　　　　　 | |　　{ ＞ニニＶ　 /　　　　/ j
　　　　　　　　/__／／　　 ｊ 　 　　　ｒ‐─ 二ソ　 　 　 　 ｢」 }　.′　 　 / /{
　　　　　　　　{-- ´　　 　 ﾄ､　　　　{ ｢｣´　　　　　　　　　　| |/ 　 　 ／ /　}




　　　 　 　 　 ／　　　 /´ -‐…‐- .｀＼
　　　　　 　 /　　　　 /´　　　 i　　 !｀ヽﾄ､
.　　　 ,ﾍ　 ,' 　 i　 　 !　 !　 |　|i　　|ﾊ　i　ヽ
　　　/　 ゝ!　 ﾉ|　　! !::__!::ノ ´　￣　 i::.i ｜!
　　　＼　 .|　.:i i :i　i |´　　 ノ　 　ヽ 　｀!､ﾊ:!
　 　 　 ｀ヽi　 从 i　i | 　　　　　　 　　　!:::::|
.　　　　 　 | 　ＹﾊｉﾊN　ニﾆ｀　　´ニﾆ '::::N　　　　　九人も追い返されますれば…
.　　　　 　 |　　ヽゝ　u ´ 　 　　　 　 ｀ﾊ!｀
.　　　　 　 |∧ 　 Ⅵ!　　　 　 　 ′　,':::|　　　　　　 のう、一国の王子なのですから、そろそろ行いを改めてくだされませ
　　　　 　 ｊ/∧　 _!::｝　、　　 ⊂'　..ｲ:::::|
　　　　　 ///∧´ ∨　　｀ 　,.... ィ´ﾞY:::::|　　　　　　 なにしろあなた様は…
.　　　　 /////∧　ヽ　　　　{ﾄ､∧　|::::::!
　　　　 ,＜￣￣∧　 } ｀ヽ　　＞''}　{￣｀ヽ
.　　　 / 　 ｀ヽ:::::::::Y´ヽ　　　　　 i´｀∨::::∧
　　　/　 　 　 ∨:::::| .:: !　　 　 　 i .:.: !::::/　i
.

　　　　　　　／: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　/: : : : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 　 　 /:. :. : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　 .//: : : : : : :/: : : : /: : : : /: : : : : : : |: : : : : : : |: : :ﾍ
　　　　//: : : : : : : |:.:r‐､r‐､: : :/: :/: : : : : :.|: : : : : : : |: :|: :|
　　　./: !: !:. : : : :.r‐､!　.| 　|:.:/: :/: : : /: : /!: : : ! : : :.|: :|: :|　　　　　　このデルフィニアのお世継ぎなのですよ、…か？
　　 /: : |: |.: |: : : :| 　i 　| 　|/: :/: : : /: :.:/ .i: : : |:.: : :.|: :|: :|
　 ./: /: |: |.: |: : : :| 　| 　! 　!:.:/: : : /: : :/　 ＼:. ! : : :.|: :|: :ヽ、　　　　 俺にその意志は無いと何度言わせる
　/／: /|: |.: |: : : :| 　| 　| 　|/: : : /|: : /　 , ィ≦!:.:.:.:. !:. !｀ ー｀‐
／ /: / ヽヽ:ヽ: : ｲ 　i 　| 　|: : : /./／ イj　} .} .|: : : /:.:.|　　　　　　　 それにいくら俺が街の掟に疎くても
　./／　　|＼: ／ l. 　! 　! 　!: :./／／夂ｪシノ　|: : /: :.:.|
.／　　　 .|:.／ .／! 　| 　| 　|: / !　　　￣￣ 　 ﾉ／:.: :|:ﾍ　　　　　　　 親父と正式に結婚したわけでもないあの母の子である俺が
　　　　　 |ヽ　ヽ　!　 | 　|　 |/　|　　　　　 　 ／: : :|:.: |: :.ヽ、
　　　　　ﾉノﾍ.　∨.　　　　　!　 ヽ　　　, -‐‐､/:. :.: !: :.!｀ ー ｀-　　　　王位を継げるわけもないくらいは分かるぞ？
　　　　／　　|　　　　　　 　 ヽﾆ二ン´　,　' ´|: /|:. !:.: !
　　　　　　　 |　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 !/. !:∧: |　　　　　　　　 それに引きかえ、今の義母上と親父との間に生まれたマルスはれっきとした王家の子だ
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　／　　　.＿!））/　ヽ|
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　/ニニニ.|─‐' |　　　　　　　　　　　　五歳の幼子とはいえ、マルスが国王となるのが道理というものだろう
　　　　　　　 |　　　　　　　　 ／: : : : : : | |: : : : |
　　　　　　　/　　　　　 　 ／: : : : : : : : .| |: : : : |
--─==ﾆﾆ/　　　　　　／| |: : : : : : : : : | |: : : : |｀ﾆﾆ=- ､＿＿
: : : : : : : : .|　 　 　 　 /: : ! !: : : : : : : : : ! !: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : .|　 　 　 　 |: : :! !: : : : : : : : : ! !: : : : : : : : : : : : : : : :




　　　　　　　　　　´: ／二二二二二｀丶
　　　　　 　 ／: : :.:/ : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　/: : : : :/: :/: :/: : : : ハ: : :ヽ: :＼: ＼
.　　　　　/: : : : :,' : /: : {: : : : :ﾉ:ハ : : }: : : } : : ヽ
　　　　　': : :i: : :{__/ー┘￣￣　　 ￣｀ヽﾉ:j: : : : '
　　　 　 |: : :l: : :|　　　ノ 　 　 　　　ヽ　　Ⅳ: : : :
　∧＿__j: : :| : l:|　　ｵ;;;;T　　　 　 ｲｰﾚ　!: : : !:Ⅳ　　　　ま…まあ…バジル陛下もまだご健在であられるわけだし
　|　　　 | .: ;ﾚ:.八 　 t::::ﾉ　　　　　ｔ::::ﾉ　: : : :N
　｀ー一'| : {　（￣　 　　　　　 　 　　 　 ': :ﾚ'┘　　　　　 このお話はまた後ほどの…
　　　 　 |: :{＼ﾉ　　　　 　 　 　 '　　　　{: :|
　　　　　|: :＼: ｰﾍ.　　　　　　 　 　 　 ,' : |　　　　　　　　サラや、ルルーシュ様をよろしく頼むのう
　　　　　|: : : :Y⌒ﾞﾄ 、　 　⊂｀　 　　ｲ: : :|
.　 　 　 ,': : : /|　　|　 ＞　　__ , イ　 .|l : : |　　　　　　　　お前一人をここに残すのは気がかりじゃが、わらわにも仕事があるゆえ
　　 　 /: : : /│　 |　　　　　 /: : | 　 |: ∧|
.　　　/: : :_/ -|　　|　　 　 　 {rヘ| 　 |:│ |
　　 /ｘ＜::::::::::Ｌ___j ＿　 　 　 ＼{＿_ﾄ│ |
　 ／　　ヽ ::::::| : : |　　 ヽ.　 / ￣|: : :|:::}｀＼
. /　 　 　 Y⌒| : : |～ー─-～─|: : :|ｰ|　　ヽ
.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl　　　　　　お任せ下さいませ、カリン様
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　ふつつか者ですが精一杯、あい務めさせていただきます
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、 　 r‐ｧ　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ




　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　/ 　　/ .,ィ三三ミ=､. `´　_,,,,,,,,,,__　,　 　 .ﾍ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i'　/:　　 ,iィ彡=-――‐ミ､,ｲ彡三三ミﾐﾊ　　　iﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　 i　l　,':::　　i;;〃　　　　　　　　　　　　￣｀ヽﾐl　　　 ｌ i
　　　　　　　　　　　　　　 l. ,'.!.i:::::l　　|'　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｌ　　　 ｌ .l
　　　　　　　　 　 　 　 　 l ｉ .|,'.::/ .:: . l　　　 ＿＿　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　　: l　l
　　　　　　　　　　　　　　ｌ/ .:ｌ::/　.:::　ﾊ'''´￣　　　　　　　　'`ー-､_ 　,l　:. 　 ::.l.　l
　　　　　　　　　　 　 　 ,'/.:::ﾉ'/ ./:::: ｌ ::l　 ＿_　　　　　　　　　　　 ｀`l.　::　.ｌ :.ヽ、l　　　　　（　見たところ、多少剣が使える程度のただの若者のよう…
　　　　　　 　 　 　 　 ,//::;ｲ/　/ :::::/ :::l―ﾃ-ﾄ_　　　　　　　,ｨ‐-.　　ｌ　 ::.　.i　:::::`i
　　　 　 　 　 　 　 ／/ ,r'./ ,.ｲ .::::/ .::/ﾄイ::::::l|ヽ 　 　 　 　,ｲテ‐-ミ_l 　 :::.　l::.　::::l　　　　　　　今度の仕事、すばやく仕留めて
　　　　　　　　　／.,イ./　i // .::::/ .::/ _ゞ;;;;;;;;ﾉ 　 　 　 　 　 ｌ:｀ひ´:;ハ　　::: ﾍ::::::::::l
　　　　　　　 ／ .:/ . ,'ｌ　.l,':i　:::::i .:::,'.i　　　　　 　 　 　 　 　 ヾ‐-'イ　λ. 　 :. ﾊ､::::::l　　　　　　『精一杯務めさせて』いただきますよ…　）
　 　 　 　 , '　.:;r'　 .::::l、 l!:l　 ::::l, ::ﾍ i.　　　　　　 　 l　　　　　　　　 / .〉;::..ヽ、　ﾊ .l
　　　　　 /. .::／　 .::::::/ヽ,ﾍヽ　::::ﾍ;ヽミ､__ノ 　 　 　 ′　　　 　 　 ./イ　 ﾊ　 ヽ　 ｌ::l、
　　　　 i　〃 　..::::::,ｲ. .::/`ヽ､`ヽ、:::ヽ、´、　　　 `ー―'　　　　.,.ｲ::ｌ::ｌ::::/:::ｉ::::　l /:::ハ
　　 　 .l ./　.:::::::／　.:::/.::::::::l:::｀ヽノ　ﾉl:::: __i ､　　　　　　 　 , ィ::::::::乂'´::::::l:::　ﾉｉ:::::::.. ﾍ
　　　　l/ .:::::／ 　 .::,ｲ::::::::::i::ｌ::::::,'　 ｌｌ;':::::/ .|、 `..､　 　 , ィ,i´ /　l::l:i' /r '";ﾉ ,.ｲﾉ,ヘ、:::.ハ
　　　　ｉ.::／　　 .::,ｲ.:::::::::::/.::l:::::::ヽ、lヽ/.　　 ＼、 ` ´　　lﾉl::i::　 i:ﾊﾍl::l‐='イ/ｲ::l:::.　ヘ、.ﾊ
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　　　　　 　 　 　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑ ｌ:ﾄ|　　　　やれやれ、カリンもご苦労なことだ
　　　　　　　　 　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从
　　　　　　　 　 　 l:/ |:l: ､: ヽ ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l　　　　　　それよりお前、名は何と言う？
　　　　　　　 　 　 l′lﾊ : ＼ ＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l
　　　　　　　　　　 　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州
　　　　　　　 　 　 　 　 |/l/|:l､_､:＞ ､　　 　 ／,. -ﾍl 、
　　　　 　 　 　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　 〉 __l　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:_ｊ.:.:‐￢l　　　 , ゝ／.:.|　　l-､
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.へ　:.V＾ゝ　　/ / /.:.:.:l　 /⌒'ー
　　　　　　　　 　 ,　-―/／　　 ヽ ヽ‐.　 ｒ‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.




　　　　　　　　　　　　∧ｰ=: :=-:/. : : : : : : : : /. : : : : :{/-=､ヽ:}: /. : : .ヽ
　　　 　 　 　　　　　ハ:ヽ: :ｰ=/. : : : : : : : : : : : ノ. : : ヽ‐=ミx/厶-‐.. : :}
　 　 　 　 　 　 　 . , : : ヽ: ｰ={: : : : : :/ . : : : :´ : : : : : :}　　　'^Vミ､:::}: :ﾄ.
　　　　 　 　 　 　 .: : : : . ＼: {: : : : /. :／. : : : : : : :／｀ヽ 　 　 }ヽ::/. : :/　
　　 　 　 　 　 　 .' : : : : :}: : .｀'. : : :{: /. : : : : : : :／｀ヽ　　　　 ､} :/. :/'′
　　　　　　 　　 /. : : : : /. : }: :∧ : {/: : : : : : :／笊㍉　　 　 rｔ .:/: :/　
　　　　　　　 / . : : :／. : :/. :{ .ﾊ: ｛ : : /.: :/{-ｲ::ﾘ　　　　 ,ｨt/ : /ｲ　　　　　　先程、サラと申し上げましたが…？
　 　 　 　 ／. : : ／／. :/. : : ヽ/ : Ｖ. :{: : { 弋::ノ　　 　 /://{: /. :{　
　　　　／ -‐ : :´／. :／ /{:___:/:/.: :.＼: : :.＼　　　　　　V .: ﾊ{ : : .ヽ
´. : ／. : : : : : : :´. :／ : /. :`ｰ-ｲ:/. : : :ﾊ: : : : ﾆ=-'　　 　 〉}: : } : : : /
: : ' . : : : : ´: : : : :´. : : ム:': { : / :{: : :/:/ ' : : : . ｀ヽ　　　　人: : : :／
:/ . : /. : : : : ´: -‐: : ´__...-<ヽ{＼{: : : :{ : :jｲ }:､: }ノ 　 ﾟ／. : :／´
: : : /. : ´ : ´:-ｧ―:.:.´:.:.:.:.:.:.:.VL_　ヽ､: ＼ :j:ﾉ :}/‐-..イ:.{: : :.(
: : ／ ／: : ; /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V )　　}＼ ヽ―-:､}: }: :}: :}: :{ ､＼
:./. :/. : :／: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:}(_　 /:/ハ: }:.:.::.:_}ｲ :/ :∧ :}　ヽ}
.

　　　　　　　　　　/: :／: : : : : : : : : : : : : ／: :／: : : : : : : : : : : : : :ヽ
　 　　　　　　　　/: /: :／: : : :／: : : : :／: :／: : : : : : : : : : : : : : : : :.',
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　 　　　　　/　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!
　　　　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/
　　　　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./　　　　　　　　　　　俺が聞いているのは『まことの名』だ
￣￣￣｀ ー‐- 、_l: :lヽ,;!　 ￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'
.　　　　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　 ￣ 十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'　　　　　　　　　　　　どんな酔狂な親でも、自分の『息子』に
　　　　　　　　　　　　　　、 　　l　　　　　　 　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿＿＿＿
ヽ　　　　　　　　　　　　 　 、 、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　サラなどという名前はつけんだろう？
: :＼　　　　　　　　　　　　　ヽ ヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:. /:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:, - ´:.:.:.:.:.}
　 V: : :＼　　　　　　　/≡三＞-, -ー ７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -＜´V:.:.:.:./￣
　　V: : : :.＼　　, -‐'　7／　 ／　　　　/　, ｀‐'l:.:.:.l:.:.:.l:.:.:i: : : : : : ／　　　V:.:/
　 　V: : : : : ＼/　　／　　 /　　　　　/／／ 　ヽ:.:|:.:.:l:.:.:|: : : : ／　　　　　V
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: : ｀''ｰ-､,: : : : : : : :＼　 L/　　　　 /, -‐'´: : : : : : : ヽ!,ノ、''　　　　　　　/




　　　　 　 　 　 ,l　 .;'.　　'　　　, -=- ､　　　 , -‐== 、　　`　　.i.　 l
　　　　　　　　 ,ｆ'L..:;l　　　　　/三二ﾆﾆ`ヽ〃ﾆﾆニ三i　　　　　ト､rヽ
　　　　　　　 .l,　,ｲ/! .ｉ　　　 i´　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 .ｌ　 ｌ!ヽ.`.|
　　　　　　　 ﾉ,l　/ ｌ　ｉ 　 　 .',　　　　　　　　　　 　 ,'　 ,　　l.　 iヽ_ﾉ!'i
　　　　　　 〃,／...,' .:;ｌ　　　　.i　　　　　　　　 　 　 ｉ　 ::　　ヽ:.　ヽヽiﾊ
　　　　　,.ｲ/.'　　 '..::/　　　:　 l＿＿,, -'　　 '-,,＿__ヽ. ヽ:.　　ヽ:.　 ヽ`,ﾍ　　　　　　　　　　　　………！
.　 　 ,.イ ,ｲ,' .:　 .:::,ｲ.　　 .:　 /'´ ￣ｌ｀　　　　 '´l￣｀ ヽ ヽ:.　　　,:: 　 ｉ i ＼
　,.イ　／, ｲi　:　:::/　,　 .::;　, '　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨';:.　 　 ;:.　 l l､　 ヽ、
'´　　 .;.イ:::ハ::. ::,'　 ｉ　.::;',ｲーﾓ元テ-　　　　　 -ﾓ元テ- 〉ｉ::: .　　l::　,',i!ﾍ　 　 ヽ、　　　　（　見破られている！？　　あてずっぽうでも鎌掛けでもなく
　 .,.イ..::,.ｲ .,':iヽ;::i　 l　:::i ハ. ｀｀￣´　 　 　 　 　 ｀￣´´ .,',.i.l:::　　 ｉ: /iｲi、ﾍ;:::..　　ヽ
.'´..:;.イ　 :/:,'　 i:.', .i:i. ::.'i ｉ::ﾍ.　 　 　 　 　 ,.　　　 　 　 ./.:ﾉ,'::　.:l ,': i lハﾍ　 ` ､:::::... ヽ　　　　 私のこの身が男のものであると、確信した上で言っている…！　）
,.イ 　 ..:;ｲ:/.　.,'::::i: lﾊ.:::::`ミ==‐'.　　 　 　 ｌ:　　　　 ､_,=彡':::: ..:,'ｲ::: ',＿ノ:.ヽ . 　 ヽ、::
　,.イ::,ｲ:::/ _ノ::::/..;'::::l::::::. i. ',　li`　、　　.‐ ‐　　　,.イ ｉ:i::,' ,: i.:::i::i:::::.∧　 ﾄ;::::`...､ 　 ﾍ;
,ｲ.:;:ｲ::::;ｲ ￣フｲ::;i:::::,'::i::::: ｌｉ:ｉ...i.l〈＼＞. _　　_ ＜l／〉l.:ｌ,'::i!: l::;::ｌ:';::::::ﾊl　 ｌ iヽ,::::::..ヽ、.`
.;:ｲ:::::;ｲi!.　 ´:::::!/ｉ::i:,'::;!:::::.i::ｌl ,' l　ヽ `ヽ、`´,ィ'´　./ .l:::l!:i.l:: ∨ ヽ､__,. 　.:i .lﾍ:ﾍ:::::::...`.､
'::::::,ｲ!l l! 　 ::::::.l|::ｌ:ｌl::::i::i::,':::.i ／)　,l､ （⌒)}{(⌒） /, .(＼'i!.ヽ、i!`ー'´　　,'　ｌ ﾊ:.ﾊ:::::::::
.

　　　　　　　　　　　　　　　 ,,ｒｆ‐-＝-‐ "~`ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｒｆ´　　　　　 　 　 　 `ヽ、
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　　　　　　　　　　　 /:/´..´　./、　　.:'´;,- 、 　 ヽ、ﾊ
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　　　 　 　 　 　 　__},ｒ}:::　 〈.,ｎ~~　 "　　　　}: :　::.ﾄ‐{、
　　 　 　 　 　 　 ｛」」/:::. 　 `{ {　　.ｎ　　　 ,/゛.:　 ::`ｔｲ｝
　　　　　　　　　　 |./,:´:: .　,.ｲ..{　　{..}、 _,,,-t"´ 　 　.}ﾊ　　　　　お言葉を返すようでございますが
　 　 　 　 　 　 　 {/;　. .: ,ｲ、{...ﾄ‐/../‐"ﾆ-Tﾄ`,、 :. :. ハ
　　　　　　　　　　ﾙ'.: :: ::.{::ﾞi.　} 　　〈. 　ｲひ:) /ﾊ　:. ::..ハ　　　　真実、それが生まれたときよりの私の名でございます…
　　　 　 　 　 　 /ﾘ{. ::.: ::ミｺフﾄ、　 }.　 　~~ｌ ﾉ"ﾉ.ｌ.:: ::..:ハ
　 　 　 　 　 　 /ハ{::.ｉ..ｉ:. }ﾊ:::.　 　./___,,， .／彡"{:: /ﾉｿハ
　　　 ｌ　 　 .／~~~`ﾐ、ｉｌ} ﾉ).〉´⌒~`･=. ,／｜i´{,:.〈::八二ﾆ=-、
　　　 |i、　〈　　　　　 〉,=/ {、|i.　ヽ、ハﾊ　ﾙ八〕)`‐-"　　 　 ヽ
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　　　　　　　　 }.:.l:.:.:.:.l:　.: .:.:.l/:.//∠__//./:./ｬﾃﾐ.:.:l.:.|||｀､__
　　　　　　　　 l.:.|:.:.:.l｀l:.l:.: .|:.|/７=ｒｚｪﾐ/:／/k斗ｨ:.{|:.l |
　　　　　　　　 |l:.ﾊ.:.ヽヽ',:.:.ヽヽﾋｴ才‐ヽ　　',　　l:.:.||.|　　　　　　　　…余計なことかもしれんが、お前、ずっと女で通すつもりなら
　　　　　　　　 |l:{ }:.:.|.ヽ_:.ﾄ.:.ヽヽ　　　　　　. >　ﾉ.:.l l|
　　　　　　　　/ |l ヽ.||:ヽ:.|ヽ:.:.ヽ＼　　､ ..-‐'／ヽ:.|　｀　　　　　　　　香の一つもつけておいた方がいいぞ　　匂いで男と知れる
　　　　　　　　　 ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
　　　　　　　　　　　´ l:.|:ﾉヾ､___.ヽ　 ＞‐-':.|　 ヽ
　　　　　　　　　　　 /|:lﾘ〈〉‐‐‐|.ﾆニﾆ彳ヽ{
　　　　　　　　　　　　 ﾘ,＾}{,-､: :| |: : : :||}
　　　　　　　　　　　／ 《〈〉{{＾: :| |: : : :||｀‐ ､
　　　　　　　　　／　((_）Ｙr'´: : | |: : : :|| j乢 ｀r ^ ‐‐- ､_
　　　　_　, -‐ ´ : : : : : （ﾉ｀=´: :} }--‐‐} } 丱: : : : : : : : : ￣l¨}
　_ - ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : |: :l　
.

　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　/ 　　/ .,ィ三三ミ=､. `´　_,,,,,,,,,,__　,　 　 .ﾍ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i'　/:　　 ,iィ彡=-――‐ミ､,ｲ彡三三ミﾐﾊ　　　iﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　 i　l　,':::　　i;;〃　　　　　　　　　　　　￣｀ヽﾐl　　　 ｌ i
　　　　　　　　　　　　　　 l. ,'.!.i:::::l　　|'　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｌ　　　 ｌ .l
　　　　　　　　 　 　 　 　 l ｉ .|,'.::/ .:: . l　　　 ＿＿　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　　: l　l
　　　　　　　　　　　　　　ｌ/ .:ｌ::/　.:::　ﾊ'''´￣　　　　　　　　'`ー-､_ 　,l　:. 　 ::.l.　l　　　　　　それは…恐れ入ります…
　　　　　　　　　　 　 　 ,'/.:::ﾉ'/ ./:::: ｌ ::l　 ＿_　　　　　　　　　　　 ｀`l.　::　.ｌ :.ヽ、l
　　　　　　 　 　 　 　 ,//::;ｲ/　/ :::::/ :::l―ﾃ-ﾄ_　　　　　　　,ｨ‐-.　　ｌ　 ::.　.i　:::::`i
　　　 　 　 　 　 　 ／/ ,r'./ ,.ｲ .::::/ .::/|l::::():::l|ヽ　 　 　 　 ,ｲテ‐-ミ_l 　 :::.　l::.　::::l　　　　（　…匂いで？　そんなもので分かったというのですか？
　　　　　　　　　／.,イ./　i // .::::/ .::/ _ミ三彡　　　　 　 　 ll::::ひ::::lｌﾍ; 　 ::: ﾍ::::::::::l
　　　　　　　 ／ .:/ . ,'ｌ　.l,':i　:::::i .:::,'.i　　　　　　　　 　 　 　 ミ三彡'　,l;:.　　:. ﾊ､::::::l　　　　　この男は…　）
　 　 　 　 , '　.:;r'　 .::::l、 l!:l　 ::::l, ::ﾍ i.　　　　　　 　 l　　　　　　　　 / .〉;::..ヽ、　ﾊ .l
　　　　　 /. .::／　 .::::::/ヽ,ﾍヽ　::::ﾍ;ヽミ､__ノ 　 　 　 ′　　　 　 　 ./イ　 ﾊ　 ヽ　 ｌ::l、
　　　　 i　〃 　..::::::,ｲ. .::/`ヽ､`ヽ、:::ヽ、´、　　　 ￣　`　　　　　,.ｲ::ｌ::ｌ::::/:::ｉ::::　l /:::ハ
　　 　 .l ./　.:::::::／　.:::/.::::::::l:::｀ヽノ　ﾉl:::: __i ､　　　　　　 　 , ィ::::::::乂'´::::::l:::　ﾉｉ:::::::.. ﾍ
　　　　l/ .:::::／ 　 .::,ｲ::::::::::i::ｌ::::::,'　 ｌｌ;':::::/ .|、 `..､　 　 , ィ,i´ /　l::l:i' /r '";ﾉ ,.ｲﾉ,ヘ、:::.ハ
　　　　ｉ.::／　　 .::,ｲ.:::::::::::/.::l:::::::ヽ、lヽ/.　　 ＼、 ` ´　　lﾉl::i::　 i:ﾊﾍl::l‐='イ/ｲ::l:::.　ヘ、.ﾊ
　　　 ／　　 ..／..:::::::::::／.::/.:::::::/ _／　　　　　　`ヽ、　/ . ﾄl::.　ﾍ .ヽ`l、:::|'´:::::ハ::.　　　ヽl、




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　　　　　 }:.|:.:/:.:.:.:./:.:/:.|:.|:.:.:.ﾉ＼＼＼:.ヽr‐､:.:ヽヾ｀､:.＼ー=＝ニ二＝-､
　　　　 //:.|/|:.:.:.:./://|:|/／／戈ヽl|:.:.|:.:.}　/─‐＝≠￣ : : : : : : : : : : ヽヽ　　　　　寝間の支度を整えておいてくれ
　　　　///l:.:.l:.:.:./:// l:.| ／／ﾋ 丈|r──＝￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽヽ
　　 ／//　|:.:|:.//≧､ l:| ノ `￣ ´／／￣__: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　　　　　なにせ、もう十日も使わなかったからな
　　　ノ´　 |l:.:lヽヽ:.lゝ'}ﾘ　　　 ∠-‐ｿ廾ー､｀､ : : : ﾉ: : : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　 ||:.| ヽヽヽ <　_＿_,..- 　ノ／／ﾉ ﾉ : ／: : : : : : : : : : : : ／　　　　　　　　下手をすれば野鼠の巣になっている
.　　　　　　　ﾘ　 ヾ＼＼｀ヽ､　　 ／∠　/／／-＝ー-: : : : : : : :/
　　　　　　　　　　　　｀｀ヽ＿｀ﾆ-‐ ┴ー､: : : : : : : : : : : : : : : : :/　　　　　　＿＿＿
　　　　- ､_＿＿ -─＝￣: :r´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＜´_....--‐: :￣: : : : : :
　　　　　＼: : _: : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : ｀`ヽ､: : : : : : : : _　,-────: :￣
　　　　　　　＿｀ニ` ー--l: : ＿ : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : ￣: :＝───‐
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　　　 /.../　　 　 .:　./　　.: /:　./　　　 /ミﾐﾐ､l| ﾉ-､ﾊ
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..,〔二､__,､___　￣｀ー‐‐‐ｦノ　.:　　 　.l　 　 `.l彡テ;／
／￣7　　 .`7ヽ,-＞,r'"´ 　 ::　.:　　 .|　　　 .|::::;／
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　.:/　 .:::;ｆ´／ｌ|.::ｌ::　:::,.　　 l:::;::r"　　｀`‐ `-ﾉ:i:lハ
:::/　.::,ｒ" / . |.|:::::l::..::ﾉ: .: :.,':::|::l　 ヽ、 　.／_ノノノ
/ .:::,ｒ".〃　 .|.|::::::l::/.: .: i./.::;;|:|　 　 `′ﾄ､l ￣´　　　　かしこまりました…
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´ .:::〃 .:::ｒ‐‐!|ﾁｲ.::　l::::l'.,ﾍ　　 　 __ _.,　':::ﾄ-ｧ
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　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l　　　　　　　行きましたか…
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,=＝=、　　　　　, --　 　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　　　　　　しかしあの男、自分で言った通りに夜にまた戻ってくるつもりでしょうか
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .::/ﾄ-':::::::lヽ 　 　 　,ィ=＝=ﾄｌ 　 i::.　::.. ::::i
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,.ｲ 丶--‐'　　　　　　ﾄ-'.::::::ハ　 ヽ, :、::::::l　　　　　　私が身を偽って潜り込んだ者だと分かっているのに…
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　　　　　　　 ,　 　 丶--'　∧.　 ヽ ヽ :::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!　　 　 　 それとも私を見かけで判断して、大した事もできまいと侮ったか
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　―　､　　　　 ,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ　　　　 あるいは自分の腕を過信し、成敗できる名分を持った者を
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ　　 自らの手で切り捨てることができる機会を面白がったのか…
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l




　　　　　　　　　　　　　　____ ,ｒ‐‐ー-- 、
　　　　　　　　　　　　,ｒ",ｒ-､`,ｒ　 ￣ `ヽ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　/,ｒ"-‐- ｆ ,ｒ"´`ヽ、　ﾞヽヽ、
　 　 　 　 　 　 　 ,'./.'　ｒ‐-ミ/彡三ﾆヽ　　l､ゝゝ
　　 　 　 　 　 　 l　　　l三ﾆ= '´　,ｒ‐- l､_l|　 爪〕　　　　　　　　　　目鼻は多少利くようですが、まだまだですね…
　　　　　　　　　,|ﾒ|　　ヽ,ｒ-‐　　　　‐-!-､｀ヽ `ｷｧ
　　　　 　 　 　 〔/ﾍ　 ./ `.,ｒ‐ 　 　 　 ___＼.ヽ　 ヽ,　　　　　　　　　今夜が楽しみですよ
　　　 　 　 　 　 ,ｲ　l　　/´.　___　　　弋ノ`l |　　.lヘ、
　　　　　　　　 /,l　ﾉ　l　 ﾉ,'ｌ少` :､　　　 ‐ｲ　　 人　 丶、　　　　　 自分の住処に引き入れたのが一体何者であるのか
　　　 　 　 　 //　l　.|　 (ヽ､_　　,. -‐ｧ　.,!.| l .,ｲ ハ　　ﾊヘ、
　　　　　　　／ 　 ヽ ヽ　ヽ`　 ._ `ー'　 ｲ| 乂ヽゝ_　ﾍ　 ハ.ハ　　　息を引き取る最後の瞬間に思い知ることになるでしょう
　　　　　　// ,'　　 ||`ヽ`　`i.|　　l` .‐´　.|'　`i |ハl､　　　　l　.|
　　　　 　 |∥′　 .|!___,,) l　|.ﾄ- (⌒{}⌒) |__nリノ` `---､　l　|
　　　　　　lﾉ　　　 //l ~´ill|､l.|、 . (_八_)　　 ⊂二　　　 ハ `ヽ、
　　　　　 / 　 /　f//　　　---っ　　　　　　 ⊂二 　 　 　 l　　.ヽ
.

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　　ﾟ　　　　　　　　。　　　　　　.　　　　　　　　+　　　 　★　　　　　　　　+　　　　　ﾟ
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　+　　　｡　　　ﾟ　　　　*　　　　｡　　　o　★　　　+　　　　　｡　　　　　ﾟ　　　*　　　ﾟ
ﾟ　　　*　　　　　　　　｡　　　　　　　*　　　　　　　　｡　　　　　　+　　　　　　,;-ｰ-ュ
　｡　　　　ﾟ　　　　★　　　｡　　　ﾟ　　　　ﾟ　　　*　　　　+　　　　,　A　 　　　|ΞΞ|
　　+　　　ﾟ　　*　　　｡　　　　ﾟ　　　　　　ﾟ　　　　　ﾟ　　　　｡　. ﾊ_/ヽ-ｎ-ｰ-'ΞΞl_,ｰ
　｡　　　ﾟ　　　　ﾟ　　　　。　　　*　　　　　　　+　　ﾟ　　｡　　　ﾟ 1;l::lｺ::|;;l.lﾉ,:;.,-.::";:;: '";;
　　°　　｡　　+　　　｡　　　　　★　　　　｡　　　　+　　　　｡　　l;|;;;;;;;;|ﾉ.:.｡:;；.:'､;；.;::｡.　:
+　　ﾟ　　　　｡　　　　　　。　　　　　 *　　　　｡　　　　*　　　　_,|;l;;/;.,-.[｡:;: .i:i. ；.: ・..:.;；
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.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl　　　　　　　門番の方、申し訳ございません
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　　私は今日からルルーシュ様のお世話を言いつかったものなのですが
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,　 　 　 不慣れなもので道が分からなくなってしまったのです
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ　　 あの…西の離宮へはどうやって戻れば良いのでしょう
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___
　　　　　　　　　　　＿　　 　 　 　 ／　/
　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ　 　 ／　／
　　　　　　　 /　　　　　　 　 ／　／
　　　　　　　ﾉ八((u ハハ　'　 ／　　　　 それはまた派手に迷ったものだな
　　　　　　　　/　　　　}り　i '
　　　　　　　　＾iア　 　 ,ﾊ从　　　　　　　ここからでは正反対になるぞ
　　　　　　　　　｀rー＝斗
　　　　　　　气x/　　　　 ＼　　　　　　　ほら、あの辺りだよ
　 　　 　 f ジV { {_　　　　　}!
　　　　 ／彳. : :v }　　　　 {ﾘ
.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　　教えていただき、どうもありがとうございます
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'　　　　　　では、西離宮の方に戻りますね
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、 　 r‐ｧ　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ . : :´ : : .｀ヽ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /. : : : : : :/ : : : : .＼　　　スタスタ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ': :/. : : : : { : i: : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : : : : :ﾉ. : /. :/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ﾉ.l : : . ヽ: : : : : : {: : {
　　　　　　　　　（（（　　 　 /. : | : : : : | i: : : : ノ. : .ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { : : :{ |: : : :l:ﾉ. : : ({: : : : '
　　　　　　　　　　　　　　,: : : : : | : : ﾉ ; : :}: :}ヽ : :{
　　　　 　 　 　 　 　 　 /. : ; : : ﾉ／／. : ﾉ . : : : ;ﾉ､
.　　　　　　　　　　　　,.'. : : : : .:/. : {: : : : : : : : : :{　}
.　　　　　　　 　 　 ／. : :/ . : /. : : .ヽ: : : : : : : : ﾊ |
　　　　　　　　　／ . : : /. : : : : : : : : : : : .ヽ: : : : : }|
　 　 　 　 , . : ´ : : : : : : ／ . : : : : : : : : : : :} :l: : : ﾊ!
　　　　／. : ／´. : : : ／. :／. : : : : : : : : : : : :}: : : : }
.

　　　　　　　　＿
　　　　 　 ／////＼
　　　　　////////,ハ
　　　　斗=＝＝＝=气　　　　　この城内ならば、夜でも安全だろうが
　　　　　it{{　 ﾟ　ij　ﾟ }j
.　　 　　八乂 　＝ .人　　　　　ここ三の門から西離宮まで戻るとなると
　　　　／￣ヽー=ｾ　｀ヽ
　　　 {＿＿__j　　　ヽ　}iー ､　 蝋燭が一本燃え尽きてしまうくらいの距離があるぞ
　　　/　　　 ∧　　　} / !　 　＼
　　　L__________}　　　} {｜　　　 }




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　___
　　　　　　　　　　　＿　　 　 　 　 ／　/
　　　　　　　　 ／　　　｀ヽ　 　 ／　／
　　　　　　　 /　　　　　　 　 ／　／
　　　　　　　ﾉ八((u ハハ　'　 ／　　　　 女の足で難儀な事だ
　　　　　　　　/　　　　}り　i '
　　　　　　　　＾iア　 　 ,ﾊ从　　　　　　　ルルーシュ様もあのような辺鄙なところに
　　　　　　　　　｀rー＝斗
　　　　　　　气x/　　　　 ＼　　　　　　　わざわざお住まいにならなくともよろしいのになあ
　 　　 　 f ジV { {_　　　　　}!
　　　　 ／彳. : :v }　　　　 {ﾘ
.

WWiiﾚ'Www;;;;;::::::き　　:::::::;;;;;......　　::ろ::::　　:::::::wwii;;;;;:　　:::WwwwW::　イ
|lii:: i|/ﾘﾘW-'`"^"　;;;;iiiiiiiiWWww;;;;;::..ゝ:::::;≦:::　:::iiiii:::::::::::::::::wwiii::::::::.......　　;;ゝ
|lii:: i|　　､....　　 `^'-WWlii:ノﾉﾘﾘk'`"^;:ﾐ::::::`Ww､iiii＼`WWWiiii;;;;;;;;::::::::;;;;;;;き´:::y
|lii:: i|　ろ::::::....　　..:::k　|lii: i|;;;;:::::::;;;;;;;:;;iiWwiiiiiiWwili: l :iレWWW;;;;k'^:::::k　Z
|lii:: i| ﾗ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;:::;;ゝ|lii: i|;;;;Wiwノノ;;:::ゝ |i: :iiﾚ' .|i: l川|／ﾘﾘ-'`~;;;;:　::Z　ﾐw
|lii:: i| ﾗ:::::::::;;;;;;;;;;;;;;:::;;;;ゞlii: i|;;;;Wiwノノ;;:::ゝ.|i: :ii|　 |i: l川|　wwiiiiw::::::,,ｒ''::::y'ww
|lii:: i|　ﾐ;;;;,,ゝ;;;ﾚ/;;;::::ｋ |lii: i!WﾘﾘWii-''"`" .|i: :ii|　 |i: l川|^'w|川k'w^ii/'"´WWW
|lii:: i|　　`w:!iiii!wWk'ゝ |lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii| 　|i: l川|　　|川　|l:i|　　 　|i:|　　,,iiゞ~
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|　　 　|i:|　.iヾ"
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|　　　~^~;;ゞ`
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　　　　　|i: :ii|　 |i: l川|　　|川　|l:i|"'　,,ii''"`　　　　　　　　　 ｲ
|lii:: i|　　　　|i::|　　　 　|lii: i|　.|i:::|　|ﾚ'　　 |i: :ii|　 |!i: l川　 ∠フi ~''",,iiゞ~　　　　　　　　　　,.j'~
|lii:: i|　　　　|i::|　　　　 |lii: i|　.|i:::| ii||／ ,,wiiiiwvw|i: ll川|　 |.:│|,.ヾ"　　　　　　 　　　　,,::ヾ
|lii:: i|　　　　|i::|wiﾞ　　　|lii: i|　WWiii||wW'''''""'''''"wiiWWWiiiwWゞ`　　　　　　　　　　　,,iiゞ
`~~~^wwW""`'''Ww,,.,vWWwjj~^~^　''^~~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ij从'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`w
iiilwVvvwwvWWwjjwvjiiijw,,,,_,,,wiijijyywiijij,,,__,,wyyv'''"~"`w;;Yゞ　　　　　　　　　　~;;,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`jiy　　　　　　　　　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"'ヾ,,
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /.../　　 　 .:　./　　.: /:　./　　　 /ミﾐﾐ､l| ﾉ-､ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　.,/__/_._____ .::/ ./.　 .:: / / .′　　 /三ﾐﾐﾐi|/___.......|
　　　　　　　　　　　　　..,〔二､__,､___　￣｀ー‐‐‐ｦノ　.:　　 　.l　 　 `.l彡テ;／
　　　　　　　　　　　　　／￣7　　 .`7ヽ,-＞,r'"´ 　 ::　.:　　 .|　　　 .|::::;／
　　　　　　　　　　　　　.　　/　　 .:::/　,ｲ ,ｒ" :.　　　.::: .:: ..._,ｘ´-､_ 　 l:::lﾊ
　　　　　　　　　　　　　　.:/　 .:::;ｆ´／ｌ|.::ｌ::　:::,.　　 l:::;::r"　　｀`‐ `-ﾉ:i:lハ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ―＝≡|｢|
　　　　　　　　　　　　　:::/　.::,ｒ" / . |.|:::::l::..::ﾉ: .: :.,':::|::l　 ヽ、 　.／_ノノノ　　　　　 　 　 　 　 　 ／|　 .／|　　|｣|｣
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＼/＼┴┬┴┬┴,√　　.>┴─┴::ﾊ┬┴┬┴┬┴┬┴/　 :ﾄ─┴─〈_　　＼/＼┴
　:|＿,:へ工工工 /　＼／|＿＿＿_/　＼工;;;／￣ :Υ￣:/ :＼Λ.＿＿__/. ＼__;/ ;／＼
＜／　 　Υ　　　|　　::|／＼:::::::::::::::＼／ 　/─‐┬┴─|　　 :|,:<:::::::::::::::＼／　Υ　 　:
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　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｒｆ´　　　　　 　 　 　 `ヽ、
　　　　　　 　 　 　 　 ,/′　　　　　　..::::'´　　　、ﾍ、
　　　　　　　　　　　 /:/´..´　./、　　.:'´;,- 、 　 ヽ、ﾊ
　　　　　　　　　　　,{::{..:　　/;;;;;;;＼_／-‐‐‐ヽ, :.　`ｉ.ﾊ
　　　 　 　 　 　 　__},ｒ}:::　 〈.,ｎ~~　 "　　　　}: :　::.ﾄ‐{、
　　 　 　 　 　 　 ｛」」/:::. 　 `{ {　　.ｎ　　　 ,/゛.:　 ::`ｔｲ｝
　　　　　　　　　　 |./,:´:: .　,.ｲ..{　　{..}、 _,,,-t"´ 　 　.}ﾊ　　　　　　　西離宮が見えてきました！
　 　 　 　 　 　 　 {/;　. .: ,ｲ、{...ﾄ‐/../‐"ﾆ-Tﾄ`,、 :. :. ハ
　　　　　　　　　　ﾙ'.: :: ::.{::ﾞi.　} 　　〈. 　ｲひ:) /ﾊ　:. ::..ハ　　　　　　ここに来るまでにかかった時間は
　　　 　 　 　 　 /ﾘ{. ::.: ::ミｺフﾄ、　 }.　 　~~ｌ ﾉ"ﾉ.ｌ.:: ::..:ハ
　 　 　 　 　 　 /ハ{::.ｉ..ｉ:. }ﾊ:::.　 　./___,,， .／彡"{:: /ﾉｿハ　　　　　酒杯を一杯干すほどもかかっていないはず…！
　　　 ｌ　 　 .／~~~`ﾐ、ｉｌ} ﾉ).〉´⌒~`･=. ,／｜i´{,:.〈::八二ﾆ=-、
　　　 |i、　〈　　　　　 〉,=/ {、|i.　ヽ、ハﾊ　ﾙ八〕)`‐-"　　 　 ヽ
.　　　 ヽﾐ=-===-‐=･"　‘=._ﾚｉ　　　ヽ`ﾊﾊﾙ ｝}{{　i′　　　　　 }
　　　　 　 ゛ﾆ=‐--==ﾆ,__゛、|.ｉ　　　　　゛ヽ,ノノ 》, { 　 　 　 　 /
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　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l　　　　　　　あとはあの男を仕留め、頃合いを見計らってから
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,--==ﾄ_　 　 　 　 ,--　　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .:/|l::::()::l|ヽ.　　　　 ,ｲ云二ﾄｌ.　 i::.　::.. ::::i　　　　　　人の居る所まで降りて告げればいい
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,ｲ　ミ=彡　　　 　 　 lｌ;;:ひ:::;ハ　 ヽ, :、:::::l　
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　 　 　 　 　 ,　　 　｀`¨~´ .∧.　 ヽ ヽ ::l　　　　　 『西離宮に戻ったら、ルルーシュ様が死んでいた』と…
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　 ｒ　　ｧ　　　　,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ　　　　　戻ったばかりに見える自分と、すっかり冷たくなった遺体を前にすれば
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ　　　 まず私に疑いがかかることはないでしょう
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l
.

　　　　　　　　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　　　　　　　-=ニ　　　　居た！　ぐっすり眠っている！　今です！　 ≦
　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
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　γ´: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ 　 　 　 .|; ; : : : : : : : ! : : : : : : :/; ; ; ; ; ; ; ／: : : : :,.　'´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
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　　ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; : : : : : : : : : : :ヽ　／; ; ; ; ; : : : : : : : : : : / ; ; ; ; ／: : :,.　'´; ; ; ; ; ; ;,.　''": : : : : : : : :
　　　 ); ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; : : : : : : : : : :ヾ; ; ; ; ; ; ; ; : : : : : : : : :/ ; ; ; , ' : : ／; ; ; ; ; ;,.　''" : : :_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:
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　　　　 //:.|/|:.:.:.:./://|:|/／／戈ヽl|:.:.|:.:.}　/─‐＝≠￣ : : : : : : : : : : ヽヽ　　　　　　　　ヽ　 ヽ、 ＼
　　　　///l:.:.l:.:.:./:// l:.| ／／ﾋ 丈|r──＝￣ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽヽ　　　　 　 　 　 ヽ ヽ;;;ヽ ヽ、
　　 ／//　|:.:|:.//≧､ l:| ノ `￣ ´／／￣__: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／　　　　　 　 　 　 　 ヽヽ;r｀ﾞヽヽ、
　　　ノ´　 |l:.:lヽヽ:.lゝ'}ﾘ　　　 ∠-‐ｿ廾ー､｀､ : : : ﾉ: : : : : : : : : : : : : ／　　　　　　　　　　　　　　ヽｌ~´｀i.l~´/
　　　　　　 ||:.| ヽヽヽ <　 _,,.-‐,　　ノ／／ﾉ ﾉ : ／: : : : : : : : : : : : ／　　　　　　　　　　　　　　　 〈＿＿_／~）
.　　　　　　　ﾘ　 ヾ＼＼｀ヽ--'　 ／∠　/／／-＝ー-: : : : : : : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾒ'"ヽ'"ヽ｀┐
　　　　　　　　　　　　｀｀ヽ＿｀ﾆ-‐ ┴ー､: : : : : : : : : : : : : : : : :｀ﾞ''ｰ-､,_　　＿＿＿　 ＿__　　　　＿_>'￣｀-‐ｌ: /
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　　　　｀'-､: : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : ｀`ヽ､: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼: : : : : _,-ｌ'￣＼
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.

　　　　　　　　　　　// ./ . /,ｨ'三三ﾐ､. ,,ｨ==-､ 　 ハ
　　　　　　　 　 　 ,' i!.::,'　.i;／´　　　 `´￣｀`ヽ;i　　.i.i
　　　　　　　　　　i /!:::i : .!　　　　　　　　　　　 ﾞｌ　　.l i
　　　　　 　 　 　 i,'.:l::/ ::　ir‐"´￣`:::::::..‐‐-､_ .ｉ　　::.i i
　　　 　 　 　 　 ,''.:,'ｲ /:: i :l＿-、::::::::::::::: ___　`! :.　 ::ヽ`,　　　　　　剣を手に、完全武装…！
　　　　　　　 ,イ',ｲ/, '.::::/.:ｲ:::｡::iヽ::::::::::::,ｨ==-､ｉ.　::　:. ::`i
　 　 　 　 ／,ｲ.,' ii/..::::/,ｲ .ﾐ=彡.::::::::::::::::ll;;ﾟ;;;;ﾘ i、　: .､:.::l　　　　　　やはり、誘われていたのですか？
　　　　 ,ｲ.:;ｲ. .::i、l　::::i,::i､、　　　　 i　 　 ￣　./入ヽ、ヽ:l
. 　 　 /..;ｲ ..::::ノヘヽ､.:.ヽ､__,ノ 　 -　､　　　 ,.'イ:∧:. ', ﾉﾊ
　 　 .,'./...::;／ 〃:::,'i｀ヽﾉ;;:ｉ:::`ｉ､　　　　　, イ::i:;イ::,.i:: ﾉ!:.　ヽ
.　　　i'.:;.イ　.:; ｲ:::::,'::i::::ｉ :ｌｌi'./.＼ ` 　.イ´ｉ 　i::l、i´ノｲﾉi::ヘ、ﾍ
　　 .／　 ,イ..:::::ノ::/.:::ｉ _,イ　 　 `　､. ,ｲ ｌ.　ﾍヽ、::イ:::ﾊ:.　 `ヽi
　 ./ 　イ.::::;.ィ, --､-‐" 　 ヽ、　 　./::ﾍ, l ヽ、ヽ,` ､￣ ヽ、　.ハ




　　　　　 }　　¨´　　　　　　 　 　 　 r´l/: : : :.:i: : : : : : j!　 　 !/ /l: : : : : ;'　　,　 ,: : : : :
　　 　 ,.ノ　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 j从:!: : i: : : : : :.j!　　 / /　{: : : : /:.／/　 ',: : :
　　　〈　　　　　　_,...､　　　　　　　/　　　　从!ﾊ､: : : : {._　 / /:!　 !: : : ／／.　　 }: : : :
　　 　 ヽ　　,...::´/　 ‘，　　　　　,　　　　　　　∨＼:_:_: :.∨.∧:l　 |: ／／ l: :.＿　!: : :
　　　　　'､　＼r{ 　 　 } 　 　 　 .:　　　　　　　／　/　 }: / /-:`ー／／ 　 ／／　j: : :
　　　　　　 ヽ､ ＼こン　　　　.::: 　 　 　 　 ／＿_/,..- '/ /-､: :／／ー:.／／ 　 /: : :
　　 　 　 　 　 ＼　　　　　_,..:イ＼　　　 ／ /　　　　､/_/＿／／:..:..:／／⌒ヽ./: : :/
　　　　　　　　　　｀_ー:..:´:..:/ ｀ヽ ＼_／　,/ 　 '　　　　　／／-,:..／／ 　 　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　／ 　/:..:/:..l　　/{￣＼　/　　　　　　`ｰ'―'-､ ／／　　　　　　　　　＼
　　 　 　 　 　 /　 　 {:..:{:..:/　 / | 　 　 /　　　　　　　　　　 ／／/　　　　　｀ヽ､
　　　 　 　 　 ,　　 　 |:..:|:/　 /　j!　　 / 　　　　　　　 ｀ー '‐-'-,/　　 　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_
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　　　　　　　-=ニ　　 だが、これはよけられないでしょう！ ≦
　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
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　　　　　　　　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_
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　　　　　　　-=ニ　　　　　　　　　くらえ　！！　　　　　　 　 ≦
　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
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　　　　　　 |　　l　｀'‐､ 　　　｀'‐､,.: ﾞ''-､,　ﾞ'-､ 　 　 　 　 ヽ,　　　　　　　　 l..l.′　 .lﾞ ./ /　 ,il′　./ ／
｀'''ｰ　,,,、　 !　　l　　　｀'‐､　　　　｀'‐､,.　｀'‐､,.｀'-､　　　　　｀- 　 　 　 　 　 !.!l　　 lﾞ / /　 ,,---------─
　　　　 . ｀'''.! 　 |　　　　　 ｀'‐､　 　　 ｀'‐､,...,,.｀''-.. ＼ 　　　l ──----- 　l.ゝ　 ,"././　 /　 　 　 　 　 　 !
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二｀-‐'''"ﾞ´　 .,i''''"ﾞ´　　　　_._.. ｰ : '"´.,.. -‐'"゛　　／´‐　　 ゛,./ .,　　　 　 /′!　 ! .l|、　 .＼　　,／ .゛'.‐
　　　　　　　　!　　　--‐''''ﾞﾞ　 　 _..-'"゛　‘l　 　　/　／　　　／ / 　 　 　 ./　 ."　.|　"L　　　｀''" .:、 .
　_._..ぃｰ''"´ /　　/　　　　_..-'"゛ 　 　 　 /　 　 /／　 　 ／　 / .,i　　 　 /　　 　 │　 ｌ　'l,　.､ .'､, ｀'-,丶
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　　　　　　 .lﾞ　 /-'"゛　　　　　　_..-'"゛　し.＿_＿_＿_、　　 / ./ ./ ,．　/　 /　　|　　　|　　 ｌ. ..ｌ,　 ﾞ'
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　　　　　` 　 ＼､ﾉし'／　，'
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　　　　　　 　つ、　　 (´　　　　　ガキッ！
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　　　　　　　　　　　　＼、ﾉし;/／　　　　　　　チンッ！
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. / /　,.' /.::::::::／　　　　　　　　,,.r'"´　 i:| 　.|:::::|　|ハ 　 .ハ、
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. |ﾊ　lﾍ.∨:::|　　　,,r."´｀　 　 　 　 ｲ ,代_)ヽ|:lﾍ;ﾍ　ハ.　..ヘヽ､ヽ、
ハ:ﾍ. l:ﾍ.∨:|　 ,,r"　 ,ｒ‐､　　　 　 　 ヽ////l||　ヽ∨ :ﾊ　　.lﾊ lヽ、
　 ∨ヽ､:ヽ.`ヽ." 　 / ,,. ‐-　　 　 　 　 ヽﾉノ ヽ、 |::l . |ﾊ 　 |ハ|::::　　　　　　投げ針が全て弾かれた…！
..ヽ､_＼:::`:ヽヽ.`ヽ ' ,ｆ ｨ（.｀ヽ、　　　　　　　　　 `.l::l:l .!:::l .ｒ┴-.!、
　　　＞ゝ、.| .ハ.ハ.|　.!///∧　　 ヽ、　　　　　.////.::/~.　　　 `　　　　　　そんな…
　　　 i　l:::　|　 l::!　|.ヽ._ヾ-ﾞ‐'′　　　`　,..,　__,,///ｲ:;;/
　　　 .l...l.　 !　 |::|...i!.＼　　　 　 i! 　 ι '´　 /. ,/.／/.,.' 　.:
　　　 i.} 　 il 　 l::!　!ー-ヽ､　_　ﾉ|　　 　 　 /　/./　/ｲ 　.::
　　　iｌ..!　.|!　i...ﾍﾍ､ヽ＿＿___ノノﾃア￣.l____,イ/ ,/,ｉ| 　.::::　:.
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　　　　.i .::::i　l　ll　　　　　　＿_| .　ﾍ,　.i .l　　　　　　　　くっ…一旦、外へ…
　　　　l ::::::| ,' .::i!　 ,,r'　　　　　l　　　ヽ,ｌ .ﾄ、
　　　　| ::::::ｿ.::::::`i'" _ 　　　　;'´ヽ、　　.ﾞi |.iﾍ　　　　　　…それとも、ここで引くべきでしょうか…？
　　　　| . ;/.::i:::::::;ｌ " .`　　　　==-‐iヽ.　 l l i. ﾍ
　　 　 ,!.〈.:::::l::;;イ　_,ｨ彡 　 　 　 　 l'’l ,ｲ .ｉ .ｌ . ヽ　　　　いや、もう一度仕掛けます！
　　 　 l　ヽ;::l,'.r‐,っ、　　 　 ′ 　 / / iｌ l　l! .lヽ、ヽ
　　　 i! .::､_):ｌ l ﾉ,ｨヘ、_. 　 ` ´ ,ｲ //ﾉ` l　.ｌi　ｌ ヘ、ヽ
　　　 l..:::::｀i:::::l　./＞i　 ﾄ'、－'／.ｌｉ/　 ｨ ! . l.ﾍ ﾍ、 ヘﾊ
　 　 ﾉ.:::/.:::l::､＼　<!ｊ.　.|　〉‐〈　 /ﾄ ｲ ./　ﾉ‐.､＼`ヽ、ｉ.ﾊ
　 .,ｲ.::;ｲ.::: /`ー ヽ ヽ, . | /ｌ:::l∨ｉ／ ／,.ｲ/ ` ﾍ　.ヽ　ヽ　i
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　　　　　,...:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.＼
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　　　　　 /. .::／　 .::::::/ヽ,ﾍヽ　::::ﾍ;ヽミ､__ノ 　 　 　 ′　　　 　 　 ./イ　 ﾊ　 ヽ　 ｌ::l、
　　　　 i　〃 　..::::::,ｲ. .::/`ヽ､`ヽ、:::ヽ、´、　　　 ￣　`　　　　　,.ｲ::ｌ::ｌ::::/:::ｉ::::　l /:::ハ
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　　　　l/ .:::::／ 　 .::,ｲ::::::::::i::ｌ::::::,'　 ｌｌ;':::::/ .|、 `..､　 　 , ィ,i´ /　l::l:i' /r '";ﾉ ,.ｲﾉ,ヘ、:::.ハ
　　　　ｉ.::／　　 .::,ｲ.:::::::::::/.::l:::::::ヽ、lヽ/.　　 ＼、 ` ´　　lﾉl::i::　 i:ﾊﾍl::l‐='イ/ｲ::l:::.　ヘ、.ﾊ
　　　 ／　　 ..／..:::::::::::／.::/.:::::::/ _／　　　　　　`ヽ、　/ . ﾄl::.　ﾍ .ヽ`l、:::|'´:::::ハ::.　　　ヽl、
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　 /　　 .:::::::::::,.r ".,イ￣｀ヽ´　　　　 ﾍ ﾍヽ、 　 　 ,ｲ　　 ﾄ､.| .| | ヽ、:.ヽ　　`ヽ、　ヽ、::..　 　.l
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　　　　　　　　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_
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　　　　　　　-=ニ　　　　今度こそ…これで最後です！！　≦
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　 ./ 　 .ｌ　　　　lllll!!ﾞ″　　　　　　　:!　 . ／ 　 ,,,iiiiiiiil　　　　　　　　　　 ﾞﾞﾞ　　　 .'llll,　　.ﾞ!!!! ﾞﾞ,illl!ﾞ’ /　.ヽ
　/　　　..ｌ　　　.lllll _,,,,iiiill!!′　　　　|.／　　　　' ﾞﾞﾞlllll,,,,,,、　　　　　 　 　 　 　 　 ﾞ￣　　　　 illl!ﾞ　 /　　　ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　/
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＼＼
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　　 ,. ＼＼从/
. 　 　 そ　 　て
　 　　 ゝ,　 　 そ
　　　　 "`/'^r 　＼
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　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼＼ｷﾝｯ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼＼从/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 そ　 　て
　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ,　 　 そ
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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＼




　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　|||| 　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　　銀線が斬られた！？
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,' 　 　 　 　 そんな馬鹿な！？
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　 u /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ 、　　 ,_、　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::.::.::.::.:/::.::.::.:／:/::.::.::.::.::.::.:/!::.::.::.::.::ヽ::.::.::.::.::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.::.::.::.::.::.:/::.::.::〃::./::.::.::.::.::.::./!::!::.::.::.::.::.::.:i::.::.::.::.::.:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i::.::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.::.／::.:／ 八:ヽ::.::.::.::.: |::.::.::.::.::.::.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |::/::.::.::./::.::.::/::.::/::.:〃:::∠-=≦壬ﾊ::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 イ::.:i::. /::.::.::/／/::.:/::／/ﾃ‐_＿__　＼::.: /::.::.::.::.::.::.::.::.::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　/::/i: : |:: i::.::.::/＞ {::./::/／ ,ｨ戈::::タ ＞　У::.::.::.::.::.::.::.::.::..: : 〉
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /イ::.|::.::|:: |::.::/_＿,」:/{/　　´￣￣￣`　　/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. /　　　　　　降りてこい
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　 !:/!::. |:: |::.:{代ツ/　　　　　　　　　　 ／::.::.::.::.::.::.::／ 〉::.:::｛
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　|::.:ﾊ: ﾄ从 ￣〈　　　　　　 　 　 ／/::.::.::.::.::.: ／　 ,'::.::. ｲ!　　　　　　そこの木の上に潜んでいるのは分かっている
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !.八::!.ﾊ::.::.ﾄ.､　 ｀　　　　 　 　 ／ ,ｲ:::／::.::.／　　./::. : /八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼∧:∧　　 ､__＿　　　 　 ／.／:／／　 __／::. ///　 ｝　　　　　 出てくるがいい
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ/ .∧　　!::...........｀ヽ　ー=ﾆ彡 '´　 //::.::.::.::;′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　.ヽ　　　　　　　　　／　　 , ． /::.::.::.:: {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ﾄ．　　　　　　　　_,,...＜　 ./::.::.::.i::.::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::ﾊ　　　 __ ．.＜　 　 　 .//.ｲ::.::|::.:ﾊ
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　　　　　　　　　　　// ./ . /,ｨ'三三ﾐ､. ,,ｨ==-､ 　 ハ
　　　　　　　 　 　 ,' i!.::,'　.i;／´　　　 `´￣｀`ヽ;i　　.i.i
　　　　　　　　　　i /!:::i : .!　　　　　　　　　　　 ﾞｌ　　.l i
　　　　　 　 　 　 i,'.:l::/ ::　ir‐"´￣`:::::::..‐‐-､_ .ｉ　　::.i i　　　　　　　猛攻を全てかわされ
　　　 　 　 　 　 ,''.:,'ｲ /:: i :l＿-、::::::::::::::: ___　`! :.　 ::ヽ`,
　　　　　　　 ,イ',ｲ/, '.::::/.:ｲ:::｡::iヽ::::::::::::,ｨ==-､ｉ.　::　:. ::`i　　　　　　位置取りまで把握されていて…
　 　 　 　 ／,ｲ.,' ii/..::::/,ｲ .ﾐ=彡.::::::::::::::::ll;;ﾟ;;;;ﾘ i、　: .､:.::l
　　　　 ,ｲ.:;ｲ. .::i、l　::::i,::i､、　　　　 i　 　 ￣　./入ヽ、ヽ:l　　　　　　こんな…屈辱…
. 　 　 /..;ｲ ..::::ノヘヽ､.:.ヽ､__,ノ 　 -　､　　　 ,.'イ:∧:. ', ﾉﾊ
　 　 .,'./...::;／ 〃:::,'i｀ヽﾉ;;:ｉ:::`ｉ､　　　　　, イ::i:;イ::,.i:: ﾉ!:.　ヽ
.　　　i'.:;.イ　.:; ｲ:::::,'::i::::ｉ :ｌｌi'./.＼ ` 　.イ´ｉ 　i::l、i´ノｲﾉi::ヘ、ﾍ
.

　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　>:::::::::::::::::::::l　　　　｛　::::::::::::::::::く
　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::,i 　　　　ヽ、:::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::ﾉ..:::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::ヽ、　　　スタッ…
　　　　　　　 r'"::::::::::::::::::::::::::::／..::::::::::::::::::::::....ヽ::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　 i、:::::::::::::::::::::::::／....::::::::::::::::::::::::::::....｀ー---―'
　　　　　　　　｀--ー――''"...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
　　　　　　　　　　....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
　　　　　　　　..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....




　　　 /.../　　 　 .:　./　　.: /:　./　　　 /ミﾐﾐ､l| ﾉ-､ﾊ
　　.,/__/_._____ .::/ ./.　 .:: / / .′　　 /三ﾐﾐﾐi|/___.......|
..,〔二､__,､___　￣｀ー‐‐‐ｦノ　.:　　 　.l　 　 `.l彡テ;／
／￣7　　 .`7ヽ,-＞,r'"´ 　 ::　.:　　 .|　　　 .|::::;／
.　　/　　 .:::/　,ｲ ,ｒ" :.　　　.::: .:: ..._,ｘ´-､_ 　 l:::lﾊ
　.:/　 .:::;ｆ´／ｌ|.::ｌ::　:::,.　　 l:::;::r"　　｀`‐ `-ﾉ:i:lハ
:::/　.::,ｒ" / . |.|:::::l::..::ﾉ: .: :.,':::|::l　 ヽ、 　.／_ノノノ　　　　　くっ…！
/ .:::,ｒ".〃　 .|.|::::::l::/.: .: i./.::;;|:|　 　 `′ﾄ､l ￣´
.::／..:〃　 .:::|.|:::://.: .::.:∥.'´ .`‐　 　 　 |:::|
´ .:::〃 .:::ｒ‐‐!|ﾁｲ.::　l::::l'.,ﾍ　　 　 __ _.,　':::ﾄ-ｧ　　　　　　（　逃げるのは容易いでしょう
.::://.ｒ‐ｘ.|　　|ノ.|,ｒ'`,|l::|/　`i .、　, '´:::;::::)::|~
://.:::`i .ﾉ　 _ !‐′ /ｌ|､lヽ、ｊL;:::`i::::／／.ｌ:|　　　　　　　　　　しかし『的』を仕留めることができずして立ち去るなど
'/.::::,ｘ'　　　｀`ヽ、ト､,..=,､_ i´.|1l||::/´　　ﾘ
:l::,ｒ".　 　 　 　 　ヽ.~　/‐｀ヽ ﾄ!!.|:l　　　　　　　　　　　　　　 『掟』が許さない…　）
|:l:::::::::::::. 　　　　　 /　/　 　 l~l､`i
l::l;::::::::::::::　 　 　 /　 Ｌ__　　ﾞi 　 |
|::.∨:::::::: 　　　 .λ　 　 ノ　l`i|　 l
:l::/.::::::::　　　../　ヽ　／　.λ　 /
.

　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　 ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　 ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{　　　　　お前、ただの鼠ではないな
　　　　　 ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ 　 　i{　　 ノ′ 　 　 　 /. :/.ィ:!　 ｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　 ﾉ!　　　　　 ／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼ 　 ､＿＿＿_.ノ イ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　 ｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿




　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ　　　　　　　あなた様こそ、ただのばか王子ではありませんね
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
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　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
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　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　 ヽ,　,}＼　　　　　 　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　 ｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　　お前、いつまでに俺を殺せと命令されている？
　 　 　 　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　 ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　 　 　 　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _　 / .| 　| ',
　 　 　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　 　 　 　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　 ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　 ＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ 　 　　＿〉_＿＿
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　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　妙な事をおっしゃいますね
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'　　　　　誰が命令したのかとお尋ねになるのが普通ではありませんか？
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
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　　　　　　　　',:.:.|:.:.:.:.| :. .:.: .l/./:/ :.///7:.:/:./|/__l:.',:.|l|:.{　　　　　聞いたところでお前が答えるとも思えないからな
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　　　　　　　　 l.:.|:.:.:.l｀l:.l:.: .|:.|/７=ｒｚｪﾐ/:／/k斗ｨ:.{|:.l |　　　　　　それよりも期限はいつまでだ？
　　　　　　　　 |l:.ﾊ.:.ヽヽ',:.:.ヽヽﾋｴ才‐ヽ　　',　　l:.:.||.|
　　　　　　　　 |l:{ }:.:.|.ヽ_:.ﾄ.:.ヽヽ　　　　　　. >　ﾉ.:.l l|
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　　　　　　　　　 ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
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／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,　　　　　（　『仕事』に関する限り、どんな些細なことでも
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ　　　　 『的』に漏らしてはならない…それが『掟』…　）
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
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　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
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　　　　　　　　　 ,.:.:.:´.:￣.:.:.:＞　、
　　　　　　　,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　/.:/.:.:.:l.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:/.:.:.:l.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　言えないか　　それならば…そうだな
　　　,.:.:./.:.:.:.:|／.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:爪
　 ／ｲ./.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:.::/.:.:.:.:.:.トー-、.:爪　　　　　　　　　　　　　　 次の満月、いやその次の次の満月まででどうだ
　'／,.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:／.:.:.:.:.／.:.:.:./.:.:.:.:人.｀ー 、VL',＼　　　,＿,
　'　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:|／／フ＞く//V.:.:.:.:/ゝ、｀ーﾑ　ゝ┴　￣　　　 ＼-、-、　　　足りるか？
　　 | |.:.ﾑ.:.:.:.:|〃隹不　ﾌ /.:／／≠―ﾁ＞　、_　　　　　ｧγ ´／イ: :＼
　　 ’ , l.:ｌl.:.:八ゝﾋ角ﾑメ./.:彡´　ﾃri一 ,.:.:.:.:.:.:.:lヽ ー　" ／|　ｲ/: : : : : : ＼
　　　'　,.:.ヽヽ: ヽ　　　　 '　　l　〔角7 "/.:.:.:.:.:r '￣'＿_.／　 | 'V: : : : : : : : : :＼
　　　　　l.:.:ゝヽ.:｀　 　 　 　 /　　　｀ //.:/.:.:/"￣　　　　　　Y: : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　 从.:.:.:.:l>＼　＿＿＿_　　　,.:.:／.:/V　　　　　　　　　乂: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　, ´/／ﾘ.:.! ＼　 ￣￣ "　　イ.:.:.|／レ'　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 ／／j.:.不　 ＼　　　 ィ ´.:.:.:.:|乂"　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : :.＼
　　　　　 / ⊂ニテニ＞ ＜ニ乂|乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ マ: : : : : : : : :
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　　　　　　人ｸ: : | |: : : : | |: ）ル: ノ: : : : : : : : : /: : ／: : : : ヽ―――≦: : : : :／: : : : : : : :
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　　 　 ,!.〈.:::::l::;;イ　_,ｨ彡 　 　 　 　 l'’l ,ｲ .ｉ .ｌ . ヽ
　　 　 l　ヽ;::l,'.r‐,っ、　　 　 ′ 　 / / iｌ l　l! .lヽ、ヽ
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　　　 l..:::::｀i:::::l　./＞i　 ﾄ'、－'／.ｌｉ/　 ｨ ! . l.ﾍ ﾍ、 ヘﾊ
　 　 ﾉ.:::/.:::l::､＼　<!ｊ.　.|　〉‐〈　 /ﾄ ｲ ./　ﾉ‐.､＼`ヽ、ｉ.ﾊ
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..V　::l　::::::.l､　 `ｌ| .|　　o.l |:::::l､. ヽｌ.l　 ｌ l　　　,'.l　　,'　/　l
　ﾍ　.',　::::: iﾍ　 ／!ヽ、__l_l::::::|`ヽ　i.　 ｉ.ｌ/　　i .l　 / ./　/
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　　　|l　　　　　　　　/:/| ｲ|. :.: :.仆ｰ/// //ノ仆iｒイﾌ.,７,': .:/:.:.:./:.} } : : : :＼＼　　　　　　お前、俺と賭けをしないか？
　　　| ',　　　　　　 // |.l:.|:.l:. :./,ﾆ≡/､〉　　　 ￣￣　//: :/:.:.:.:/､.:.| | : : : : : ＼＼
　　　| l |　　　　　 /´　l:|:.l:.|:.:.:.ﾄ!斗㍗〈　　　 　　　　/ｲ:.:/:.:.／ヽ}.:.| | : : : : : : : ヽヽ
　　　| | l　　　　　　　　|!|:l:.ヽ:.:.ヽ　　　 ' , 　　　　　 //:./:／r｀／l:.|.| |: : : : : : : : : :　　　　俺はお前を今まで通り、ただの侍女として扱う
　　　', l |　　　　　　　　',|:l:.:|ヽ:.:|.' ,　　　ｬ＝=─￢'ｲ:.,'／/‐ ´i:l:.,'ﾘ } }: : : : : : : : : :
　　　l　| l 　　　　　　　 ヽヽ　}ﾉ|:.l:.＼　　 '￣￣　 　／／ l:.l:.:.|:|:.{ / /: : : : : : : : : :　　　　お前はいつでも好きな時に俺の命を狙ってかまわん
　　　ヽ ヽヽ､　　　　　　　　 ´　ﾘi|:.||,:.＼　　　　　,　'　　　.|:.|:.l|ヽ./ /: : : : : : : : : : :
　　　　ヽ ヽヽ｀ー-　､　　　　　　/ l| ヽ.:. ヽ､ , イ　　 ＿__ |.ﾉﾘヽ/ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　　　　ただし、今日から数えて二度目の満月までに俺を殺せなかった場合
　　　　　＼＼＼: : : : ￣￣──‐/ ─|ﾉ.┴､, -‐'ニ二＿￣￣/ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::
　　　　　　 ＼＼＼ : : : : : : : : : : : :___:{/¨｀‐´｀ー´¨,＿＿__／／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::　　　　俺を殺す事はきっぱり諦める、と
　　　　　　　　＼＼＼ : : : : : : : : : { ／ /　/ /　　/ |-‐ ／／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: :
　　　　　　　　　 ＼＼＼: : : : : : _｛/　　l　_ /　　/　| ／／::.::.::.::.::.::.: : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　 　＼＼＼ li　　　 l　/　　 /／／ : : : : : : : : : : : :




　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
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　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l　　　　　　　　なにゆえに、でございますか…？
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,=＝=、　　　　　, --　 　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .::/ﾄ-':::::::lヽ 　 　 　,ィ=＝=ﾄｌ 　 i::.　::.. ::::i
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,.ｲ 丶--‐'　　　　　　ﾄ-'.::::::ハ　 ヽ, :、::::::l　　　　　　（　何か、裏があるのでしょうか？
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　　　　　　　 ,　 　 丶--'　∧.　 ヽ ヽ :::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!　　　　　　　 私を泳がせて背後を探ろうと…？
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　―　､　　　　 ,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ　　　　　　いやそれなら、もうこの時点で私を兵士に突き出して
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ　　　　尋問させた方が早い…　）
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l
.

　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　　　　 　 　 /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　 　 /: : ! : /: : /: :/: ://l //　l:|＼: :!|: : : : l
　　　　　　　　　　 ,':/: :l : l : ://:/l: ｲ//,l/＝ｷi≦V | : : : ﾊ
　　　　　 　 　 　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑ ｌ:ﾄ|
　　　　　　　　 　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从　　　　俺と互角にやりあったのはお前が初めてだ
　　　　　　　 　 　 l:/ |:l: ､: ヽ ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l
　　　　　　　 　 　 l′lﾊ : ＼ ＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l　　　　　 尋問官になど渡せるか、もったいない
　　　　　　　　　　 　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州
　　　　　　　 　 　 　 　 |/l/|:l､_､:＞ ､　　 　 ／,. -ﾍl 、
　　　　 　 　 　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　 〉 __l　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:_ｊ.:.:‐￢l　　　 , ゝ／.:.|　　l-､
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.へ　:.V＾ゝ　　/ / /.:.:.:l　 /⌒'ー
　　　　　　　　 　 ,　-―/／　　 ヽ ヽ‐.　 ｒ‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.




　　　　 　 　 　 ,l　 .;'.　　'　　　, -=- ､　　　 , -‐== 、　　`　　.i.　 l
　　　　　　　　 ,ｆ'L..:;l　　　　　/三二ﾆﾆ`ヽ〃ﾆﾆニ三i　　　　　ト､rヽ
　　　　　　　 .l,　,ｲ/! .ｉ　　　 i´　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 .ｌ　 ｌ!ヽ.`.|
　　　　　　　 ﾉ,l　/ ｌ　ｉ 　 　 .',　　　　　　　　　　 　 ,'　 ,　　l.　 iヽ_ﾉ!'i
　　　　　　 〃,／...,' .:;ｌ　　　　.i　　　　　　　　 　 　 ｉ　 ::　　ヽ:.　ヽヽiﾊ　　　　　　　　　　（　やはり、ばか王子なのでしょうか？
　　　　　,.ｲ/.'　　 '..::/　　　:　 l＿＿,, -'　　 '-,,＿__ヽ. ヽ:.　　ヽ:.　 ヽ`,ﾍ
.　 　 ,.イ ,ｲ,' .:　 .:::,ｲ.　　 .:　 /'´ ￣ｌ｀　　　　 '´l￣｀ ヽ ヽ:.　　　,:: 　 ｉ i ＼　　　　　　　　　いやでも、腕が立つのは悔しいが事実…
　,.イ　／, ｲi　:　:::/　,　 .::;　, '　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨';:.　 　 ;:.　 l l､　 ヽ、
'´　　 .;.イ:::ハ::. ::,'　 ｉ　.::;',ｲーﾓ元テ-　　　　　 -ﾓ元テ- 〉ｉ::: .　　l::　,',i!ﾍ　 　 ヽ、　　　　 それゆえの慢心と遊び心なのでしょうね
　 .,.イ..::,.ｲ .,':iヽ;::i　 l　:::i ハ. ｀｀￣´　 　 　 　 　 ｀￣´´ .,',.i.l:::　　 ｉ: /iｲi、ﾍ;:::..　　ヽ
.'´..:;.イ　 :/:,'　 i:.', .i:i. ::.'i ｉ::ﾍ.　 　 　 　 　 ,.　　　 　 　 ./.:ﾉ,'::　.:l ,': i lハﾍ　 ` ､:::::... ヽ　　　ここまで言われては、引き下がるわけにはいかない…！　）
,.イ 　 ..:;ｲ:/.　.,'::::i: lﾊ.:::::`ミ==‐'.　　 　 　 ｌ:　　　　 ､_,=彡':::: ..:,'ｲ::: ',＿ノ:.ヽ . 　 ヽ、::
　,.イ::,ｲ:::/ _ノ::::/..;'::::l::::::. i. ',　li`　、　　.‐ ‐　　　,.イ ｉ:i::,' ,: i.:::i::i:::::.∧　 ﾄ;::::`...､ 　 ﾍ;
,ｲ.:;:ｲ::::;ｲ ￣フｲ::;i:::::,'::i::::: ｌｉ:ｉ...i.l〈＼＞. _　　_ ＜l／〉l.:ｌ,'::i!: l::;::ｌ:';::::::ﾊl　 ｌ iヽ,::::::..ヽ、.`
.;:ｲ:::::;ｲi!.　 ´:::::!/ｉ::i:,'::;!:::::.i::ｌl ,' l　ヽ `ヽ、`´,ィ'´　./ .l:::l!:i.l:: ∨ ヽ､__,. 　.:i .lﾍ:ﾍ:::::::...`.､
'::::::,ｲ!l l! 　 ::::::.l|::ｌ:ｌl::::i::i::,':::.i ／)　,l､ （⌒)}{(⌒） /, .(＼'i!.ヽ、i!`ー'´　　,'　ｌ ﾊ:.ﾊ:::::::::
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　　　　　　　　　　　　　　　|　:|　　 {　　　　　　　　　　　　　 / /　　.|　　{　　　　　　（　　この際です、この王子の遊びに乗ってみましょう　）
　　　　　　　　　　　　　　 /／l　i　 'l　　　　　　　　　　　　　ハ　　　|　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　.／　　　l　　ﾊ, - '￣　　　　　￣゛`'7　{,　 　ﾋ､　　　 ＼
　　　　　　　　　　　 ／　　　　/　　　|　_,. -、　　　　 ,--　､＼ l,　ヽ ` ＼　　　　　　　それでは私が首尾よくあなた様を打ち倒しましたら
　　　　　　　　　　　_l　　　　／　　 ノ ´　　　　　　　　　＿ 　 人　 | ﾉ　　l
　　　　　　　　　 ／ ゝ、 .::/　　　 .ｲ　,,=＝ニ　　　　 'ﾆ＝= 、 | |　ν　 ./　　　　　　　ご褒美に何を下さいます？
　　　　　　　　／　　r-‐‐う__,∠´lﾑ_´ 　 　　　　;　　　　　　　ｿﾉイ　..／
　　　　　　 ／　　　 |　T／　l　 | | ｛:`i 　　　　　'　　　　　 ゝ､ｲ::::;::／l
　　　　　　l　　　　　l　 | _ｲ　l,　|/　l;:人　　　　 ‐_ｰ　　　　／|::://´ /　　　|
　　　　　　|　　..::::::/　´ヽ:::ヽ_ゝﾄ-　|､＼ヽ. _　　　　　 ,. イ|::|::`f_'__, |:.　　　|
　　　　　　ヽ ::::::::::ﾍ　　 ヽ､　 `´::　ﾄ-ﾉ:ﾊ:::::::|＞ ､ r '´ |:::::|::ヽ::::.　　|::　　　|:..
　　　　　　　＞ ‐ ´ﾊ　　　 ｀i　　　/`ヽ､＿:ノ 　 　 　 　|_::::l::::::＼:..　ヽ..:|　　l:::
　　　　,.-‐ ´　　　　 l:　　　　l　　/　　　＼　　　　　　　　`ー‐, ､_ヽ;.　ヽ|　　 ＼
　　 ／　　　,　　 ＿λ:...　　　　人　　　　 `､‐-- ､　　　 ,,...../　　`‐i:: :　＼
　　l　　 ...:／　/´　（(ｿ:::::.　　 /　 ＼　　　　 ＼　 ｀　　´　／　　　 ﾉ:::::　　 l




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　　　　　　 　 　 　 　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|　　　　そうだな、俺が持つこの剣
　　　　　　 　 　 　 　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　 ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|
　　　　　　 　 　 　 　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|　　　　　今は亡き名工カスルが鍛え上げた『陽炎の剣』をお前にやろう
　　　　　　 　 　 　 　 爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　 　 　 |/l/　 }:::ﾄ!
　　　　　　　　 　 　 ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从　　　　　それから…
　　　　　　　　　　　　　　　 メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、 ﾞー‐-　　 .._
　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 ｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽ ｆ 　 　 　 　 　 ＞‐‐､
　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　 ／ 　　　i
　　　　　　　　　　 ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　 ﾒ}　 　 i 　 　 .′　 　 　l
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　　　　　　　　/__／／　　 ｊ 　 　　　ｒ‐─ 二ソ　 　 　 　 ｢」 }　.′　 　 / /{
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　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|　　　　　俺の額のこのサークレットも持っていくがいい
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./　　　　　　　 値打ちものだしな　　俺を倒したという証になるだろう
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　 ｀ ￣　イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
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　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
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　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|
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　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　_________
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　　 　 　 　 　 　 　 ,.ｒ" ______ 　 ,ｒ'´￣｀ミ、ヽ、ヽ、
　　　　　　　　　　〃,ｒ."　　　ﾐヽ彡.　　　 ﾍ`ヽﾍ ﾊ
　　 　 　 　 　 　/〃　　　 ___ ﾐ 彡'´三二ﾐﾊ ハﾊハ
　　　　　　　 　 il 　 　 '彡三ミ=- '""´￣ ｀`.ｌ　.ｌ ﾍ. l
　 　 　 　 　 　/l　　. il ,ｒ"　 　 　 　 　 　 　 l|　 li　　l
　　　 　 　 　 iｌ |　 　.l,ｆ　　_,..-- 　 　 '￣｀``|‐ . | 　 .l　　　　　　よろしゅうございます
.　 　 　 　 　 || .ﾄ､　　i!,ｒ"´　　　　　　 ｨ‐-- l .l....l　 　l
　　 　 　 　 　ll ヽ､i　　i　,.-‐‐.､　　　　 ______∨| ﾊ 　ハ　　　　　必ずあなた様を殺してごらんにいれますね
　　　　　　　　i!|,ｒ"　　 ｌ　 __,, -　　　　 -‐‐‐‐.l' 　 l 　 ﾍ
　　　　　　 　,ｒ|'　　　 /､ ‐‐'"￣　 　 　 　 　 ﾉ　 .ﾉ　ｌ .ハ
　　 　 　 　./ .l　　 　 l .ﾊ　　　 　 　 ′_　-イ　 〃 　.l 　 ヽ、
　　　　　　/　 .!、　　,ｲ､ .` 、　 　 l｀ 　 .! ../ !　/|　　　|　　　ヽ、
　　 　 　 iｌ i　　`ヽ ./ l .ヽ､ l`　､_　丶‐'´.ｨ.!i.ヽ リ　 　 .| 、　　　｀ヽ,
　　　　　ｌｌ l　　　/ソ.ノ .ﾚ|.l.ﾘi‐/ヽ､｀　´,.ｒ=ヽ込ヽ、　　|　i!l　　　 　 lヽ、
. 　 　 　 |l.i.|　　ﾊ.イ/´/i l |' ./ 　　`＿´　 　,ｲ　｀`` ﾉlλ |.l|､　 　 ././.i
　　　　　.l.|.|　 iｲ/ |.|　.! ﾘ | ヽ、　 ｲ;;;;;ﾍ　 ,ｲ　 　 .ノ .lﾘ | .|.ﾘヽ　 ./ / . |
　　　　 　!|.|　l .i! . ||　　 l　　.| ＼/`;;;;´ﾍ/ .|　　.ムイﾘ'...| ﾉ　 .|　/ /　. ﾉ
.. 　　　　　i|.| .l　 ｌ　||　　 |　　.l　　　,;;;;;,　　 l ノ´　　　　 ﾚ′　ﾚ'ノ∧ﾊ´ヽ
　　　 　 　|| .|　　.i l|　　 |　　 |..　　;;;;;;;;　　 |´　　　　　　l　　彡' 　.ハ l　|
.

　　　　　　　　　　 　 　 ..:'＾＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／o:∧ o＼
　　　　　　　　　　／o:／|　|＼ o＼
　　　　　　　　 ／o:/⌒ヽ〇/⌒ヽ:o＼
　　　　　　　 /o∠ ゝ_｀) |　|::(´_ﾉ_＼:oヽ
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　　　　　　 |o::/ヾ〈〉,ｨヽo∨o/ヾ:〈〉,ｨ:ヽo:i
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　　　　　　 |o:ヾ､:〈〉_ヾ':o:o::oヾ､:〈〉_ヾ':o |
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　　　　　　　　￣￣￣/:o:::oヽ ￣￣￣
　　　　　　　　　　　／o::△::o::＼
　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣

第一話　　西離宮にて
.

デルフィニア第一王子…ルルーシュ・ランペルージ（出典・コードギアス）
サラ…ナナリー・ランペルージ（出典・コードギアス）
カリン…ナギ（出典・かんなぎ）
グライア…モロの君（出典・もののけ姫）


以上、第一話でした。

さて、どこまで行けるのか…エターとの戦いは始まったばかり！　１の次回作にご期待下さい！
って…これが最新作だろうが！
.

【　おまけの楽屋裏　】

..:..:.:..:...:.:.:..:..:.:.:..:.:..:.:.:.:..:..:.::..:.:..:.:.:.:.:..:.:..:..:.:.:..:..:..:.:.:..:.:.:..:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:.:.:.:..:
　　..:.:.. ..　. ...:.:.:..:... ..:.:.:... . .　　..　 .:.:.:.:....　　　....:.:.:.. ..:.::..:...　　....:..
...　　...　　　　　...:.:.　　　　　　　　　　　　　.　　　　...　　　....:.:.:.:.::..

　　　　　　　　　　　　　　　 ,,ｒｆ‐-＝-‐ "~`ヽ、
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｒｆ´　　　　　 　 　 　 `ヽ、
　　　　　　 　 　 　 　 ,/′　　　　　　..::::'´　　　、ﾍ、
　　　　　　　　　　　 /:/´..´　./、　　.:'´;,- 、 　 ヽ、ﾊ
　　　　　　　　　　　,{::{..:　　/;;;;;;;＼_／-‐‐‐ヽ, :.　`ｉ.ﾊ
　　　 　 　 　 　 　__},ｒ}:::　 〈.,ｎ~~　 "　　　　}: :　::.ﾄ‐{、
　　 　 　 　 　 　 ｛」」/:::. 　 `{ {　　.ｎ　　　 ,/゛.:　 ::`ｔｲ｝
　　　　　　　　　　 |./,:´:: .　,.ｲ..{　　{..}、 _,,,-t"´ 　 　.}ﾊ　　　　　お言葉を返すようでございますが
　 　 　 　 　 　 　 {/;　. .: ,ｲ、{...ﾄ‐/../‐"ﾆ-Tﾄ`,、 :. :. ハ
　　　　　　　　　　ﾙ'.: :: ::.{::ﾞi.　} 　　〈. 　ｲひ:) /ﾊ　:. ::..ハ　　　　真実、それが生まれたときよりの私の名でございます…
　　　 　 　 　 　 /ﾘ{. ::.: ::ミｺフﾄ、　 }.　 　~~ｌ ﾉ"ﾉ.ｌ.:: ::..:ハ
　 　 　 　 　 　 /ハ{::.ｉ..ｉ:. }ﾊ:::.　 　./___,,， .／彡"{:: /ﾉｿハ
　　　 ｌ　 　 .／~~~`ﾐ、ｉｌ} ﾉ).〉´⌒~`･=. ,／｜i´{,:.〈::八二ﾆ=-、
　　　 |i、　〈　　　　　 〉,=/ {、|i.　ヽ、ハﾊ　ﾙ八〕)`‐-"　　 　 ヽ
.　　　 ヽﾐ=-===-‐=･"　‘=._ﾚｉ　　　ヽ`ﾊﾊﾙ ｝}{{　i′　　　　　 }
　　　　 　 ゛ﾆ=‐--==ﾆ,__゛、|.ｉ　　　　　゛ヽ,ノノ 》, { 　 　 　 　 /

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|　　　この台詞、元ネタ本と少し変えてあるが
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ　　 つまり、本名なんか無くて
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/　　　　　　最初からサラという名前だということになっているのか
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　　 ´　　イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
.

　　　　　　　　 　 　 　 ,. :´ ￣￣￣￣ ｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 .　-=v´. : ´￣｀ヽ｀ヽ: : : .＼
　 　 　 　 　 　 ／／,.､: : /⌒｀ヽ､: :.}: :}: : : : : .ヽ
.　 　 　 　 　 〃, ' / ミtV＾´''ｰz=-}: : : .＼＿: : :.:!　　　　　　ラスト間際で改めて名前を聞かれて
.　 　 　 　 　 {: : : :{zﾞ｀　　 ､　　　 {: .＼ : . ヽ｀ｰti､
　　　　　　 　 ヽ : .ヽ_ノ　　　￣￣ ヽ ､ ヽ : :}ｰ｀ｰ'　　　　　　「生まれた時に付けられた名前は『健』です」って和名の名前を答えてどうしろと？
.　　　　　　　 　 }ﾉ｝ }　_　 　'´了か　} }: :ﾉ. :｝: :{: ::.
.　 　 　 　 　 ／ ノ ｲ´心　　　 Vソ /ｲ /. : ｲ: : |: : :.　　　　　本名・若島津健という設定は、あくまでＣ翼同人誌だったから意味を持っていたわけで
　　　　　　　｛: :{ : : ﾊ Vｿ///////// /.:{: : |!: : ｌ : : :.
.　　　　 　 　 ＼: : (圦 　 ′　　　　{: : ､: .、l!: : :. :.､: .＼　　　作中はほとんどサラで通しているんですから、もうサラが本名でいいでしょう
.　　　　　　　　　 ー ､　、　 -‐　　, ヽ ,ﾉ. :},ハ : : : :l＼: .＼
　　　 　 　 　 　　 }: : )ﾊ}＞ ､_ ..ｨ 　ノ rイ {: : }ヽ : : !: .ヽ : .｀ヽ、
.　　　　　　　　 　 V: :ﾊﾉ : | ): ::_/　　 　 ヾﾍ:＼: : : :}: : : : : : : : .ヽ
.　　　　 　 　 　 　 ヾ; ;ﾘ: :｜ﾚ ィ　 　 　 　 Ⅵ :＼: : ﾍ: : : : : ! : : :i
　　　　　　　 　 　 　 丶; : :l ／人　　　　　　Vﾊヾ: : : : : : : : l: : : :}
　　　　　　　　 　 　 　 　 ’γ /八　　　　　　}:∧}: : : : ! : : : |:: :,ｲ




　　　　　　　　　　　　 ,．　　￣￣"￣｀丶､＿__丿
　　　　　　 　 　 　 ／　　 　 　 　 　 l､ヽ　 ‐＜
　　　　　　　　　 ,　　 ／　　　 　 ,　丿 !l_、　　 ＼
　 　 　 　 　 　 / 　 /　/　／ / /ｨ　　Al、ヽヽ l | l
　　　　　　　　/　　/　｜ {　/i //」　ノ ﾉ ＼| | l | |　　　　僕がサラ役だったら、偽名・サラ、本名・ロロってするつもりだったみたいだけどね
　　　　　　 _ノィ　/:l ｜l　Ⅳ７ﾍl　{ （　 ⌒ ｖ丿' ｊ/
　　　　　　 　 ‘ /:/l　l ヽ l , ≠ミ　｀ヽ ,ｒｚ､ｲル'/　　　　　 ナナリーだと、本名も女の子っぽい名前ってことになって、偽名の意味が無くなっちゃうから
　　　 　 　　 　 ∨ム ! ｛.イ仇_「　　　 代ｊ 》ｌ｜
　　　　　　　　　 ｀{ ｒlハ'､弋乞ｊ　　 　 ﾋzi, ハ|　
　　　　　　　　　　 ヽ{､ｭ｀＼　　　　　,{〉　 , |:｜
　　　　　　　　　　　　ｖ￢＼ 　 　 , :ｭ　 .ｲ :|:｜　　　　　　まあ、そもそもナナリーって人名としての響きはどうなんだろう？
　　　　　　　 　 　 　 ﾉ:::└z ＞　　　／　!:｜:|
　　　　　　　　　　, 〈::::::::::::::└ｔ　厂{__ 　 !:｜:|　　　　　　　ハムレットの「Get thee to a nunnery（尼寺へ行け）」から来ているって説も一部にあるし
　　　　　　 ＿_∠.　 ＼::::::::::::::::Vﾞ〉:/ ｀ ミ ⊥」
　　　　／┬─　､ ＼　丶::::::::::::l/:::{　　　 ￣〔_　　　　　　 英語圏の人間が聞いたら、違和感ありまくりだったりして
.　 　 /　 ´::::::::::::::::..､ ＼　＼::::ｒiﾞiヽヽ　　 　 /::ヽ
.

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　このスレから見始めた人のためにもう一度聞いておくが
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|　　　　　この作品内での俺の名前がAAそのままのキャラ名なのは
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|　
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/　　≡≡V.:.:∧ ヽ　　　　 元ネタ本「望園鏡」での名前が「日向小次郎」で
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {.　 　 ７.:.:./　
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､. U 　　′ 　, ′:/　　　　　　　　とてもじゃないが使えないと判断したからだな？
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　 　 ィ　 イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{



　　　　　　　　　　　　┌（┌ ＾o＾）┐ﾎﾓｫ…　　　　＜　　　そうでーす

>>4　>>5　>>6　>>7　>>9　>>11
新スレです。よろしくお願いします

>>8　>>12
実は本人出版の同人誌が存在してたんですよ。
そういうのを紹介する意味もあってやる夫スレ化に挑戦してみました

>>10
そこまで辿り着けるといいなあ…

>>82
ご声援ありがとうございます

>>83
そうなると、ナナリーは三角蹴りが得意技に…
暗殺者だから、使えても別にいいか

>>84
サラ、敗北フラグ立てまくりでしたね

ご指摘ありがとうございました。専ブラとIEではいけていたので、大丈夫かなと思っていたのですが、
今度から気をつけますね

>>85
「望園鏡」は、大陸版の「デルフィニアの姫将軍」と割と共通項多いですね

>>86
88年～90年代初頭だったので、C翼同人界としてのピークは過ぎていましたが、
有名サークルさんは息の長い活動を続けていて、存在感を示していたジャンルでしたね。

>>87
やっぱり横文字名の方がいいっすよ

>>88
いろいろなAAがあってすごく助かってます。職人さんに感謝です

>>89
原作アニメ一話で「あの」スザクキックに受け身を取っていたので、
やればできるはずだと自分は信じています

>>90
ナナナのゼロさんは、もやしコンプレックスがいきすぎて
魔女の契約の誘惑に釣られてしまったのではないかと自分は疑っています
（つまりのあの筋肉はルルの願望の具現ｗ）

>>91
サガフロ２は自由度高すぎて、自分はクリアできなかった思い出が…
有名なアイスソードの下りにすら辿りつけなかったなあ。

>>92
ギアスAAを全部チェックしてないのでわかりませんが、あんまりなかったように思いますね。
アリスAAもミニサイズのが一個だけでした

　～　デルフィニア・アンコールマガジン劇場　～


　　　　　　　,,＿ミゞヾﾞﾞ~ﾞヾゞヾミヾm..,,_　　　/: : !i!　　　　　/　:|
　　　　ﾐミゞヾ｀　　　　　　　　　　≪　　｀~ﾞﾞ/: : :::! ヽ、　 ／　 : !
　　彡ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　彡,,ﾝﾝ,,. （: : :::::i　 :i＼/.,,_　: : |
￣彡　　　　　　　　　　　　　　　　´: ´: : : ,｣:==ミ|　　!　　｀丶、/
..彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　　　　　 ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　　　　　　　 ＼
　　:::,　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　 ヽ.,,＿_　ヽ､,､,,. )　　　　　　　グルル…
: : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　彡:　　　　　　　ｰ-.ﾞﾐｴ> ,,) -<i)
: :/　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : :彡: : 　　　　 --==､　　　二ヾ＼
　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : :彡: : : : :{:｀ ﾐヽ.,, ＼　　　~ﾞ 　 ＼
　　　　　　　　　 : : |: : : : : : : : : : : : : /彡: : : : :、:::ヾri＼｀　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　: : /i : : : 彡i|: : : : : /::::::ゞﾝ彡--ﾐt;; ＼ﾙ＼　　　 ,,＿＿〉
　　　　　　　　 : :.//::《ﾉ从ﾉ/ i|:i/~::::::::::／::::::::::: : : : |＼＼ﾙ＼　　（:::::::::::）
　　　　　　　　: : /::::/:ﾚ巛ﾉ:i|（:::::::::::::::/::i::i:i:i::iii:/ﾞ´ヾ!　　ヽ_ソ ヽ、＿_ｙ ´
　　　　　　　　: /::〃:::〃ﾉﾉ人::::::::::::i::::::从ヾ!ﾞ~
　　　　　　　: :/::::::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::/从
　|　　　　　　: |/::::::::::::::::::::λ//ﾉ〃|
　|　　　　　　: |〃|ヾ从〃~::::: : : : : |








　　.　　　　　　　　　 {:! : : : :| : : : :!: : : : : : : : : : : : :
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　　　　 　 　 　 　 　 ; | | |　,x'l l　| : : : : : :! : : : : : :
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　 　 　 　 　 　 　 ; {　 ┌　―､　 ´~~~'　 ノ／: : : :
　　　　　　　　 　 　 ',　 | 　 　 |　　　　┌ ': : : : :八
　　　　　　　　　　　　ゝ.| 　 　 |　　 　 ∧: : : : /: : :
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　　　　　　　　　　 　 　 i　　　 lｰﾊ:／　　 ﾍ:::八: :
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　　　　　; ﾍヽ-ﾍヽゝ.{ .>ﾍヽ　∧:{　　　 　 　 ∨:ﾍ:
　　　　; (｀_j Y^Y ＼ ゝｰ-　∨: : |　　　　　 　 ∨:::
　　　　　; ＼ﾍ ｀'　 ﾍ ゝ　　 |: : : :!　 　 　 　 　 |::::
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. / /　,.' /.::::::::／　　　　　　　　,,.r'"´　 i:| 　.|:::::|　|ハ 　 .ハ、
　/! . i! ,'.::::::::/　　　　　　　　　". 　 ,,.-‐ﾘ 　.|:::::| . l　.ヘ　 ハ＼
. l::| . l| .l:::::::ｉｌ　　　　　　　 　　　 -´ ,ｒ"￣.ヽ|∨:|　ヽ　　 ＼ .ﾍ .｀
. |ﾊ　lﾍ.∨:::|　　　,,r."´｀　 　 　 　 ｲ ,代_)ヽ|:lﾍ;ﾍ　ハ.　..ヘヽ､ヽ、
ハ:ﾍ. l:ﾍ.∨:|　 ,,r"　 ,ｒ‐､　　　 　 　 ヽ////l||　ヽ∨ :ﾊ　　.lﾊ lヽ、
　 ∨ヽ､:ヽ.`ヽ." 　 / ,,. ‐-　　 　 　 　 ヽﾉノ ヽ、 |::l . |ﾊ 　 |ハ|::::
..ヽ､_＼:::`:ヽヽ.`ヽ ' ,ｆ ｨ（.｀ヽ、　　　　　　　　　 `.l::l:l .!:::l .ｒ┴-.!、　　　　　　狼…！
　　　＞ゝ、.| .ハ.ハ.|　.!///∧　　 ヽ、　　　　　.////.::/~.　　　 `
　　　 i　l:::　|　 l::!　|.ヽ._ヾ-ﾞ‐'′　　　`　,..,　__,,///ｲ:;;/
　　　 .l...l.　 !　 |::|...i!.＼　　　 　 i! 　 ι '´　 /. ,/.／/.,.' 　.:
　　　 i.} 　 il 　 l::!　!ー-ヽ､　_　ﾉ|　　 　 　 /　/./　/ｲ 　.::
　　　iｌ..!　.|!　i...ﾍﾍ､ヽ＿＿___ノノﾃア￣.l____,イ/ ,/,ｉ| 　.::::　:.
　　 ,ｌ| .ﾄ､ | 　|.ヽ､ヽミー―― ／／　　　ヽ､__!!|/´.l:.　.:::::. .:::.
.　 /,ｨ .|::::`!、ｊ:::::....ヽ. `ﾐ　`l‐'´ /　､_　　 　 i| |l:l　 .ヽ::::::::i::::::::.
.／ /　i:::::::l`i､:::::::::::::.l:::::`､ﾉ　　ヽ.､_　　ヽ、.　.|l_ゝ､./＼:/::::::::;
　 /　/.:::::/.ﾉ::`ｉ:::::::::ﾉ ::::/.　　　　　 !_　　 ~ 　 ゝ／..::::::/:::;ｘ-‐‐"´








　　　/ /　　　 / ./　 .:./.: ./´　　／ミﾐﾐl /....ﾊ
　_ｒ/-/-rｒn､/__/___,;;,/:::　, 　 　 l==ミﾐﾐ/,ｒ=‐‐〉
r!ｦ‐-l-‐-､_＿__　_,ｘ'"　 .:　 .:　.|　　　.lﾆテ／
'´　./ 　 .::/ ,ｲ ,ｒ.`　 　 .:: .: 　 ...l_　　　l:::〈´
　.:/　.::::/ /ｌ|.::l:: .::..　　:i::::.ｒ-'"´-ミ‐-/l::|ﾍ
.::/ ..::／./...||.::::l: ::ﾉ: .::.:|::|:l　ヽ、 / /´ ﾉノﾉ　　　（　狼一匹倒せぬことはない…！
/..:::/ .〃　.||::::::|:/ .: .ﾚ':;ｘli　　 `’ l:､l´￣
.:／.:〃...:::::||;;ノ/: .::./／　 `　　 　 !::|　　　　　　　　しかし、ここで正体が知れるのは避けなければ
´.:://_::::ｆ´`i! フ:;__ｌl::l へ、　　 - .＜::F='
::/./ヽ`l|　　l_,,'´/ll:lヽ、.l＞､r":::::ノl:|　　　　　　　　 …ああ、しかしっ　）
'::/::::,| .′‐-､_ /､lll､__　ｎｨ:ｲ:::/´. ,ﾘ
::l:,ｒ"　　　　　 `､.´~）`ヽ､ﾄi|.!|
:::l::::::::::. 　　　 　 i　/　　 lヽ.`i
l::.l:::::::::::　　　　/ └-､　 l　 l
l!::〉::::::::　　　 ∧　　ノ .l´ﾞ　.l
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　ﾚ:::::::::/　　　 ｀ー爪''''ー'''ー-、:::::::::::::::::::::::::
　 j/|::::l 　 　 　 　ﾉl ﾊ　　　　　ヽ、::::::::::::::::::::　　　　　犬に取って攻撃は最大の弱点です
　　 ﾍ::l-‐、　　　ﾉ ﾘ　}　　　　　　|lV:::::::::::::::::
　　　ﾊｌ　>ヽ、,　　ﾉ,.ィ=―-、　　 ﾘ l:::, '⌒ヽ:　　　　　牙を使うには敵を口の中に入れなくてはならない
　　　ヽi　、ゝﾍ　ヽー=⌒Uヽ　　　　ﾚ' r'⌒ ﾉ
　　　　l　 ￣ ﾉ　　　　｀ー '　　　　　　〉⌒/　　　　　　その時、指で舌を掴んでしまえば
　　　　ｌ　　ノ,　　　　　　　　　　　　　'ノ /
　　　　',　（　　 彡ﾍ　　　　　　　　 ＿_ノl＼　　　　　　犬は肉体の構造上、何もできない！
　　　　 ',.　＼　, ｰ' 　 　 　 　 　 /　／/:::::
　 　 　 ∧　F＝=‐- 、　　　　　/／ ./::::::::　　　　　　 そして水に浸ければ、数分で死に至る
　　　 ./::::',　￣｀ ｰ‐┘　　　 ／　 ／::::::::::
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　　　【　キートン先生の制圧術講座　】

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　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,--==ﾄ_　 　 　 　 ,--　　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　　　　　　や…やってみたい…
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .:/|l::::()::l|ヽ.　　　　 ,ｲ云二ﾄｌ.　 i::.　::.. ::::i
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,ｲ　ミ=彡　　　 　 　 lｌ;;:ひ:::;ハ　 ヽ, :、:::::l
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　 　 　 　 　 ,　　 　｀`¨~´ .∧.　 ヽ ヽ ::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　 ｒ　　ｧ　　　　,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ　　　　ｳｽﾞｳｽﾞ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
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　　　　　　　,,＿ミゞヾﾞﾞ~ﾞヾゞヾミヾm..,,_　　　/: : !i!　　　　　/　:|
　　　　ﾐミゞヾ｀　　　　　　　　　　≪　　｀~ﾞﾞ/: : :::! ヽ、　 ／　 : !
　　彡ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　彡,,ﾝﾝ,,. （: : :::::i　 :i＼/.,,_　: : |
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　　　　　　　　　 : : |: : : : : : : : : : : : : /彡: : : : :、:::ヾri＼｀　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　: : /i : : : 彡i|: : : : : /::::::ゞﾝ彡--ﾐt;; ＼ﾙ＼　　　 ,,＿＿〉
　　　　　　　　 : :.//::《ﾉ从ﾉ/ i|:i/~::::::::::／::::::::::: : : : |＼＼ﾙ＼　　（:::::::::::）
　　　　　　　　: : /::::/:ﾚ巛ﾉ:i|（:::::::::::::::/::i::i:i:i::iii:/ﾞ´ヾ!　　ヽ_ソ ヽ、＿_ｙ ´
　　　　　　　　: /::〃:::〃ﾉﾉ人::::::::::::i::::::从ヾ!ﾞ~
　　　　　　　: :/::::::::::::::::::::ﾉ::::::::::::::::/从
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　　　デルフィニア・アンコールマガジン　パロディ＆ギャグバージョン（つまり、ゲスト様をお招きしたパロディ作品集）
　　　「われはファロット伯爵」（某・作）より


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　当時から好きだったんです、この4コマ漫画
.

>>98
ハーメルン懐かしいですね。
あの頃のガンガンはよかった…

>>99
一人分の設定というより、もともとウォルとリィのキャラ設定もあったんでしょうが、
王女設定を王子設定にするに当たって、二人の設定を混ぜたんでしょうね。
>>2のリストにもあるように、91年の段階で中公版第一巻序盤とほぼ同じ文章のものが
発行されたりもしてますし、「金環食の日」収録「王女グリンダ」では、中公版第七巻の
結婚式前夜と当日のシーンが既に書かれています。

>>100
お、やっと反応して下さる方がｗ
辺境の語り部が「（アベルドルン）大陸でも中央（諸国）でも語られる事の無かった」と
述べているイメージで書きましたが、
「大陸（書房）でも中央（公論）でも語られることの無かった」というのを引っかけてもいますｗ



のったりやってたら一週間もかかってしまいましたが、ようやく第二話ができました。
本日20時頃投下予定とさせていただきます

お待たせしました。ちょっと夕飯食べてました。すみません
では、投下開始します。　ｵｰﾙﾊｲﾙﾃﾞﾙﾌｨｰﾆｱ！

　　　　　　　　　　　　@ﾆ,ﾆﾆﾆﾆ,ﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　 |￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　 |..:..:..:..:..::|　　_ _,,.. ．-‐　''' "´]
　　　　　　＿＿ .　　 　 ￣￣￣~　[_ _,,.. ．-‐　'''"　~|
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　　　￣ヽ___　`'ｰ-､_: : : : : : : : : : : l|　 |　　　　　　　 |: : : . ....
　　ー‐ 　丶＿_ 　､_ `'ｰ-､_: : : : : :||　 |　　　　　　　 |: : : : : : : : : .:.. ....
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　　　　　　　　　ヽ　　 ､　　　　　 　 `'ｰ-､｀ﾞ'ｰ-､_ 　 .|: : : : : : : : : : : : : ....:....::...:::....::::::::
　　　ー‐‐‐‐　 ￣　　 ￣　｀ー　ヽ__＿, 　｀`'ｰ-､ ﾞ'ｰ,|: : : : : : : : : : : .....::.:....:.::..::...:::::::::::
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　‐‐─ヽ　　　　　　 ￣ヽ　　 ￣　｀ー　　　ヽ＿__　　　　 `'ｰ-､_: : ......::..:...:.::....::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 `'ｰ-､_::.....:..::...::::::::::::::
　　　　　　　　ヽ‐‐ー─‐‐ヽ　　　　ヽー‐　ｰ‐‐､＿＿　　　　　　　　　　`'ｰ-､_::::::::::::::
ヽーー─ヽ　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`'ｰ-､_








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　　　　　 　 l.:.:.:.:.:.:.l :. .:.l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　 　 　 　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　 ヽ,　,}＼　　　　　 　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　 ｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　　ここはロトスの店か？
　 　 　 　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　 ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　 　 　 　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _　 / .| 　| ',
　 　 　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　 　 　 　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　 ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　 ＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ 　 　　＿〉_＿＿
　　　 　 　 　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　 　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　 　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :
.

　　　　　　　　　　　　　　　 _,:-=====‐-､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /''二￣　　　) ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'　　　　　　　　　　　　　…こ、これはこれは、わざわざお越しいただくとは
　　　　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'
　　　　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''` ,!.　丿, `i　　　　　　　　　　　　　　まことにもって恐れ入ります
　　　　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__
　　　　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､　　　　　御用の向きでございましたらこちらから出向きますものを
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i　　　王子殿下にはご機嫌もうるわしゅう…
　　　　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|
　　　　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
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　　　　　　　　　　　　　,!''|_　 ﾉ､.V　/　　　　i　　　　i 　 　 　 　 |








　　　　　　　　　 ,.:.:.:´.:￣.:.:.:＞　、
　　　　　　　,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　/.:/.:.:.:l.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:/.:.:.:l.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　　　　　　いや、何、聞きたいことがあったのでな
　　　,.:.:./.:.:.:.:|／.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:爪
　 ／ｲ./.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:.::/.:.:.:.:.:.トー-、.:爪　　　　　　　　　 お前の姪だという娘のことだ
　'／,.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:／.:.:.:.:.／.:.:.:./.:.:.:.:人.｀ー 、VL',＼　　　,＿,
　'　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:|／／フ＞く//V.:.:.:.:/ゝ、｀ーﾑ　ゝ┴　￣　　　 ＼-、-、
　　 | |.:.ﾑ.:.:.:.:|〃隹不　ﾌ /.:／／≠―ﾁ＞　、_　　　　　ｧγ ´／イ: :＼
　　 ’ , l.:ｌl.:.:八ゝﾋ角ﾑメ./.:彡´　ﾃri一 ,.:.:.:.:.:.:.:lヽ ー　" ／|　ｲ/: : : : : : ＼
　　　'　,.:.ヽヽ: ヽ　　　　 '　　l　〔角7 "/.:.:.:.:.:r '￣'＿_.／　 | 'V: : : : : : : : : :＼
　　　　　l.:.:ゝヽ.:｀　 　 　 　 /　　　｀ //.:/.:.:/"￣　　　　　　Y: : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　 从.:.:.:.:l>＼　＿＿＿_　　　,.:.:／.:/V　　　　　　　　　乂: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　, ´/／ﾘ.:.! ＼　 ￣￣ "　　イ.:.:.|／レ'　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 ／／j.:.不　 ＼　　　 ィ ´.:.:.:.:|乂"　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : :.＼
　　　　　 / ⊂ニテニ＞ ＜ニ乂|乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ マ: : : : : : : : :
　　　　　　 ｲ: : : :| |: : : : | |: :从　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　 ヽ: : : : : : : :
　　 　 　 　 |ﾘ厄 | |: : : : | |う||＿_／ヽー ´　　　　　　ヽ - 、　　　　　　 ＿_　＿V: : : : : : :
　　　　　　人ｸ: : | |: : : : | |: ）ル: ノ: : : : : : : : : /: : ／: : : : ヽ―――≦: : : : :／: : : : : : : :
　　　　 ／: 丁: : :! !: : : : | |: : :／: : : : : : : : : ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＜: : : : : : : : : : :
　　__／: : : : : : : :| |: : : : | |:／: : : : : : : : : : : !:／: : : : : : : : : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : :
＜: : ＞: : : : : : : :| |: : : : 片V: : : : : : : : : : :／: : : ＜: : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　 ,.rrr''￣￣､ﾞﾞヽ、
　　　　 　 　 　 /~ニ　　u　 >llllllヽ
　　　　　　　　 j_ ヘ ヽu　<llllllllllllllヽ
　　　　　　　　/､__,.=ﾆニ===､lllllllllll}
　　　　　　 ,.-‐ﾌ''f　　 j!　 ﾉ,.イ)）lllj　　　　　　サラが何かご無礼な真似でも致しましたか…？
　　　　　　 |＿(,.｡`ｰ''"　　"　ﾉﾉlll<
　　　　　　　　{ i＿＿　、　　r'　 〉}ヽr- ､_
　　　　　　　　ヽrｰ-　ヽ） _ン ､/ ﾞ|　|　　　` ヽ ､
　　　　　　　　　t __,. -''＜　　/　 |　 |　　　　　　,.`ｰ ､
　　　　　　　　 ,.-''　`TTtヾ､/　　|　　|　　　　　/　　　 ヽ
　　　　　　　　f　　　　|　ヽt;;:`>､!　　 〉　　　　{　　　　　 ヽ、
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　　　　　　　　',:.:.|:.:.:.:.| :. .:.: .l/./:/ :.///7:.:/:./|/__l:.',:.|l|:.{
　　　　　　　　 }.:.l:.:.:.:.l:　.: .:.:.l/:.//∠__//./:./ｬﾃﾐ.:.:l.:.|||｀､__　　　　いや、とんでもない
　　　　　　　　 l.:.|:.:.:.l｀l:.l:.: .|:.|/７=ｒｚｪﾐ/:／/k斗ｨ:.{|:.l |
　　　　　　　　 |l:.ﾊ.:.ヽヽ',:.:.ヽヽﾋｴ才‐ヽ　　',　　l:.:.||.|　　　　　　　 俺のような男に、実によく仕えてくれている
　　　　　　　　 |l:{ }:.:.|.ヽ_:.ﾄ.:.ヽヽ　　　　　　. >　ﾉ.:.l l|
　　　　　　　　/ |l ヽ.||:ヽ:.|ヽ:.:.ヽ＼　　､ ..-‐'／ヽ:.|　｀　　　　　　　それで聞きたいのだが、あの娘はどこの産まれで
　　　　　　　　　 ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
　　　　　　　　　　　´ l:.|:ﾉヾ､___.ヽ　 ＞‐-':.|　 ヽ　　　　　　　　　　どのように育ったのだ？
　　　　　　　　　　　 /|:lﾘ〈〉‐‐‐|.ﾆニﾆ彳ヽ{
　　　　　　　　　　　　 ﾘ,＾}{,-､: :| |: : : :||}
　　　　　　　　　　　／ 《〈〉{{＾: :| |: : : :||｀‐ ､
　　　　　　　　　／　((_）Ｙr'´: : | |: : : :|| j乢 ｀r ^ ‐‐- ､_
　　　　_　, -‐ ´ : : : : : （ﾉ｀=´: :} }--‐‐} } 丱: : : : : : : : : ￣l¨}
　_ - ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : | |: : : : : : : : : : : : : |: :l
r' : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | : : : : : | |: : : : : : : : : : : : ,': /
|: : : : ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : : | |: : : : : : : : : : : :l: :|
.

　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､- '' ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/　　 !ﾞ　　 　 |　　　｀.
　　　　　 　　 　　 　　　├--''ﾞ　　　　/　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　あれは私の妹の子でございます
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!　　　　　　　　　　　　　　　夫はタンガの国の男で、森の民であったと聞きました
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ,　　　　　　　　　　　　　　何年もの間、音信不通だったのですが
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i　　　　先日あの娘がやって参りまして、両親ともに死んだと申しましてな
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i　　　　他に行くところも無いみなしごゆえ、たった一人の伯父である
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 !
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /　　　　私を頼ってデルフィニアへやって来たのだと…
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 /
　　　　　i　　○ 　　!｀'　　　ﾞi. 　i 　 !　　i. /　　 //　　　　　　　 /i
　　　　　 !　　　 　　 !　　　　i_,,_ !　 ! 　 .i/.　　//　　　　　　　 / i
　　　　 　 !　　　　 　 ! 　　／／ﾞ￣ﾞ'' - 'ﾞ´￣￣　　　　　　　 /　i








　　　　　　　　　　　　　　　 _,:-=====‐-､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /''二￣　　　) ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'　　　　　　　　　　　　　人里を遠く離れて育ったにしては見めかたちも良く
　　　　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'
　　　　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''` ,!.　丿, `i　　　　　　　　　　　　　　しつけも行き届いておりまして
　　　　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__
　　　　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､　　　　　田舎流にではありますが、礼儀作法も
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i　　　 心得ているようでしたので
　　　　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|
　　　　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |　　　これならば大丈夫と思い、お城に奉公に出したのです
　　　　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| .|　_.',　|　.i　　/　　　 　 　 |　　　　　　 !
　　　　 　 　 　 　 　 　 | .|i"　', .i .,'　 /　　　| 　 　　|　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　,!''|_　 ﾉ､.V　/　　　　i　　　　i 　 　 　 　 |
.

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ　　　両親は死んだと、あの娘は言ったのだな？
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/　　　　　　 お前は、それ以前にあの娘に会ったことはあるのか？
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　　 ´　　イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
.　　　　／　　　　 　 　 　 '´　　 | |　 　 | |　 ｀　　 　 　 　 ヽ
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　 　 　 　 　 　 ,'
　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|








　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､- '' ﾞ￣,ヽ､_
　　　　　　　　　　　　　 　 ／　 ,､-''｀ﾞヽ 　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/　　 !ﾞ　　 　 |　　　｀.
　　　　　 　　 　　 　　　├--''ﾞ　　　　/　　　　i
　　　　　　　　　　　　 , .,L _;.;;;;､　　ヽ ﾞヽ､./´｀!i
　　　　　　　　　　,､-';;､-''ﾞ!,.､ヽ-- 'ﾞ｀_,／'ﾞ!Ｇ.ﾉ!　　　　　　　　　　　　　　　いえ、妹が嫁いでタンガへ渡って以来というもの
　　　　　　　　 ／,;-'ﾞ ,,-';ﾞ!--ﾞi-i'" ￣ '，　 Yi,
　　　　　　　 /　　　".／ヽ, 　 ! ﾞ;;＿,,ノ 　 　! ﾞヽ,　　　　　　　　　　　　　　 一度も会ったことはありません
　　　　　　　/　　　 ./　　　￣;Ｔ!　 ,／　　 ﾉ.　 丿i ┬-─ '',ﾞﾆ'- ､
　　　　　　 /　　　,,/　　　　　 ﾞ''ニﾞ- 　 ／　i／　/　i　　　/　　　 ｀i
　　　　　.,_,i　＿,;;'ﾞ　　　　　 ,､-''ﾞヽ､_／,､-''｀　 /　　i　　/　　　　　 i
　　　　　i　￣＿,.ﾌ　　　　 /i　　 /　! i´ ）､ 　,/　　 !　 i　　　　　　 i
　　　　 !￣￣　 　 ! 　 　 / !　　/　,i　!'iﾞ　'.／!-､,／　/　　　　　 　 !
　　　　 i　　○ 　　i 　 　 ! !　　 ｀yﾞi .i　!.　　/　　ﾞ> ﾉ　 　 　 　 　 /
　　 　　 !　　　 　　 !､-ヽ;ﾞ↓　　/　i !　 !　./　　 /./　 　 　 　 　 /
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　　　　　　　／: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
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　/／: /|: |.: |: : : :| 　| 　| 　|/: : : /|: : /　 , ィ≦!:.:.:.:. !:. !｀ ー｀‐　　　　それでなぜ姪ごだと分かったのだ？
／ /: / ヽヽ:ヽ: : ｲ 　i 　| 　|: : : /./／ イj　} .} .|: : : /:.:.|
　./／　　|＼: ／ l. 　! 　! 　!: :./／／夂ｪシノ　|: : /: :.:.|
.／　　　 .|:.／ .／! 　| 　| 　|: / !　　　￣￣ 　 ﾉ／:.: :|:ﾍ
　　　　　 |ヽ　ヽ　!　 | 　|　 |/　|　　　　　 　 ／: : :|:.: |: :.ヽ、
　　　　　ﾉノﾍ.　∨.　　　　　!　 ヽ　　　, -‐‐､/:. :.: !: :.!｀ ー ｀-
　　　　／　　|　　　　　　 　 ヽﾆ二ン´　,　' ´|: /|:. !:.: !
　　　　　　　 |　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 !/. !:∧: |
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　／　　　.＿!））/　ヽ|
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.

　　　　　　　　　　　　　　　 _,:-=====‐-､
　　　　　　　　　　 　 　 　 /''二￣　　　) ﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ir'"r-__,,,,,,.:-'"　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　r_,,r''"´`i'''ヽ　r‐:､　l
　　　　　　　　　　　　 ／"r'.!__..-'　　`'";'ﾉ,! ,'
　　　　　　　　　　　　 ヽ_,r'iﾞ　　　 、　 'r:< ,'　　　　　　　　　　　　　 あれが、母の形見だと言って
　　　　　　　　　　　　　　ヽr‐=''''` ,!.　丿, `i
　　　　　　　　　　　　　　　`(　　_,,-‐'"　l _,.!>､__　　　　　　　　　　　差し出しました品が
　　　　　　　　　　　　　　　　`'''".)､i ,.:-:'" ,.:'　 i. `'''ー--,-.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:|.iﾞ''ヽ　 /　　 .|　　　 r'"　　`:､　　　銀細工を施した飾り櫛だったのですが
　　　　　　　　　　　　　　　　,:r'　|,!,ノ.ヽ/_　 　 |　 　 ,'　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　,-'"/ ,ィﾞi |　 ,'　`‐＜"　　 ,'　　　　　 .|　　 .確かに妹の持ち物でございました
　　　　　　　 　 　 　 　 i'|　.<,:' .|.,' |　,'　　　,:'　　　 i　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　l |.　/　 |.i　| ,'　　 ,:'　　　　 |　　　　　　 |　　 見間違えるはずがございません
　　　　　　　　　　　　　| |　 ',　 |ﾞ　'/　　/　　　　　 |　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　| .|　_.',　|　.i　　/　　　 　 　 |　　　　　　 !
　　　　 　 　 　 　 　 　 | .|i"　', .i .,'　 /　　　| 　 　　|　　　　　　.|
　　　　　　　　　　　　　,!''|_　 ﾉ､.V　/　　　　i　　　　i 　 　 　 　 |








　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　, ':.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.: /.:.:.:./:.:.:.|:.l　.:.:.:.:.:.| .:.:.: .:.:.:.:　.:.:.:,
　　}:.:.:. l.:.:|: :.:.:. :./.: .:./:.:.: .l|:.|:. :.:. :.:.:l :. |:.:.| .:.: .:. :.:|
　　|. i:. |:.:.l: :.:. :./.　:./.:.　./ l:.l:.:. : .:. :| :.:l :.:l: .:. .:.ﾄ:.:l
　　l. |:. |:.:.|.　.:./l　:./ :/ /　 ',ヽ:.:　.:. l :.,'.:.,':.:.　:.:.l |:l
　　|. l: .l:.:.|:. :.,' .| :./ /:./　　　ヽヽ.:.:.,':.:/:./7､.:.:l:.| l:|
　　l.:.|:.:.|:.:.|:.:.ト､|:.,':././∠=-‐'弋´∨.:/:.,':./} }:.:|.| ヽ､　　　　　…………
　　,:.:ﾄ.:.l.:.:.l:.:|㍉l:.:/:/〃彡z辷テﾐﾌ./:./:./）/.l:.|l|
　 /´|:l:.:|:.:.l:.:.,ゞ'}:/:ｲ　　　 ｀￣￣７/:/./_ノl:.:.l|:l
　　　',{ヽヽ:ヽ∧' / |　　　　　　　///:/ l:.:.l:|ｿ |i
　　　 ヽ＼＼ヽﾘ＼ヽ､　_　　　　 /´/　r‐ﾌ)
　　　　　　　 ヾ　__.＞-‐､ﾆ‐　　∠／／／{
　　　　　　　　／　　＜ヽ ＼イ-‐r／.／ ／ ヽ
　　　　　　　/　　　＼ ＼´／ﾌ　,'. ／ .／／／>､
　　　 　　　/　　　＼ ＼ﾉ- '　 　|彡／／／／: : ｀‐---　､＿
,　-‐ー: : :/　　　＼　ヽﾉ彡　　　|／／／／: : : : : : : : : : : : : :￣
: : : : : : : /　　　　　＼ﾉ（:::）　l|　 l／／／: : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　/::::::::::::::::／::::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
.　　　　　/:::::::::::/::/:/:::/::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　,ｲ::/:::::::/::/:/://::::::::::／|::::l::::::::l::::::::::/ ::::::::::::|　　　　　 分かった
　　　 　l,ｲ:::::::/://ﾒ､/::::::::∠―|::::|:::::::|:::::::/:::::::::::::l::ﾄ､
　　　　/ |:::/::ﾚ'＝､/:::::;ｲ　r― ＼|::::::|:::::/:::::::::::::::ﾄ:|　｀　　　　良い侍女を世話してくれたな、礼を言う
　　 　 　 |::|::::::|　 / ／/　z＝=-､|::::/::::/´l::::::::::::::| l
　　　　　 |!|:::::::| /,ｲ　　　　　　　　y:::::/７/:::::::::ハ|
　　　 　 　 |::l:|ﾍ　〈　､　　　　 　 ,/:::/､／:::::::|/　 ｀
　　　　　　 ﾚﾚﾍヽ ヽ- ､＿_　　 /／/::l::::::::::::|!
　　　　　　　　　|::ﾍ　｀￣　　 _/∠./ﾉl:|:::ﾊ:|:|｀
　　　　　　 　 　ﾚﾚ'ﾍ__,　-＜　　 , -"´!|/ .ﾍ|
　　　　　　　　　　　　 ├―┬‐'"ｲ:::::::::ト､
　　　　 　 　 　 　 　 　_||￣|.|￣~:::::::::::::|:::::＼
　　　　　　　,. -―‐''´::::||:::::|.|:::::::::::::::::::::::::::::::::｀: ､
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　　　　　ヽ~''''''''l　ﾛ--,,_./_ヽiii四四 ./_ヽ　　　 　　 __| ''　'' |__
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　　　　半| ,, ,.| .lノ~ヽ,l,___li__l iii__ii__iii_|i |,| /ヽ. /ヽllヽ　l''' ''' '' l
　半　 半| ,, ~|''.l_／|~~'ヽ._ヽ,-, .- ,-,ヽ-,l~,,_ヽ/__ノl|　 |. '　'　|
半　半半| ii|l''l .l'---,l'l／''ll-ヽ' '' .'i--/-l,,_ ~'ll'''''ll-l　..|　　'　|
森森森森林||ii.iヽ-l,,l-l--.ll-l,li iii　l l,l,,_ii　~''-',,_ ~'''l　.| ,　 ,　|半半
森森森森林半|ヽ-l,,l-l''''~ll .l.l　半　ヽヽ''''''-,,_. ~'／ヽヽ_　　 |森森 _/ヽ_半半
森森森森森林|ヽ-l,_l..l''''~ll'''l'l林林,,/ヽ, ヽ! l i~／ ／,-,＼,_ .|森森['---']森森森
森森森森森森林半半'--ll-l'l 林 ['---']　　i,,_ i___l ,' ii .',i l,,,i.l,,_森 .|~''''~|森森森森
森森森森森森林林半,________,,,,,,,,,,| i　 |,,,,,,,,,l,,~l i,_l,l,n,,n,l,,l i l---'''''l i　..|森森森森
森森森森森森森林林半半半-''~.|　　.|,,,,,,,,,--l-lヽ-| ' '|-,,l'''''''''''~~| ,　 |森森森森
森森森森森森森森林林林林半 .| i　 | ∩ ∩.l iヽ'' l國li li .l i.i　i.i |　　.|森森森森
森森森森森森森森森森林林半 .|　　.|. '''　''' l l..l,,-',--,'iヽ,l n　.n |　　.|森森森森
森森森森森森森森森森林'''''''/~,| i　 .| n　.n l li.l '''ll冊l l .l l_____,,,,l '_,,,,,|森森,,_森
森森森森森森森森森森森''''--i-|,____,|-----l'''~ll半半l l-l''l---''''l,_　　|　　~'ヽヽ
森森森森森森森森森森森'''--/ |　　 .| i半半半半半半~'''''''''---------''''''~ i ﾉ
森森森森森森森森森森森　l .l　　　　 '-林林林林林林林~''''''-------''''''''~~l半
森森森森森森森森森森森 / l　　　　　　林林林林林林林林林 l l　 .l l　l.l林林
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　女官長はおいでですか？
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l








　　　　　　　　　　　　　 　 _,. -─　 　 ー─- ､_
　　　　　　　　　　　 　_.イ_　-‐───── ､　＼
　　　　　　　　　　　／∠　-‐─‐r──‐-､　/　　 ＼
　　　　　　　 　 　 / /　/　　　　/ ﾊ　　　　V　　 　　ﾊ
　　　　 　　　　 ／ /　/　　　　/ /　〉　　　ｲ　　　', 　 l
　　　　 　 　 ／ 　,'　/／|＿_ノﾚ′厶＿／ ! !　　 |　　!
　 　 　 　 ／ ／　{ 厶　 　 ヽ　　　／ 　 　 ﾚ|　　｜　 |
　 　 　 ∠ ／|　　　个　 ＿　　　　 _ィf示ｱヽ! 　 ｜　├─┐
　　　 　 　 　 | 　 　 ｲィfてｶ　　　　 弋_zｿ　 ﾘ 　 ﾑ 　 ト､_ノ
　 　 　 　 　 /　 ／lハ 弋_ｿ　 　 　 　 　 　 /　／´} 　 !　　　　　おや、サラ　　どうしたのだえ？
.　　　 　 　 / ／　/　ﾊ 　 　 　 ,　　　　 　 /／ l ）ﾉ 　 |
　　　　　　/ ′　/ 　 ∧　　　　　　　　 　 　 ｨ７厂　　 |　　　　　まさか、もう他へ移してくれというのではなかろうな
　　　　　　　　　 |　　　 ﾍ、　 　 ´｀　 　 　 ／　 |　｜　|
　　　　　　　　　 |　 　/　ノ＞ 、　 　 _　イﾄ､ 　/　 /　｜
　　　　　　　　　 |　 　|⌒|　　　≧ て　　 / |⌒|　./　　j
　　　　　　　　　 |　　 |　 |_.へ_ﾉ　　　　　ト､!　 ! /　　/
　　　　　　　　　 |　　_|　 ||　　＼　　　　　　|　 |,'　　/
　　　　　　　 　 /／ /|⌒||　　　 l__ 　 　 　 |⌒ト‐-〈
　　　　　 　　／/ 　 l |　 ||　　　 |　　　　￣ヽ　∨ ﾍ＼
　　　　　　／ 　|　　ヽ!　 !!＿　　＼　　　　　 ＼ ＼ﾍ　＼
　　　　 ／　　　|　　　|　 || 　 ヽ＿_ﾍ　　　 　 　| 　ヽﾍ.　 ＼
　 　 ／　　　　｜　　/　/!＼＿|l⌒l|ﾍ、＿＿_ノ|　　|　|　 　 ）
　 ／　　　　　　l　　/　｜ヽ |匚l 囗二l|　　　ヽ｜　 |　|　 ／
.

　　　　　　　　　　　　//　　　　　∠　　 　V´　　　　＼　　＼
　　　　　　　　　　　//　　　　／　　　｀ヽ､,　-－ヘ、　＼　　 i
　　　　　　　　　　/　l　　　　V´¨　　｀　 ｀´－―ヾ=ヽ　　i　　i
　　　　　　　　　/　　l　/　　l　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　l　 　i
　　　　　　　　　i　 　V　　　i　＿ ___　　　　　　　 　　i　　ｙ　　ll　　　　　　　　　　いえ、お忙しいところ申し訳ないのですが
　　　　　　 　　/　／　 　/　l´　　 　｀　　　　´｀ ヽ､, /　　ヾ　　l
　　　　　　　　l　/　/ 　/　　j　_--┐　　　　　　　　7　　i　＼　ヽ　　　　　　　　　食糧庫の鍵を開けていただけませんか？
　　　　　　　/　i 　l　　/　／　　　　　　　　　/´｀ /　　　ヽ　ヽ　ヽ
　　　　 　／　∧　ヽ　i　∧ヾ==＝-　　　　　__　 　ゝ　　　｀i　　〉　l　　　　　　　　今までのようにここからルルーシュ様の
　　　　／　／　＼ ＼ヽゝﾑ　　　　　　　　　｀ヾ=＝、〉　　　l　人　∧ヽ、
　 　／　/´　　　　J　ヽ｀ヽｔ　　　　　　i　　　　　　　/　l　　／　 ＼　＼　＼　　　 お食事を運ぶのは大変でしょうし
　／　／　　　　　｀-┘i　i　＼　　 　､‐‐-,　　　 　ムイ　　l　　i　　ヽ　ヽ 　ヽ
/　　/　　　　　　 /７　ll //::::::::丶、　 ￣　　 　∠､_∠　　i_,　 ヽ　　l　　l　　　ヽ　 もしよろしければ私がお作りしようと思って
　　/　　　　　　/　入、l iv:::::::::::卜＼ __.._　＜:::l　　　l　彡　　 　＼i　　/＼　　i
　/／　　　　　/／　　/ヽ=:::::::::::l　::::::::::::::::::i:::::l　　　iて　i　l　　　　＼/　　l　 　l
y　　　　　　／　　　/　 ヘ::::::::ノ　　　::::::::　ヽ::l　　　l　　ヽ　＼　　　く　　　l　 　l
　　　　　／　　_∠／　　く´　　　　　　 　　　∨　　　ll　 　ヽ　ヽ　　　　＼ l　　　ｌ
　　　　/　　/｀　i　　　　　＼　　　　　　　　　　ヽ　　　＼　　l　　＼　　　　＼　　|
　　　/　　 /　　∧　　　　　　＼　　　　　　　　／ヽ　　　ヽ　　ゝ　 ヽ　　 　　＼　|
　　/　／ /　 　|　＼　　　　　　　｀ヽ -　〆´　　 　|　　 　|　　|ヽ　　i　　　　　　i |








　　　　　　　 　 　 / /　/　　　　/ ﾊ　　　　V　　 　　ﾊ
　　　　 　　　　 ／ /　/　　　　/ /　〉　　　ｲ　　　', 　 l
　　　　 　 　 ／ 　,'　/／|＿_ノﾚ′厶＿／ ! !　　 |　　!
　 　 　 　 ／ ／　{ 厶　 　 ヽ　　　／ 　 　 ﾚ|　　｜　 |　　　　　　　　　　　気持ちは嬉しいがのう
　 　 　 ∠ ／|　　　个　 ＿　　　　 _ィf示ｱヽ! 　 ｜　├─┐
　　　 　 　 　 | 　 　 ｲィfてｶ　　　　 弋_zｿ　 ﾘ 　 ﾑ 　 ト､_ノ　　　　　　　　それではお主が大変ではないか？
　 　 　 　 　 /　 ／lハ 弋_ｿ　 　 　 　 　 　 /　／´} 　 !
.　　　 　 　 / ／　/　ﾊ 　 　 　 ,　　　　 　 /／ l ）ﾉ 　 |　　　　　　　　　　　侍女に小間使いに料理人まで兼務と言うことになる
　　　　　　/ ′　/ 　 ∧　　　　　　　　 　 　 ｨ７厂　　 | _　, -―- ､
　　　　　　　　　 |　　　 ﾍ、　 　 ´｀　 　 　 ／　 |　｜　l/ !　　　　　__,r‐､　 ルルーシュ様が西の離宮でお食事を召しあがるというのなら
　　　　　　　　　 |　 　/　ノ＞ 、　 　 _　イﾄ､ 　/　 /　 !{　!　　　　 / ﾉ 〈
　　　　　　　　　 |　 　|⌒|　　　≧ て　　 / |⌒|　./　　| 　＼　 ,.-ﾉ / /　　 こちらから料理番を一人差し向けようぞ
　　　　　　　　　 |　　 |　 |_.へ_ﾉ　　　　　ト､!　 ! /　　/ >､　Υノ　　/
　　　　　　　　　 |　　_|　 ||　　＼　　　　　　|　 |,'　　/　{__!　 !;.-'　 /
　　　　　　　 　 /／ /|⌒||　　　 l__ 　 　 　 |⌒ト‐-〈　 　l ＼|　 　ｲ、
　　　　　 　　／/ 　 l |　 ||　　　 |　　　　￣ヽ　∨ ﾍ＼ノヽ_ ヽ／丿
　　　　　　／ 　|　　ヽ!　 !!＿　　＼　　　　　 ＼ ＼ﾍ　＼　 ￣ |
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_____.......--‐‐‐‐‐‐ヽ...____...----_
　　　　　　　　　　　　　　　　__イ´ ´　　　／´　　　　　　　＼　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　　　　 _／　　　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　j
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 κ´　 l　　　　　　　___......　　　　　　 　|
　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 |　　 /　　　　i　／´:::::::::::::｀v´::::｀ヽ　 i
　　　　　　　　　　　/　　　　　　:　　|　　/　　　　　Ｙ‐¨¨´´｀｀｀｀´ﾞﾞ¨　┤　|
　　　　　　　　　　/　　　　　　　::　:::|　/　　　　　 {　　　　　　　　　　 ｉ　　 |..
　　　　　　　　　 /　　　　　　　:::　:::::Ｋ´　　　　　　｀.　　　　　　　　　 |　　　|、　　　　　　私にやらせて下さいませ
　　　　　　　　　/　　　　　　　:::::::::/　　　　　 　　　},......-¨´　　　　｀ヽｉ　　　ｉ ｀ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　　　::::::／　　　　　 :::　　 /　　　　　　　i　　 |　　　　　｀..　　　　王子様のお口に会うかどうかは
　　　　　　　　/　　　　　　　i　::/;;;　　　 　　:::::　_ノ_...┐　　 　　|.. ´} |＼　　　　　ｊ
　　　　　　　 λ　　　　　　 ｉ　::く::::　　　　　:::::／ ´　　|　　　　　|　 i |::::丶　　　　 》　　　わかりませんけれど
　　　　　　　/ |　　　　　　 ￤::::＼::::::　 　　　{　 　__...-　　　　　　,==|::::::::|　　__..イ
　　　　 　／ ｉ　　　　　　　/　::::::::ζ:::::　　 　ヽ－＝=≠″ 　　 ヽ.　 |:::::::::::/´　　　　　　国ではずっとやっておりました
　　　　／　　i　　　　　　　i　ﾞ;:;:;:;::;:＼::::::::::　 　｀-...__,　　　　　　　/　}::::λ_ゝ
　　 ／　　　￤　　　　　　/:::::::::::::::::::::}:::::::::::ヽ　ゞ´　　　　　　...-ァ　/..ﾍヽ_
　／　　　　　　　　　　　/ ;;::::::::::::::::ノ_λ::::::::|　ｉ　　　　　　　{　 / /:::::|　j｀´
/　　／/　　　　　　　　/:::::::::::::::::::}´ /　|::::::::　ﾉ　　　　　　　｀ﾞ´ /λ j
　／／　　　　　　　　/::::::::::::::::::::/　个 ｉ彳 λｉ　　　－-- ....__,/ / 》ノ
´　/　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::<´ 　　＼ミゝ ﾞ　　　　>´　　　　　ｉ
／　　　　　　　　　/:::::::::∠´´　｀.._　　　｀ヽ　　 　／´ｉ.. 　　　　　|
　　　　　　　　　 /::::／´　　　　´｀ゝ..　　　｀..　　人ｉ　￤｀-...　　　|..
　　　　　　　　　:::::/　　　　　　　　　ヽ　　　 ヽ　　　 }　｀ヽ　入　　|








　　　　　　　　　　　 __..............__
　　　 　 　 　 　 , ''",: : : : : : : ､｀ヽ､
　　　 　 　 　 ／::／'´￣￣￣｀＼: ＼
　　　　　　　/,: :/.,イ￣￣￣￣｀ヽヽ ;':,
　　　　　　 ,'i: :i´:!: : : |i : : : : ;i: : : i｀i: :i:',
　　　　　　 ｉi: :i: : i: ;-' !-‐―' !__: :i: :i: :ｉ:i
　　　　　　 |i: :ﾚ'"´ ‐-　　　 -‐ ｀ﾞヽ|: :ｉ:|
　　　　　┌|､: :', ｨﾃ云､　　　ｨ云ﾃ､ﾉ: :ｉ:|┐　　　　王子様が恐ろしくはないのかえ？
　　　　　└| ﾄ､:|　ち:ﾀ　　 　 ち:ﾀ 从,ｲ:|┘
　　　　　　 |::ﾄ､_i　　　　　,　　　　　i_ノ :|
　　　　　　 |: :i:i ﾍ　　　_　　_　　　∧/: :|
　　　　　　 |: :i ヽ__ヽ　　　　 　 イ__/ i: :|
　　　　　　 |: :i: :|　｀i个＞ ＜个|~　|: i: :|
　　　　　　_|__i__」　 |:ﾉ　　　　 N 　 |__i__L_
　　　　　 入:::::::::i　 | 　 　 　 　 |　 i::::::::::人
　　　　　,'　i:::::r‐ﾄ-ｲ　 　 　 　 .ﾄ-ｲ-､:::i 　',
　　　　 ,' 　ﾑｬ⌒i : |――――ｲ: : i⌒ｫﾑ.　',
　　　　 i　　 Yゝ,'; : |i:::::::::::::::::::::ｉ|: : :',イ./　　i
　　　　 |　 　{::::i:i : :|i::::::::::::::::::::::i', : ; i:::i　 　 |
　　　　 |　 　.i∨i: : |::::::::::::::::::::::::ｉ| : i |/　　　|
.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl　　　　　　　そんなこと…私の育った地方には
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　　山で生計を立てている猟師が大勢いました
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,　　　　 みな王子様のように言葉づかいは乱暴でしたし
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、 　 r‐ｧ　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ　　 あの…礼儀作法を心得ているとは言い難い人達でしたけど
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/ 　　それだけで人は量れないということを
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{　　　　私は良く知っております
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ








　　　　　/　　/　 /　　　l　　 　 !　　　　　l |　　　　 | l　　l　　　|　;. |
.　　　　 ,'　　 '　 , !　　　 !　　　 |　　　　　 | |l.　　 　 l !　　l　　　|　　|
　　　　 ,.　　 |　 , |　　　 |　　　 ||　　　　　_|ﾘ !_,. -　.,ﾘ ',__　!　　 ! :.　!
　　　　 |　　 |　 ,. !　　　 !　　　 ||_,. -‐ ' ´　　　　　　　　　｀ !　　| ;　 !
　　　　 |　　 |.　,　!　　 __!ヽ,.-‐'　　　　　　　　 _, -‐ '''　　　 |　　| ;　 l
　　　　 |　　,'　 　 !､／　 　 ＿＿__　 　 　 　 ´　　　　　　　 '　　'! |　 !
　　　　 '　 /　　　 Z　　‐' ´　　　　｀　　　 　 　 　 _,. -=＝ /l　/ | l　 .!　　　　　　お前が王子様をお慕いしてくれて
　　 　 ,'　//　　　|Z　　　　　　　　　　　　　　　 ''´　　　　 ' ,' /　| l　　!
.　 　 /　/ｲ /|　| | ',　　 ,,:-''´￣　　　　　　　　　　　　　　　l/ |　| |　　l　　　　　　とても嬉しゅう思うぞよ
　　 /　　 .|/　! |l !ヽ',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ' /!l　　 .!
.　 /　/　　　　|| ヾ　ヾ　　　　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　 ノ |.l　　　!　　　　　 確かに洗練されているとは言い難いお方なれど
　/　/　　　;　　 ; ',ヽ.　､　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 l.l 　 　 !
./　/|　　　;　　 ;　 ＼.　 ､　　　　　　　　　　　　 _　　　　　/ |　 |l　　 　 !　　　　　なんの、そんなものはあの方の真の値打ちを思えば
　/　|　　 .'　　,　 ,' 　｀ ‐　､　　　　　　　　‐　 ''´　　　　 　　 |　|l　　　　.!
/　　|　　.' 　 ,　, '　　　　 Ｙ ヽ　　　　　　　　　　　　　　ｌ |　　l. ﾘ　 　 　 .!　　　　 刺一つほどの傷にもなりはせん
　　 , 　 .'　, ' , '　　　　　　ヽ　 ｀　､　 　 　 　 　 　 ／　|. |　　|　 　 　 　 .!
. 　 ,　 .' , ' , '　　　　　　　　ヽ　　ヽ ､ ｀　　　_,.　イ　 　 !　l.　　!　 　 　 　 !　　　　これからもよくお仕えしてくりゃれ
　 /　　　, '　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ|　　　　 　 　 　 　 l＼!⌒ヽ／l＼ . 　 !
. /　　 , '　　　　　　　　　　　　ヽ 　 ヽ.　　　　　 　 　 　 |　 |　　 ヽ |　 ヽ 　 !
/　　 ,'　　　　　　　/　､　　　　,ヽ'⌒ ヽ　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　／　　 ＼　'´　 ﾉ　　　ヽ
.

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　　　はい
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　t‐ｧ　 　 ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l








　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　　　（　あの男が死ねば、この人は嘆き悲しむのでしょうね
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　　　　　　でも人の一生などほんの一瞬のこと
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,　　　　　　悲しいのはほんの少しの間だけ
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 --　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ　　　　 死ねばすぐに『聖霊』となって、昔亡くした
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ　　　 親族や友人に会うことができるのですから　）
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
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　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　ではそれらの食材を西離宮まで
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'　　　　 お届けお願いしますね
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ








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　　　　 　 ／////＼
　　　　　////////,ハ
　　　　斗=＝＝＝=气
　　　　　it{{　 ﾟ　ij　ﾟ }j　　　　　わかりました
.　　 　　八乂 　＝ .人
　　　　／￣ヽー=ｾ　｀ヽ
　　　 {＿＿__j　　　ヽ　}iー ､
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..,〔二､__,､___　￣｀ー‐‐‐ｦノ　.:　　 　.l　 　 `.l彡テ;／
／￣7　　 .`7ヽ,-＞,r'"´ 　 ::　.:　　 .|　　　 .|::::;／
.　　/　　 .:::/　,ｲ ,ｒ" :.　　　.::: .:: ..._,ｘ´-､_ 　 l:::lﾊ
　.:/　 .:::;ｆ´／ｌ|.::ｌ::　:::,.　　 l:::;::r"　　｀`‐ `-ﾉ:i:lハ
:::/　.::,ｒ" / . |.|:::::l::..::ﾉ: .: :.,':::|::l　 ヽ、 　.／_ノノノ
/ .:::,ｒ".〃　 .|.|::::::l::/.: .: i./.::;;|:|　 　 `′ﾄ､l ￣´
.::／..:〃　 .:::|.|:::://.: .::.:∥.'´ .`‐　 　 　 |:::|　　　　　　　　（　食事に毒を盛る…のは試してみてもいいでしょうが
´ .:::〃 .:::ｒ‐‐!|ﾁｲ.::　l::::l'.,ﾍ　　 　 __ _.,　':::ﾄ-ｧ
.::://.ｒ‐ｘ.|　　|ノ.|,ｒ'`,|l::|/　`i .、　, '´:::;::::)::|~　　　　　　　　　 あの男にはなぜか通じないような気もします…　）
://.:::`i .ﾉ　 _ !‐′ /ｌ|､lヽ、ｊL;:::`i::::／／.ｌ:|
'/.::::,ｘ'　　　｀`ヽ、ト､,..=,､_ i´.|1l||::/´　　ﾘ
:l::,ｒ".　 　 　 　 　ヽ.~　/‐｀ヽ ﾄ!!.|:l
|:l:::::::::::::. 　　　　　 /　/　 　 l~l､`i
l::l;::::::::::::::　 　 　 /　 Ｌ__　　ﾞi 　 |
|::.∨:::::::: 　　　 .λ　 　 ノ　l`i|　 l
:l::/.::::::::　　　../　ヽ　／　.λ　 /
.

　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l　　　（　それに、西離宮には私とあの男しかいないというのに
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,=＝=、　　　　　, --　 　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .::/ﾄ-':::::::lヽ 　 　 　,ィ=＝=ﾄｌ 　 i::.　::.. ::::i　　　 気が付けばあの男は外出して、離宮から姿を消していた
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,.ｲ 丶--‐'　　　　　　ﾄ-'.::::::ハ　 ヽ, :、::::::l
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　　　　　　　 ,　 　 丶--'　∧.　 ヽ ヽ :::l　　　 のんびりしているように見えて、私に気配を感じさせないとは
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　―　､　　　　 ,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ　　　本当にあなどれない…　）
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l








　　　　　　　　　　,, -ｲ´ ￣ ｀`ヽ､
　　　　　　　 ,.ｨ'´　 _　,r'´￣｀ヽ､　`ヽ、
　　　　　　,.ｲ　 .,-―ミ ,彡ー ､ 　 ヽ、.ﾊ
　　　 　 ./ .,ｲ."　,ｨ=-､,r‐''''''''`i 　.l　 ｉ　i
　　　　 ,' .::: /i　i:,r'´　　　　　　l 　.l　　ｉ .l
　　　　.i .::::i　l　ll　　　　　　＿_| .　ﾍ,　.i .l
　　　　l ::::::| ,' .::i!　 ,,r'　　　　　l　　　ヽ,ｌ .ﾄ、
　　　　| ::::::ｿ.::::::`i'" _ 　　　　;'´ヽ、　　.ﾞi |.iﾍ　　　　　　　（　…『草』の者達から聞いた情報とは随分違いましたね
　　　　| . ;/.::i:::::::;ｌ " .`　　　　==-‐iヽ.　 l l i. ﾍ
　　 　 ,!.〈.:::::l::;;イ　_,ｨ彡 　 　 　 　 l'’l ,ｲ .ｉ .ｌ . ヽ　　　　　　腕力だけが取り柄の野蛮人だ、簡単な仕事だとは
　　 　 l　ヽ;::l,'.r‐,っ、　　 　 ′ 　 / / iｌ l　l! .lヽ、ヽ
　　　 i! .::､_):ｌ l ﾉ,ｨヘ、_. 　 ` ´ ,ｲ //ﾉ` l　.ｌi　ｌ ヘ、ヽ　　　 よくも言ってくれたものです
　　　 l..:::::｀i:::::l　./＞i　 ﾄ'、－'／.ｌｉ/　 ｨ ! . l.ﾍ ﾍ、 ヘﾊ
　 　 ﾉ.:::/.:::l::､＼　<!ｊ.　.|　〉‐〈　 /ﾄ ｲ ./　ﾉ‐.､＼`ヽ、ｉ.ﾊ　　あれは私が手掛けた中でも一、二の難敵ですよ　）
　 .,ｲ.::;ｲ.::: /`ー ヽ ヽ, . | /ｌ:::l∨ｉ／ ／,.ｲ/ ` ﾍ　.ヽ　ヽ　i
. /　::,'::|.::::ｌ　 ’i |i `i　 `i l' .l:::l ,ｲ　 ,´イ i.l　　　 l　　 i l iヽl
.i　 :::i :::::::::l 　 .i ｌｌ...l｀`ヽ! _l:::::i'　l　i l　 ,'.l　　　 i|　　 l ｌ l　l
..V　::l　::::::.l､　 `ｌ| .|　　o.l |:::::l､. ヽｌ.l　 ｌ l　　　,'.l　　,'　/　l
　ﾍ　.',　::::: iﾍ　 ／!ヽ、__l_l::::::|`ヽ　i.　 ｉ.ｌ/　　i .l　 / ./　/
　　`i　`､ :::ヽ.ﾍ l　|　 ! |　ﾄ,::::::l￣i　i　ヽｌ　　,'　l　,' ./ ,ｲ
　　 ｉ .:　::.i　 .i　'|　　　 |...l. |::::/,ｲ ノ　　 ｌ　 /　.l i　,'ｲ　l
　,イ .:: .:::::l :::: l　l!　　　　l　i:/ i　(　　　 l　./　 l.' ./ i　 .l
'´ ...:::::::::::::ｌ:::::: } i l　　　 .l /　　`ー‐　　l ./　,ｨl　i　 l　 ヽ、
.

. 　 　 . ! . 　 _, 　"|｀　､ 　　.l 　 　 　 　/　　　..:::::::::::
　　　　 l, ‐ ' 　 　 ｌ 　　｀　､l　　　　　 /　　 ..::::::::::::
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　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
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　　　　　　　　　　　　∧ｰ=: :=-:/. : : : : : : : : /. : : : : :{/-=､ヽ:}: /. : : .ヽ
　　　 　 　 　　　　　ハ:ヽ: :ｰ=/. : : : : : : : : : : : ノ. : : ヽ‐=ミx/厶-‐.. : :}
　 　 　 　 　 　 　 . , : : ヽ: ｰ={: : : : : :/ . : : : :´ : : : : : :}　　　'^Vミ､:::}: :ﾄ.
　　　　 　 　 　 　 .: : : : . ＼: {: : : : /. :／. : : : : : : :／｀ヽ 　 　 }ヽ::/. : :/　
　　 　 　 　 　 　 .' : : : : :}: : .｀'. : : :{: /. : : : : : : :／｀ヽ　　　　 ､} :/. :/'′
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　　　　　　　 / . : : :／. : :/. :{ .ﾊ: ｛ : : /.: :/{-ｲ::ﾘ　　　　 ,ｨt/ : /ｲ　　　　　　……？　　なんでしょう？
　 　 　 　 ／. : : ／／. :/. : : ヽ/ : Ｖ. :{: : { 弋::ノ　　 　 /://{: /. :{　
　　　　／ -‐ : :´／. :／ /{:___:/:/.: :.＼: : :.＼　　　　　　V .: ﾊ{ : : .ヽ　　　　 女性が声を荒げているようですが…
´. : ／. : : : : : : :´. :／ : /. :`ｰ-ｲ:/. : : :ﾊ: : : : ﾆ=-'　　 　 〉}: : } : : : /
: : ' . : : : : ´: : : : :´. : : ム:': { : / :{: : :/:/ ' : : : . ｀ヽ　　　　人: : : :／
:/ . : /. : : : : ´: -‐: : ´__...-<ヽ{＼{: : : :{ : :jｲ }:､: }ノ 　 ﾟ／. : :／´
: : : /. : ´ : ´:-ｧ―:.:.´:.:.:.:.:.:.:.VL_　ヽ､: ＼ :j:ﾉ :}/‐-..イ:.{: : :.(
: : ／ ／: : ; /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.V )　　}＼ ヽ―-:､}: }: :}: :}: :{ ､＼
:./. :/. : :／: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:}(_　 /:/ハ: }:.:.::.:_}ｲ :/ :∧ :}　ヽ}
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　　　　　　　　_,､-…':::::::ヽ,ヽ¨ヽ
　　　　 　 ｒ''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　l::::l::::::::r'1::::::::::::::::::::::::N!
　　　　　　 l/|/::::::l |:l:::::::::::::::::::::l |!l
　　　　　　 !:::::::::::k ヽ;ヾ.,:::::::::::::::l::::.l
　　　　　 /::::::::ｆヾ='　ヾ-弌::::::::::::::::ヽ　　　　　　王子たるものが何たることです
　　　　　ヽ､_::::ヽ,,　ｌ　 ｀こソ;::::::::::::::: ＼
　　　　　　ノ）ｒ'::ゝ, ｀ｰ-　ナ:::::::::::::::::::::　>　　　 その卑しい格好は！
　　　　 ／:::::ヽ:::_:;｣ヽ - ' ＜::::::::::::::::: ｒ'´
　　　　ゝ, ‐- ､:::> : l : : ／r'::::::::::::::::::::`-､
　　　 　/: : にー''‐、, --､__｀'='´,､｀`‐,:::::::ヽ,
　　　　 i: : ;i　　 Z米*ｒ'　　　 　　 　 　}:::::,-'
　　　_,/／　　　　　　　　　　　　　　　/
　　 |ｒ‐…‐-､　／　　　　　 : |　　　 / ｀ヽ､
　　 };{ ::::::::::::l　l　｢:::｀`'ー､_.l┴‐-､/:::::::.:....｀ヽ
　　 }!:', ::::::::::＼',/:::::::::::::;:;;;:::!:::::'､: !ク>::::::::　　｀l
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　 　<／:::| |　　 ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　 ￣　/:./::|::|　 　|　|:::::::::::::::＼＼　　　　 あまり興奮なさると
　　　|::::::::l l　 　 　 j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|＿_.」　|::::::::::::::::::::ヽ/
　　　|::::::::| |＼＿＿___|｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{　　 |　l:::::::::::::::::::::/　　　　　白髪が増えますよ、義母上
　　　 ',::::::l l　 　 　 　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ ｀　 │ l::::::::::::::: ::/
　　　　V:::| |　　　　　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､ 　　／,┴┤　　　　　/ /:::::::::::::: :/
　 　　　V::{ l　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|　　 　 　/ /::::::::::: ::::/
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∧:ﾄ_ ,､ィ､:::::::::l｀ ｢T ｀`! 　ｌ l::::lﾍｰﾍ;::::::',:::::',::::::::::::::::　　　　…よ、ようもそのような口を…
　ゞﾆイ/:::::::::::::::ﾚ´　　　　　l 'ﾄ;ヽ,ゝ,｣:::::::::::::',::::::::::::::
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;;;ゝ　 ヽ}::::::{　　{:.:.:.:.ヽ｀ー一'´／:/::::/:::::/::::::::/./／
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　 　 　 　 　　　 　　　　 /.:.:.:.:.:/:.:.:. :.//:.:.///:/',.ヽ: :.:.:l:.|.:.:.＿:..:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　/.:. /:.:/ ..:. :.//:.:.///:./　ヽヽ. :.l:.|.:.:.＼｀ ‐-- ､,　　　　　　　　　おおせの通り、俺には王家の血など
　　　　　　　　　　　　　}:. /:.:/: .: .:.//:.:.///:./　,. -ヽヽ:|:.|. :. | ヽヽ‐- ､＼
　　　i　　　　　　　　　,': / :./:.:　.:.//:.:.///:./／_,rｚ=ﾐヽl:.|:. : l:.:.:.ヽヽ: : ＼＼　　　　　　流れておらぬのでしょうよ
　　　|l　　　　　　　　/:/| ｲ|. :.: :.仆ｰ/// //ノ仆iｒイﾌ.,７,': .:/:.:.:./:.} } : : : :＼＼
　　　| ',　　　　　　 // |.l:.|:.l:. :./,ﾆ≡/､〉　　　 ￣￣　//: :/:.:.:.:/､.:.| | : : : : : ＼＼　　　こんな堅苦しい宮殿にいるよりは
　　　| l |　　　　　 /´　l:|:.l:.|:.:.:.ﾄ!斗㍗〈　　　 　　　　/ｲ:.:/:.:.／ヽ}.:.| | : : : : : : : ヽヽ
　　　| | l　　　　　　　　|!|:l:.ヽ:.:.ヽ　　　 ' , 　　　　　 //:./:／r｀／l:.|.| |: : : : : : : : : :　　　場末の酒場にてとぐろを巻いている方が
　　　', l |　　　　　　　　',|:l:.:|ヽ:.:|.' ,　　　ｬ＝=─￢'ｲ:.,'／/‐ ´i:l:.,'ﾘ } }: : : : : : : : : :
　　　l　| l 　　　　　　　 ヽヽ　}ﾉ|:.l:.＼　　 '￣￣　 　／／ l:.l:.:.|:|:.{ / /: : : : : : : : : :　　　どれほど楽か
　　　ヽ ヽヽ､　　　　　　　　 ´　ﾘi|:.||,:.＼　　　　　,　'　　　.|:.|:.l|ヽ./ /: : : : : : : : : : :
　　　　ヽ ヽヽ｀ー-　､　　　　　　/ l| ヽ.:. ヽ､ , イ　　 ＿__ |.ﾉﾘヽ/ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　　　礼装などもってのほかですな
　　　　　＼＼＼: : : : ￣￣──‐/ ─|ﾉ.┴､, -‐'ニ二＿￣￣/ /::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::
　　　　　　 ＼＼＼ : : : : : : : : : : : :___:{/¨｀‐´｀ー´¨,＿＿__／／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::　　　 義母上のおっしゃる卑しい風体の方が
　　　　　　　　＼＼＼ : : : : : : : : : { ／ /　/ /　　/ |-‐ ／／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: :
　　　　　　　　　 ＼＼＼: : : : : : _｛/　　l　_ /　　/　| ／／::.::.::.::.::.::.: : : : : : : :　　　　　　余程性にあっております
　　　　　　　　　　　＼＼＼: : : :l /　 l|　（_/　　/　／／::::..::.::.::.: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 　＼＼＼ li　　　 l　/　　 /／／ : : : : : : : : : : : :
.

　　 }:;l |!::::;;;;:! |　l!　　} ||;;;／:::;;;;;;;;;;／;;;| ;;;;ヽ;;`ヽ;;;ヽ　　　　　　　　　　 ,-'´.､- '
　　 |:::l|'::::;;;/ /　|l　　レ´::;;;;;;;;;;ィ　 |;;;;＼|＼|ヽ;;;;;;;;;|:|　　　　　　　　 ／／　-‐
　　 |:::l|:::;;;;/ / /;　,-'´;;;;;;;;;;イ/__　 |;|;;::ﾄ､;;;;;ヽ;ﾘ;;;;;;;l:|　　　　　　　／／'´;;;;;;;;;;;;;
　　 l::::|::;;;;/　|/,／;;;;;;;;;;／;;|!;|‐ｆｊ＼|| |ｰｆ'n＼;;;;;;;;;;;;;l|　　　　　 ／／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　このことは、きっと陛下に申し上げますよ
　　｛::/;;;;;;レ' ´;;;;;;;;／/;;;|｢!;ハ;ー‐∥ lｰヾ'-ﾍ;;;;;h;;;;;'､　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　 　Y::;;/´;;;;;;;;;;／／ 〉;;;|!ヽ!　＼　/ | ＼　＼ :};;;;＼;;;ヽｰ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　そなたがいつまでもデルフィニアの名誉を汚す
　　 ヽ::;;;;;;;;;;/ i' ´ヽ /';｀ヽ;;'､　　ノ 　 　 ＼＿ﾉ;;;;;;;;＞;;;;;;;;;;;;;;;;;＿;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　} ;;;;,; ,-―――' ｀`丶､;ゝ､＿-‐‐-__＞----‐‐‐‐―'"｀,- ' ´＿＿＿＿,―　　　振る舞いを続けるつもりならば
　　　 {､::'´::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ､-‐ ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`
　　　 ',|:;:;;;;;;;;;ｒー‐' Tﾄー―‐-ｒ－―‐‐‐'''Tー ‐‐'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　 陛下にお願いしてこのコーラルから追放とは行かぬまでも
　　　　}::;;;;;;;;〈　　　 |;;;ヽ　 /lﾄヽ､＿　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　〉:;;;;;;;;;ヽ､＿/;;;;;;|　 ヽ=＝=､＝､　　 ＞------､_;;;;;;＿＿-ニニ―‐-､;;;　　　 二度と王宮には上がれぬようにしてくれるゆえ
,､-‐'"´;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ　　　　　ゝ　＿〉_,　　　　　　　　ヽ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀`丶､
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　ﾐ　ｒＹ^｣　　　　　　　　　 ｀ーゝ‐‐‐､-ヽ､;;;＼　　　覚悟しや！
:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／-― ‐.､　 r ｆ'｢ }　|:　}　　　　　 .l::.　　　 ／.::::::::ゞヽ､＿ヽ;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,､-ｒ'´:::;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ｆ　　　　　 |　　＿　　::|:::::::::／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;￣








.　　　　　　　　 /: /: :/: : : :／: ／: :／: :／: :／: : : : : : : |: : : : : : : : .i
　　　　　　　　/: /: :/: : : ://:/: ／/: :／: :／: ／: : : : : : |: : : : : : : : :|
.　　　　　　　/'i/: :./: : : .///l: / /:／: :／: :／:/ﾘ: : l: : : l: : : i : : : : :.|
　 　　　　　/　|: : :|: : |: :l l/｀l/ﾄ,|/: :／／／ /　|'|: :.|: : /: : : |: : : : : :!　　　　　　　　　願ってもありませんな
　　　　　　　　 !: : !: : |: :|'伐ドﾐﾄ!:/::／／　,/ 　 | |: :|: /: : : :ﾘ: : : : :/
　　　　　　　　　ヽ|: : l: :.|弋i伐'}i/:/∠ -／-‐‐十|: :|/: : : : /: : : :./　　　　　　　　　　ぜひそうしていただきたい
￣￣￣｀ ー‐- 、_l: :lヽ,;!　 ￣　i/ '　／,‐=庁干〒V: : : /´V: : :V'
.　　　　　　　　　　ﾚ' 　 !　　　　/　　　　 ￣ 十壬'/: :／i:.:.:.!: : :ﾘ'　　　　　　　　　　　いやまったく、そうしていただければ
　　　　　　　　　　　　　　、 　　l　　　　　　 　/:.:.:/／｀ ‐.‐┴ 、＿＿＿＿＿
ヽ　　　　　　　　　　　　 　 、 、_ 　　　　　　/:.:.:/' ＞'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　それこそ手間が省けるというもの
: :＼　　　　　　　　　　　　　ヽ ヽ二ﾆ=-'´　,i:.:.:/7:.:. /:.:.:.:.__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ヽ: : ＼　　　　　　　　　　　 i´ ', _￣_,,.　‐ ' |:.:.:i/:.:./:.:./´:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:, - ´:.:.:.:.:.}
　 V: : :＼　　　　　　　/≡三＞-, -ー ７‐‐|:.:.:|:.:.:.i:.:.:.l:.:.:ﾄ ── ‐ -＜´V:.:.:.:./￣
　　V: : : :.＼　　, -‐'　7／　 ／　　　　/　, ｀‐'l:.:.:.l:.:.:.l:.:.:i: : : : : : ／　　　V:.:/
　 　V: : : : : ＼/　　／　　 /　　　　　/／／ 　ヽ:.:|:.:.:l:.:.:|: : : : ／　　　　　V
＼　 V: : : : : : :.＼/　　　/´/　　　　/ ／　_-'´　ヽ!:.:.|:.:.:l: : ／　　　　　　/
: : ｀''ｰ-､,: : : : : : : :＼　 L/　　　　 /, -‐'´: : : : : : : ヽ!,ノ、''　　　　　　　/
.

　　　 ノ:::::::::::::::::::::::::;::::::;::::::::::::::::::::::｀ヽ:ヽ:::::::::l
　　／:／::／::::::::::l'´ |:|｀´|::::::l｀ヽ:ヽ:::　::::::::::::::ヽ,.._
. _/::::/::::/::::::::::;||i |　 ||　 |:::::::l:. ::::. :::.. 　:::::l:::::::::ヽヽ_
';;ｌ::::::l:::::ｎ!::::/:;/!| l 　 |　 |::::::|::::::::::::::::::::::::::fヽ:::::l::|
;;|:（ヽ,::::ヾ|::::ｌ:;:ﾉ | | 　 l　 l::::::ト､::::l::::::::::::::::l /::::ﾉ::ｌ
. l:::ヽ＞:::ﾉ::::::::l‐ｷｒ+、 l 　ｌ:!::::l 〉>_;:::::::::::::::ﾚ:::::::::::::ヽ
∧:ﾄ_ ,､ィ､:::::::::l｀ ｢T ｀`! 　ｌ l::::lﾍｰﾍ;::::::',:::::',::::::::::::::::
　ゞﾆイ/:::::::::::::::ﾚ´　　　　　l 'ﾄ;ヽ,ゝ,｣:::::::::::::',::::::::::::::
　 ''´//::::::::::::::::ﾉ　　　　　　 ヽヾ＿::::ヽ:::ﾉ:::::::／:::::::::
}　　ヽl:::::::::::::::/ヽ,　 ､＿_!＿__.,､￣,>:::::/::::::/::::::::::://
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　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
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　　 ／//　|:.:|:.//≧､ l:| ノ `￣ ´／／￣__: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／
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ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤ
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　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼.:.:.:.:.l:.:.:.',:.:.:.:.:.:.＼
　 /:.:.:.:.／:.／7.l:.lヽ､ヽ.:.:.|:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:､.ヽ､__
　 l.:.:.:./:.:./:./:l:.|l:.|　∠ヽ:.}.l:.:.|:.:.:.:.:.:.:.|:.|￣
　 l:.:./:.:./:././|:.l ||l/ｒｆ伐ﾐ|:.|:.:.l7ヽ.:.:.:.l:.{
　 |./:.:./:./:∠|:.|/| /.,ゝ‐'7:.l:.j j /:.:.:.:.l|',｀
　 |l:.:.:.|.:.|:.仆.|:.l i!　　　 /ｲ:/ r´:.l:.:.:.||ヽ
　 l|',:.:.l:.:.i.:.l㌣l,'}　　　 //:/　ﾉ ﾘ⊥＝〒＝==､　　　　やれやれ、義母上もやっと行ったか
　/　ヽ{.:.|:.:.ヽ　'、 _.. --..　／￣　　　 ||　　　　|
　　　ﾉ ヽ{ヽﾄ｀ヽ､　　　 ／　 　　　　　||　　　　|
　　　　　ヽ ヽヾ|:.ﾉヽ／||　　　　　　　 ||　　　　|
　　　　　　　　 /´　ヽ　||_　-‐彡＝キ¨　　　　 ト､
　　　　　　　　　　　／　＿//＿＿＿＼_　　　　　＼
　　　　　　　　　 ／_　-‐──────二ヽ　　　　＼
　　　　　　　　 /／: : : : : : : : : : : : : : : : :（__） }　　　　　＼
　　　　　　　　 }: : : : : : : _: :＝＝＝＝＝==彡　　　　　 //ヽ
　　　　　　　 　|____／￣} }　　　　　　 {　　 ||　　　　　 //　　}
　　　　　　　　 <　　　　 l l /　　　　　 l　　 ||　　　　 〈〈　　/ |
　　　　　　　　　 ',　　　　} }　　　　　　!　　 ||　　　　　| |　/　 l
　　　　　　　　　　|　　　 | |　〆　　　/|　　 ||　　　　　| |　ヽ　|
　　　　　　　　　　|　　　ヽヽ 　 　 　　 l　　 ||　　　　　| |　　|　〉
　　　　　　　　　　|　　　　| |　／　　　 !　　 ||　　　　　| |　 {　/ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-‐‐' ￣￣￣ `　ｰ　､
　　　　　　　　　　　　　_　- '￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
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　　　　　　　　　　 /:./　./.:./. |:.:.: .:　:.: .:',.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.|::.. .:.:.:.:.:.:.l /|
　　　　　　　　　　,':/| :. l.:./|:./|:.l.:.',.:.: :.:. .ヽ:.:|: :.: .:.:.:.:.l::.. :.:.:＿／/
　　　　　　　　　　|:| |:.: .|.:.l//// ヽヽ::..:.:.:.:.ヽ|: :.: .:.:.:./:. :.:.:/　　/　　　　　　　　　　そこに居るんだろう？
　　　　　　　　　　|:| |:.:.:.l.:.:.〉//ー-ヽヽ::..:.:.:.:.| :.: .:.:./:.:.:.:.:/　　/､_
　　　　　　　　　　|:l |:.:.:.|.:.//´ 戈ﾒzｭ_ヽヽ:.:.:.l :.: :.:.:r ､.:./　　/: :＼＼_　　　　　　　サラ
　　　　　_　 -　ー|!‐|:.:.:l:/　　　 ￣¨＿＿ゝ,':: .:.:.:./／:/　／: : : : : :＼＼
　　_ ／　　　　　　　 ',:.| ヽ　　　　　{: : : : : ＼:.:.:./:.:／／: : : : : : : : : : ＼＼
　　￣｀ ー--､　　　　 |!　|:.ヽ‐‐､ r┴─ : : : .＼l／／.: : : : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　＼　　　　|／ヽ_／二 : : : : : : : : ＼: : : : ::.::.::.::.::.::.:: : : ／
　　　　　　　　　　　¨＼　´　　{ : {: : __: : : : : : : : : : ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.: .／:.＼
　　　　　　　　　　　　r─ヽ ／',: :|: :|　ヽ : : : : : : : : : |::.::.::.::.::. : : : (_::.::.: : :＼
　　　　　　　　　　　　|: : : :}l 　 |: |: :|／ ｀ヽ : : : : : , -l: : : : : : : : : : ￣￣｀￣｀
　　　　　　　　　　　　|: : : :|i＼ ゝ‐´　／ 　 | : : :／／|: : ／::.::.::.::.::.::.: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　|: : : :|',　ヽ--´ 　 　／ l:／／　 |γ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
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　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
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　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　よろしいのですか？
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　　 王妃様にあのような事を…
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
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　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　 ヽ,　,}＼　　　　　 　ヽ
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　 ｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',　　　　俺とあの義母とは致命的に反りが合わん
　 　 　 　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　 ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　 　 　 　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _　 / .| 　| ',　　　　　　　　　　　　気性の強いお人だしな
　 　 　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　 　 　 　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ　　　　　　　　　　　 俺も大人しくしているつもりはないときている
　　　　　　　　　 ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　 ＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ 　 　　＿〉_＿＿
　　　 　 　 　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　 　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　 　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :








　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
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　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､　　　　ところでな、お前の伯父ごに会ってきたぞ
　　　　　　 }/　 ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{
　　　　　 ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ 　 　i{　　 ノ′ 　 　 　 /. :/.ィ:!　 ｀
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　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿
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　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　　油断も隙もありませんね
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,　　　　　あなたという方は
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ








　　　　　　　　　　　　　　, イ::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::i::::::;::::::::',::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　 　 　 j::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::i::::::::::',::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　j::::::::::/:::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 7::::::::/:::::::::::::::::::/::;:::::::::::::::::::i:::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　7:::::::7:::::::::::::::::::/::/:::::::::::::::::::i::::::i:::::::::::i::::::::::::::::::::::::::i　　　　　 そういうお前も、意表を突かれたはずなのに
　　　　　　　　　　　 7:i:::::::i:::::::::::::::::::7::7ﾊ::::::::::::::::7:::::i::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　 ,ィi:i.i::::::i:::::::::::::::::7_/i-‐',:i､:::::::7:::::/:::::::::::/⌒',::::::::::::::::iﾔ　　　　　涼しい顔で大したものだ
　 　 　 　 　 　 　 　 |:ij::::::i:::::::::::::///./　 __',iA:::7::::/::::::::::/ヽ ﾉ/::::::::::7:ﾊ.ﾍ
　 　 　 　 　 　 　 　 |:i !:::::i',::::::::7 i|　 ﾃ弋;;;ｿィ〉:::/:::::::::::/ノ::::/::::::::::::,'.i| ヽ `
　　　　　　　　　　　　ヾ',:::i|ﾍ:::::7　i!　　　￣　/:::/:::::::::::/ ,--'::::::::::::::::i ﾘ　　　　　　 …あの男の妹の物だという飾り櫛を
　　　　　　 　 　 　 　 　ヾ:iヽ .､′　　　　　 /:::/:::::::::／ ./　j:::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ　　　　　ｲ／/／/　　/　7::::::::::::::::::i　　　　　　　　お前、どうやって手に入れた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:ﾊ` ‐-､　　ｲ'"　,　イ　　ﾉ7:::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ′ﾘi',　　　　, .＜　　　　 _7:/ i:iﾆi::::::::i　　　　　　　俺に近づくためだけに、罪も無い人間を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ- '::::ﾉ!　 __, ...-‐'ニ〃‐'i:iﾍ::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾘﾊ----=i i:::::::::::::::::::::::::::ﾍヾ､:ﾍ　　　　　　その手にかけたか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_　 __!::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::＞､ヾ､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::i i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
.

　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : :ヾﾚ : : : : : : : : : ＼
　　　　　 　 　 　 /: : : : : : : ,:　- : ､: : : : _,. - ‐ ､: : : :＼
　　　　　　　 　 /: : : : : : ／三ミヾヾ;ヽ/ｼ彡三:三ヽ: : : :ヽ
　　 　 　 　 　 ,': :/: : : :（ 彡 ﾐ ^^`´　　｀ ^'^'`ヽミ:ﾐ:',: : : : ',
　　　　　　　 ,': :/ : : : : : ',／　　　　　　　　 　 　 ヾヽ! : : :l:l
　　 　 　 　 ,': :,': : : : : : : :ヽ _,. - ｰ　　　　 ｰ- .,_　ヽ,': : : | !　　　　　　　　そんな事をすれば、死亡の知らせが
　　　　　　/:!: !: : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　｀ l: : : : ! |
　　　　　 ,':.ﾉ: :l: : : : : : : : : : ﾉ_.ィ　 　 　 　 T 'ｰ- _ !: : :l ,': ',　　　　　　　　別の人間からもロトスに行きます
.　　　　　l/: : : l: : .::l: : : : : /　　 ヽ　　 　 　 '　..,,_　', : : ',:ヾ:ヽ
　　　　／: : : /ヽ .::,': : : : / 　 _,,,...　　 　 　 ヾ＝=ミlヽ: : :ヾ: .:::＼　　　　　 そこで情報のすり合わせがされれば
　　 ／: : : : :,':/::.〉: : : : .,'　彡=＝'"　　　　　　　　　l/}: : : : l:l : .:::丶、
　 /: : : : : : :l/.::/: : .:::l: :!　　　　　　 　 　 l〉　 　 ､ __!/: : : :,'.::!: : :::. : ':,　　　かえって面倒なだけ
　,': : ,': : : .:::| :（: : : .:::ヽ::ヽ､_.,　　 　 　 __ _　　　ゝ- : : ／/ .:::',: : : ::. : ',
　!: : l: : : : .:::l : :ヽ: : :人::::::::く.　 　 　 　 ｰ　　 ／/: : :/: / : .::::! : : : :::. : !　　何もなければ音信不通のままなのですから
　l: : :ヽ: : : .:::ヽ: :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ　、　　　 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: : : :l::. : l
　ヽ: : ::',: : : .::::l : .::/::::/:::::::::/::::l　　　｀ ´ 　 !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : : : l::. : :}　　何かする必要も無い
.　　＼:::!: : .:::/ .:::,'::::/ノ::::::::_／i　　 　 　 　 l::!;ヽl.::,:' : : : :_ - ': : : : :!:::. ,'
　　 　 ',!: : :/: .::::l . - ´＼´　　　　　　　　　 ｀／j/: : : ／::::::l::. : : : :l:::/
　　　 /: ／: .:::_〈　　　　　＼ー ､　 , ─　 ／ : : : : ／ ｀ヽ_:::!::. : : : ':,!
　　／: /.:::冫´ l:.ヽ　　　　　 ＼ 　 _,.- ´/: : : : : ／　_.ィ´　 ｀ヽ: : : .::.ヽ








　　　　　 　 　 　　 　 　 ＿＿＿＿
　　　　　　　　　　 ,　 ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　, '´:.:.:.:v'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:.'.　　　　　　　　　　　ロトスの妹夫婦は
.　　　　　　/.:.:.:.:._:.:{:.:rｧ≠ミ、:.:.:.:.:.､:.:.}:.:.:.:.|:.:.:.
　　　　　 /.:.:.:.:.厶≧f´￣｀ヽ}:.:.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:}:.:.:.'.　　　　　　　　　　今でもタンガの国、ピレア山岳部で
　　　　　{:.:.:.:.:.:,|　　　　　　　 ',:.:.:.:.:.:.:.ヽ ､｜:.:.:.',
　　　　　 ヽ､:.:.{レ'　　　￣￣｀}:.:.:.:.:.:.:.:.:.}ﾉ:{:.:.:.:.:.:.、　　　　　　　　開拓民として暮らしを立てております
　　　　　　 ∧:.ヽ -‐ 　　　　￢､:.:.i:.:.:.:.:.|:.:.:、:.:.:.:.:.ヽ、
　 　 　 　 /.:.:.}:.ハ-=ミ　　　=＝ミ}:.:.:.:.ﾉ:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.ヽ、　　　　　こんな娘がいることなど、露知らずに
　　　　　 {:.:.://.:.∧ 　 }　　　　 ノ小:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:}＞､:.:.:.:.:.＼
　　　　 　 ヽ{:{:.:.:{:.:.i＞　　t_ァ_,r‐〈}:.}/.:.:.:.:.:.:./　　 ',:.:.:.:.:.:.:.ヽ　　　もしかすると、女房は気にいりの櫛が
　　　　　　/.ハ、厂i{　　 {Y´} ｜　|Y:.:.:.:.:.:.:./　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.　　　　　/:/:／.:{￣ト､　 }　　　　 ﾊ廴:.:.:., '　　　　 |:.:.:.:.｀ヽ、:.　　 無くなったことを残念がっているかもしれませんが
　　　　　{:.{:.:{:i:.:ハ　ヽ ヽ｣　　　 /:.:.:.:.:.／　,　 　 　 }:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　 rﾍ ヽ:.从{:.:.:}　　∨ {　　　{:.:.:.:.:/　 i/　　　　,小、.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 ヽ ヽ_ノ.:.:ヽｲ　　 |//ﾄ､　 ﾉー＜.　/　　 　 //:.:.:.:ヽ、:.:.:.:.
　 　 ／.:ヽ ヽ／　|　　 { { {__／　　　　V　　　　//:.:.:.:.:.:.:.:}＼:.:.
.

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
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　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ　　　俺の首一つ取るにしては
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/　　　　　　 ずいぶん仕掛けが大がかりだな
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　 ｀ ￣　イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
.　　　　／　　　　 　 　 　 '´　　 | |　 　 | |　 ｀　　 　 　 　 ヽ
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　 　 　 　 　 　 ,'
　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|








　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　　　　狙う相手に怪しまれずに近づくためには
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　　　　　それ相応の支度が入用なのですよ
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,　　　　　 あいにくあなたには通用しませんでしたが…
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　t‐ｧ　 　 ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
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　　　　　,／　 / :.//:/　:.:./l :./ .:.:../|:.| __-‐弋ヽ!:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.!:.:.l‐､.:.:.:.:.:.:.:l:.:.l
　　　　 ´　　 / :.//./ .:.:./:.! .,' :.:..∠//´ 　 　 　.l:.:.:.:.!:.:.:.:.:/:./^､l.:.:.:.:.:.:.:|:.:|　　　　　…はじめは、お前を寄こしたのは
　　　　　　　,' :./ ,'/ .:.:./.:.:.| .l:.:.:./l //　__,　／ //.:./:.:.:.:./:./〉//:.:!.:.:.:.:.:l:.:l
　　　　　　　|:,'　/ l :.:./_＿,|:.l／,イ/ 　=＝'　 //:./:.:.:.:./:./_ イ:.:./.:.:.:.:.:|:.:!　　　　　 義母かと思った
　　　　　　　|{　 l　|:./l 　r-|{ ／ノ　　　　　　//:./:.:.:.／./ /　/.ｲ:.:.:.:.:.:.||.:|
　　　　　　　ヽ､　　ヽ |　|　r:.:./＼　　　　　//:./:.:.／:.:ｲ ,.　 /:/||:.:.:.:.:.:lﾄ､{
　　　　　　　　　　／ﾞ }　|　|∠＿_＼_＿　//イ:／/／／　 //　||:.:|:.:,'||　`ｰ
　　　　　　　　　　　 /　/　{-------ヽ 　　／´　´‐ ´　　/´　　|l:.:|l:' l|
　　　　　　　　　　 /　　　く￣￣￣／￣))_.. イ　　　　　　　　　 |ヽ||　｀
　　　　　　　　　 /　　　　　`イ￣　／ ＾¨,─┴┬─────‐‐｀lヽ
　　　　　　　　／　　　　　　　　 ／　　　{￣￣| |￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　/　　　　　　　　 ／　　　　　l : : : | |,-､ 〈〉 ,- ､: : : : : : :l
　　　　　　/　　　　　　 _ ' ´　　　　　　　|: : : :| |⌒)）||（(⌒: : : : : : : :|
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　　　　　 /|__-‐￣￣l＞: :/ : : : : : : : : //: : : // : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',
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　　　　　/:.:.:.:.:.: :.:.:. :.:.:./:. :.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　 /:.:.:.:.:.:　:.:. :.:.:./:　.:. :.:.:.:.: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:..',　　　　　　　 だが、違うな
　　　　/:.:.:.|:.:.　.: .:.:.:./　:.:. :.:.:／ .:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:../ .:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:|
　　　 /:/.:.:.|:.:. :.:.:.:.:/.　.:.:.:.／: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:.: ::.:.:.:./ :./:.: .|:.:　.:.:.|:.:.|　　　　　　　お前は見た目とは似ても似つかぬ
　　　ﾉ/l.:.:.:.|:.: :.:.:.:/:. :.:.:／/: :.:.:.:.:./:.:.:. .:.:. .: ..:.:.:/ :/: |.: .|:.: .:.:.:.|:.:.|
　 ／´　|.:.:.:.|:.: .:./: :.:／／:.:／:.／/:.:.:.　: :　.:.:./ :./|:. |:.: |.: .:.:.:..|:.:.|　　　　　　　筋金入りの殺人者だ
　　　　　|:.:.:r|.: .:.l／／:.:.／:／/:./:.:.:.::. .:.: .:／ :./:.:.|:. |:. |:. :.:.:.:.|:.:.|
　　　　　l:.:.:{ |:.:.:.|／:.:／‐ ´　/:./:.:.:.:.: .:.:.イ: .:./:.／|:. |:. |: .:.:..|:.|:.:{　　　　　　　 あの義母の手に負えるとは思えん
　　　　　}:.:.:| |:.:.:.|:／ム＼＼/:./:.:.:.: .:.／,/ :./イ彡|:./ ./:.:.|:.:.|ﾘ`‐｀-
　　　　 /:.:/ヽ|:.:.:|＼ゝz.イヽ,'､/:.:.:.:.／彡/∠イ孑ﾌ/:.:/:.:./:.:/|　　　　　　　　　 さあ、しかしそうなるといったい誰が
　　　 /:.,イ:.:.,:|ヽ:.ヽ　｀￣´///:.:.／（＼/ゝ匕ンイ:.::./:／ﾍ./|:l
　　　/´/:.／ }:.:.lヽ､＼　 /' /／　 { ｀./＼ ￣／-/＾i:/_〉　〉_|l　　　　　　　　　　お前のような一級品を差し向けてまで
　　　　/´　 /／|/＼｀丶／　　　　!　 ＼　＼ ／:{　|: /　/｀ :l￣￣/ ヽ
　　　　　 ／／{ ｀: { {＼　　　　__ 冫　　｀ヽ　ヽ : l　/　 /: : : : : : :/: : : : ＼　　　この俺の首を狙うのか、わからなくなる
.　 　　　／: : : | : : ヽヽ ＼　´¨　_￣｀　 ∠: ヽ　｀∨　　{ : : : : : :/: : : : : : : l
　　　／: : : : : :,-､ヶ :＼rヽ｀r‐ｰ─‐＜´-----ﾔ　　　　〉 : : : : ,' : : : : : : ∨
　 ／ : : : : : : : :r‐､）,-､ | |: :r｀──-── ､__ 　　　〉 / : : : : : |: : : : : : ∨
／ : : : : : : : : : く卅>⌒: | |: : ｀＞─┬ 、　　　　　 / / : : : : : : |: : : : : ∨
: : : : : : : : : : : : :孖ゝ: : : | | : : : : : : : |l: :i　　　　　 / /: : : : : : : :l: : : : ∨
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　 _,,..r-‐"´_,,.r‐￣￣￣ミ`ヽ､
　　　　　　 　 　 　 　 ,,ｒ‐"´ 　 ミ /　　　　　　ヽ　ヽ、｀ヽ、
　 　 　 　 　 　 　 　 i"　　　___　　,,ｒ"　｀ヽ､　　 l　　ヽ､_. ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　,ｒ三ミﾐ､ 〃"´　　.`､　　!　　　`ヽ ヽ
　 　 　 　 　 　 　 　 /　 lﾐ"　　　`′　　　　　l　　　　　　　　_,、
　　 　 　 　 　 　 　 i!　　ll　 　 　 　 　 ‐---‐‐l　　　　　 ,, ‘´‘」
　　　　　　　　　　　l　　　l　 _,,/´　　　　　,.ｒ‐‐‐l　　　　　.ll ,ｒ"１　　　　　　デルフィニアの黒の王子が死んで
　　　　　　　　　 　 l　　　 l". ,,..‐.､　 　 　 　 　 ヽ . 　 　 l!./　 |
　　 　 　 　 　 　 　 i!　　　l!〃　　 　 　 　 ､____,, ヽ　　　l `i　ヽ　　　　　　　喜ぶものは他にも大勢おりますよ
　　　　　　　　　　　 ∨ 　 |ｌ､ ､__,ノ　　　　　　　　l.`.　　,'ノ.ll .l ヽ
　　　　　　　　　 　 　 ∨　ll `i　　　 '　　　 　 　 ノl　　 / 　l　 l　ヽ、
　　　　　 　 　 　 　 　 ∧　　 l　　　　___ _，　　'"_| 　 /　　ll.|　l 　 .＼
　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ, l,i!...l　`,ｒ‐.､/ ､_ヽｒ‐､.-"ノ l .l　　 //､ .i!　　　ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 /ﾉ､ﾉ､ﾉ.彡/　 ー､ ヽヽ`,i　/ .l　 　.i!　.`iﾍ　　 　 ＼
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　　　　　　　　　　　　　　 　 _ . -…: : : :￣￣￣￣｀ヽ
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　　　　　　　　　／{: ,': : : : : /: : : : : : : :/: : : : : : : : :i!: : : : |: : i!: ハ　　　　死んでくれればいい、と思うのと
　　　　　　　　　　 |!;: : : : : ///f/:/:/ :/ :∧: : : : : : i|: : : :ﾄ|: : :}: : ::l
　　　　　　　　　　 |l |: : : : {{,､_::{/:/: :/／　 ＼ : : ::;′: :j!リ: : :|: ;ﾍ}　　　　何が何でも殺す、というのでは
　　　　　　　　　　 {: j: : : :;{杙ﾊ|//／ ﾑ斗=≠≧/: : : /ヽ: : : :|/
　　　　　　　　　　　ﾉ: : : :∧`¨ﾞ|/　　´ ‐弋ｰツﾉ/ : : /　ﾉ: : : :ﾄ､　　　　　 雲泥の差だぞ
　　　 　 　 　 　 ∠_: :乂: :八　 ﾉ　　　　｀¨￣´/ : : /／: : : : }i|
　　　　　　　　　　　　　イ　,-＼ヽ　　　　 　 ／:_:／　 j!: : : : 八_,
　　　　　　　　　　　　　　/三三＼丶.＿ 　 　 ／　　 ノト､:У
　　　　　　　　　　 　 ﾊ /三三三ﾆ＼＿_.　イ. :　　　　ム」ヾ
　　　　　　　　　　　//iニニﾆﾆ∧ﾆニ三|＼─==＝ニニ∧
　　　　　　　　　／r二|ニニﾆ/∧∨ニ/,|ﾆ}.}二二二ニニ∧
　　　　　　　 ／ニニニﾆﾆ=//0∧∨//二}.} ,ｒ=〈〉=.､二二∧
　　　　 　 ／ニニニニﾆﾆ//ニﾆ∧／ニ//((⌒ⅲ⌒))二ﾆﾆ∧
　 　 　 ／ニニニニﾆﾆ=//二二ニニﾆ//ニ .､_∨__,ﾆニニﾆﾆl!
.　 　／二二二二二ﾆﾆ//二二二ﾆﾆ/./二ﾆﾆ 〈〉ﾆﾆﾆニニニl!
.

　　　　　　　　　　,, -ｲ´ ￣ ｀`ヽ､
　　　　　　　 ,.ｨ'´　 _　,r'´￣｀ヽ､　`ヽ、
　　　　　　,.ｲ　 .,-―ミ ,彡ー ､ 　 ヽ、.ﾊ
　　　 　 ./ .,ｲ."　,ｨ=-､,r‐''''''''`i 　.l　 ｉ　i
　　　　 ,' .::: /i　i:,r'´　　　　　　l 　.l　　ｉ .l
　　　　.i .::::i　l　ll　　　　　　＿_| .　ﾍ,　.i .l
　　　　l ::::::| ,' .::i!　 ,,r'　　　　　l　　　ヽ,ｌ .ﾄ、
　　　　| ::::::ｿ.::::::`i'" _ 　　　　;'´ヽ、　　.ﾞi |.iﾍ
　　　　| . ;/.::i:::::::;ｌ " .`　　　　==-‐iヽ.　 l l i. ﾍ　　　　　　　…命が惜しくはないのですか？
　　 　 ,!.〈.:::::l::;;イ　_,ｨ彡 　 　 　 　 l'’l ,ｲ .ｉ .ｌ . ヽ
　　 　 l　ヽ;::l,'.r‐,っ、　　 　 ′ 　 / / iｌ l　l! .lヽ、ヽ
　　　 i! .::､_):ｌ l ﾉ,ｨヘ、_. 　 ` ´ ,ｲ //ﾉ` l　.ｌi　ｌ ヘ、ヽ
　　　 l..:::::｀i:::::l　./＞i　 ﾄ'、－'／.ｌｉ/　 ｨ ! . l.ﾍ ﾍ、 ヘﾊ
　 　 ﾉ.:::/.:::l::､＼　<!ｊ.　.|　〉‐〈　 /ﾄ ｲ ./　ﾉ‐.､＼`ヽ、ｉ.ﾊ
　 .,ｲ.::;ｲ.::: /`ー ヽ ヽ, . | /ｌ:::l∨ｉ／ ／,.ｲ/ ` ﾍ　.ヽ　ヽ　i
. /　::,'::|.::::ｌ　 ’i |i `i　 `i l' .l:::l ,ｲ　 ,´イ i.l　　　 l　　 i l iヽl
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..V　::l　::::::.l､　 `ｌ| .|　　o.l |:::::l､. ヽｌ.l　 ｌ l　　　,'.l　　,'　/　l
　ﾍ　.',　::::: iﾍ　 ／!ヽ、__l_l::::::|`ヽ　i.　 ｉ.ｌ/　　i .l　 / ./　/
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　　 ｉ .:　::.i　 .i　'|　　　 |...l. |::::/,ｲ ノ　　 ｌ　 /　.l i　,'ｲ　l
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　　　　　　　　l:. :!:.: .:.|:.:.: :.:.:.|:./:/./ :.///:.:. /:.|:.lヽ.:ヽヽヽ
　　　　　　　　',:.:.|:.:.:.:.| :. .:.: .l/./:/ :.///7:.:/:./|/__l:.',:.|l|:.{
　　　　　　　　 }.:.l:.:.:.:.l:　.: .:.:.l/:.//∠__//./:./ｬﾃﾐ.:.:l.:.|||｀､__　　　 惜しいさ
　　　　　　　　 l.:.|:.:.:.l｀l:.l:.: .|:.|/７=ｒｚｪﾐ/:／/k斗ｨ:.{|:.l |
　　　　　　　　 |l:.ﾊ.:.ヽヽ',:.:.ヽヽﾋｴ才‐ヽ　　',　　l:.:.||.|　　　　　　　生き物ならばどんなものでも惜しいだろう
　　　　　　　　 |l:{ }:.:.|.ヽ_:.ﾄ.:.ヽヽ　　　　　　. >　ﾉ.:.l l|
　　　　　　　　/ |l ヽ.||:ヽ:.|ヽ:.:.ヽ＼　　､ ..-‐'／ヽ:.|　｀
　　　　　　　　　 ヽ　}|:.:.:.',ヽ｀ヽ:.', ､　　　'¨, 'ヽ.{　ヽ
　　　　　　　　　　　´ l:.|:ﾉヾ､___.ヽ　 ＞‐-':.|　 ヽ
　　　　　　　　　　　 /|:lﾘ〈〉‐‐‐|.ﾆニﾆ彳ヽ{
　　　　　　　　　　　　 ﾘ,＾}{,-､: :| |: : : :||}
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　　　　　　　　　／　((_）Ｙr'´: : | |: : : :|| j乢 ｀r ^ ‐‐- ､_
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r' : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| | : : : : : | |: : : : : : : : : : : : ,': /
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　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ　　　　　私にはあなたが討てぬとお思いですか？
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ








　　　　　　　　　 ,.:.:.:´.:￣.:.:.:＞　、
　　　　　　　,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ 、
　　　　/.:/.:.:.:l.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:/.:.:.:l.:.:.:.:.:.ヽ　　　　　　逆だ、お前ならば討てるかもしれないと思っている
　　　,.:.:./.:.:.:.:|／.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:爪
　 ／ｲ./.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:／.:.::/.:.:.:.:.:.トー-、.:爪　　　　 少なくとも、今まで俺が手合わせした中では、お前が一番強かった
　'／,.:l.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:／.:.:.:.:.／.:.:.:./.:.:.:.:人.｀ー 、VL',＼　　　,＿,
　'　 ,ｲ.:.:.:.:.:.:.:|／／フ＞く//V.:.:.:.:/ゝ、｀ーﾑ　ゝ┴　￣　　　 ＼-、-、
　　 | |.:.ﾑ.:.:.:.:|〃隹不　ﾌ /.:／／≠―ﾁ＞　、_　　　　　ｧγ ´／イ: :＼
　　 ’ , l.:ｌl.:.:八ゝﾋ角ﾑメ./.:彡´　ﾃri一 ,.:.:.:.:.:.:.:lヽ ー　" ／|　ｲ/: : : : : : ＼
　　　'　,.:.ヽヽ: ヽ　　　　 '　　l　〔角7 "/.:.:.:.:.:r '￣'＿_.／　 | 'V: : : : : : : : : :＼
　　　　　l.:.:ゝヽ.:｀　 　 　 　 /　　　｀ //.:/.:.:/"￣　　　　　　Y: : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　 从.:.:.:.:l>＼　＿＿＿_　　　,.:.:／.:/V　　　　　　　　　乂: : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　, ´/／ﾘ.:.! ＼　 ￣￣ "　　イ.:.:.|／レ'　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 ／／j.:.不　 ＼　　　 ィ ´.:.:.:.:|乂"　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ＜: : : : : : : : : :.＼
　　　　　 / ⊂ニテニ＞ ＜ニ乂|乂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ マ: : : : : : : : :
　　　　　　 ｲ: : : :| |: : : : | |: :从　　　　　　　＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　 ヽ: : : : : : : :
　　 　 　 　 |ﾘ厄 | |: : : : | |う||＿_／ヽー ´　　　　　　ヽ - 、　　　　　　 ＿_　＿V: : : : : : :
　　　　　　人ｸ: : | |: : : : | |: ）ル: ノ: : : : : : : : : /: : ／: : : : ヽ―――≦: : : : :／: : : : : : : :
　　　　 ／: 丁: : :! !: : : : | |: : :／: : : : : : : : : ／: ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＜: : : : : : : : : : :
　　__／: : : : : : : :| |: : : : | |:／: : : : : : : : : : : !:／: : : : : : : : : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : :
＜: : ＞: : : : : : : :| |: : : : 片V: : : : : : : : : : :／: : : ＜: : : : : : : : ＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.

　　　 /.../　　 　 .:　./　　.: /:　./　　　 /ミﾐﾐ､l| ﾉ-､ﾊ
　　.,/__/_._____ .::/ ./.　 .:: / / .′　　 /三ﾐﾐﾐi|/___.......|
..,〔二､__,､___　￣｀ー‐‐‐ｦノ　.:　　 　.l　 　 `.l彡テ;／
／￣7　　 .`7ヽ,-＞,r'"´ 　 ::　.:　　 .|　　　 .|::::;／
.　　/　　 .:::/　,ｲ ,ｒ" :.　　　.::: .:: ..._,ｘ´-､_ 　 l:::lﾊ
　.:/　 .:::;ｆ´／ｌ|.::ｌ::　:::,.　　 l:::;::r"　　｀`‐ `-ﾉ:i:lハ
:::/　.::,ｒ" / . |.|:::::l::..::ﾉ: .: :.,':::|::l　 ヽ、 　.／_ノノノ　　　　（　命が惜しいと言いながら
/ .:::,ｒ".〃　 .|.|::::::l::/.: .: i./.::;;|:|　 　 `′ﾄ､l ￣´
.::／..:〃　 .:::|.|:::://.: .::.:∥.'´ .`‐　 　 　 |:::|　　　　　　　　　それを賞品のようにぶら下げて面白がったりして
´ .:::〃 .:::ｒ‐‐!|ﾁｲ.::　l::::l'.,ﾍ　　 　 __ _.,　':::ﾄ-ｧ
.::://.ｒ‐ｘ.|　　|ノ.|,ｒ'`,|l::|/　`i .、　, '´:::;::::)::|~　　　　　　　　 全く型に嵌らない、読めないお人です…　）
://.:::`i .ﾉ　 _ !‐′ /ｌ|､lヽ、ｊL;:::`i::::／／.ｌ:|
'/.::::,ｘ'　　　｀`ヽ、ト､,..=,､_ i´.|1l||::/´　　ﾘ
:l::,ｒ".　 　 　 　 　ヽ.~　/‐｀ヽ ﾄ!!.|:l
|:l:::::::::::::. 　　　　　 /　/　 　 l~l､`i
l::l;::::::::::::::　 　 　 /　 Ｌ__　　ﾞi 　 |
|::.∨:::::::: 　　　 .λ　 　 ノ　l`i|　 l
:l::/.::::::::　　　../　ヽ　／　.λ　 /
.

´￣￣: ヽ: : / . : : : : . ＼
: :／:⌒:＼:Y:, ;.-＝ミ:､: : .＼
/三ﾆゞ＾ヾ}v{/＾vｧﾆ三ヽ: : . ヽ
{´　　　　　　　　　　　 ｀}: : : : :}:.､　　　　　　（　…少し、話題を変えますか　）
:!　　　　　　　　　　 　 /. : : : : }: :i
ﾊ<´￣ ｀　　　´ ￣｀y . : : : : : |: :|
: }､ヽ　　　　　　　　/. : : : : : : :|: :}　　　　　　妃殿下は、何が何でもと思い詰めるほど
/-}:.}‐t　　　　　i―{-､: : : : : : {ｭ.;
　 j/　　　　　　　　 ｀ヽ : : : : {:ﾒy｝　　　　　 あなたを憎んでおられるのですか？
､＿__,､　　　 　 ､＿__,, } : : : . ＼{､ 　 ´ヽ
´｀¨＾``　　　　 ´｀¨＾``}: :i : : : ｰ‐t:､＿ノ 　 　 　 . .-――-
:⌒＼　　　i　　　　 　 ∧ }: : : : : :}: :}:｀: . ､＿＿ノ :／´ ￣ ｀
ヽ⌒i:.}　　_ _　　 　 . ｲ‐'}ﾉ. : : : :/ :/.: : : : : : : : :／
: : ) j/. 　 　 　 . ィﾁ: :; : ' : : : : /イ. : : : ー--‐ '´￣ ｀ヽ､
: :{:r'､_.｡＞-＜_ {: r､/.:_:_:_:_:,:イ: . ヾ: . ＼: : : : : : : : : : : . ＼
: :{　( (｀＼／´) )｀ヽ{/{:{―-ヽ{: : : . ＼: : . ヽ: : : ⌒＼: : : : ﾊ
ヽﾆ=' .>=＋=<'　 r‐'-､｀´,. . . .＼: : : : :｀ : .､ : ＼ : : : : ､ : : : }
/‐､　　｀7＾ヾ´　　＼. . ../. . . . ....ヽ: :―- ､: : : : : :ヽ､: : }: : :ノ








　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　　　　 　 　 /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　 　 /: : ! : /: : /: :/: ://l //　l:|＼: :!|: : : : l
　　　　　　　　　　 ,':/: :l : l : ://:/l: ｲ//,l/＝ｷi≦V | : : : ﾊ
　　　　　 　 　 　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑ ｌ:ﾄ|　　　　憎むというより疑っているし
　　　　　　　　 　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从
　　　　　　　 　 　 l:/ |:l: ､: ヽ ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l　　　　　　また恐れているのだ
　　　　　　　 　 　 l′lﾊ : ＼ ＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l
　　　　　　　　　　 　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州　　　　　　いつ俺がマルスを亡きものにせんと企むかな
　　　　　　　 　 　 　 　 |/l/|:l､_､:＞ ､　　 　 ／,. -ﾍl 、
　　　　 　 　 　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　 〉 __l　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:_ｊ.:.:‐￢l　　　 , ゝ／.:.|　　l-､
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.へ　:.V＾ゝ　　/ / /.:.:.:l　 /⌒'ー
　　　　　　　　 　 ,　-―/／　　 ヽ ヽ‐.　 ｒ‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.
.

　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,=＝=、　　　　　, --　 　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　　　　あなたが弟君を、ですか？
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .::/ﾄ-':::::::lヽ 　 　 　,ィ=＝=ﾄｌ 　 i::.　::.. ::::i
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,.ｲ 丶--‐'　　　　　　ﾄ-'.::::::ハ　 ヽ, :、::::::l
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　　　　　　　 ,　 　 丶--'　∧.　 ヽ ヽ :::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　―　､　　　　 ,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l








　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　　俺には王座も王冠も邪魔なだけだ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!　　　 ましてや一つの国に二人の王はいらん
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l/ｒｆｭ心|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|　　　 マルスが成人するまではこの国に留まるつもりだが
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l上ﾚt癶:{:/　ィｆj升V.:.:∧ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {　｀¨¨７.:.:./　　　　　 その後は、俺は俺の好きにやる
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､　　　　′ 　, ′:/
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　　 ´　　イ:.:／　　　　　　　 王位などは弟にくれてやると言っているのに
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{
.　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __　　　　　　　　　義母は信じようとせん
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶
.　　　　／　　　　 　 　 　 '´　　 | |　 　 | |　 ｀　　 　 　 　 ヽ　　　　それどころか、王位を得るためなら、この俺が
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　 　 　 　 　 　 ,'　　　　義母や弟を手に掛けるくらい平気でやるに違いないと
　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'　　　　　涙ながらに父に訴える始末だ
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|
　　 　 ′　 　 　 Y　 | |　　　　　 　 　 　 　 　 // / 　 　!
.

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .　-‐.:.:￣￣￣＞x.
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　　　　　 　 　 　 　 /.ィ.:.:.:| .:.:.:/:.:.〃.:.:/.:.／..:.::.ィ.:.:.:.:!.:.:!
　　　 　 　 　 　 　 　 ノ'´ l.:.:.:.| .:.:/.:∠|..:.:'.:./ .:::／　!.:! ..:|.:.:|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |, .:.:| .:.l./――|::/.:／r―┤l ..::ﾄ..:|
　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ|l.:∧ .:l ≡≡ {:/　　≡≡V.:.:∧ ヽ 　 　 全く女は怖い
　　　　　　　　　　　　　　　|l.:.｀ヽ.:.',　　　 　 {.　 　 ７.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　|ｲ/.:.::ド ､. U 　　′ 　, ′:/　　　　　　　子供の事となると尚更だ
　　　　　　　　　　　　 　 　 从/ﾄ'､　>　 　 ィ　 イ:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／　　 ヽ辷 ≧-＜リﾊ{　　 　 　 　 　 　 手負いと子持ちには近づくな
　　　　 　 　 , -―――‐〈｀Y ﾍ　//　　 /// {__ __
　　　　 　 ／　　　　　　 　ﾅ K　//　　 // {ﾄ､　　　　｀丶　　　　　　とはよく言ったものだ
.　　　　／　　　　 　 　 　 '´　　 | |　 　 | |　 ｀　　 　 　 　 ヽ
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　　　　　　　　　}
　　　　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 | |　 　 | |　　 　 　 　 　 　 ,'
　　　 ｜　 ＼　　　　 ┌＝＝＝¨ 　 　 ¨＝＝=斗　 　 　 /
　 　 　 〉　　　ヽ　 |　| | ,-､　　　　　　　　　 /ヽ| | 　 　 ｲ,'
　　 　 { 　 　 　 ',　|　| | ヽ′　　　　　　　　 ｀ ´| l　/　　|








　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　妃殿下の憂鬱は
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'　　　　　我が子を思う心情からのみ
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､　　　発せられているわけでもないと思いますが
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ .、　　--　 , ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
　.:/￣￣i!　　 　 　 !.ｌ､ 　.,〈 　λ　!l　ﾉ'　　 ﾉ￣i::: .{
i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
:ｌ:::l:::.　i! 　 l　　 　 　 l l~　　l　　l　 l:　,r,"´l　 i　 l:.　.`､､
' :::l:::: 　ﾍ　 ｌ　　　　　ｌ l:. 　 |　　|　l: .i i' 　.| :/　 i::::..　　lヘ
.

　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　/ 　　/ .,ィ三三ミ=､. `´　_,,,,,,,,,,__　,　 　 .ﾍ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i'　/:　　 ,iィ彡=-――‐ミ､,ｲ彡三三ミﾐﾊ　　　iﾍ
　　　　　　　　　　　　　 　 i　l　,':::　　i;;〃　　　　　　　　　　　　￣｀ヽﾐl　　　 ｌ i
　　　　　　　　　　　　　　 l. ,'.!.i:::::l　　|'　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｌ　　　 ｌ .l
　　　　　　　　 　 　 　 　 l ｉ .|,'.::/ .:: . l　　　 ＿＿　　　　　 　 　 　 　 ｉ　　　: l　l　　　　　　　 日々、勢いを増すタンガを
　　　　　　　　　　　　　　ｌ/ .:ｌ::/　.:::　ﾊ'''´￣　　　　　　　　`ー- ､_ 　,l　:. 　 ::.l.　l
　　　　　　　　　　 　 　 ,'/.:::ﾉ'/ ./:::: ｌ ::l　 ＿_　　　　　　　　　　　 ｀`l.　::　.ｌ :.ヽ、l　　　　　　 真っ向から相手にするよりはと
　　　　　　 　 　 　 　 ,//::;ｲ/　/ :::::/ :::l气ﾃ抃　　　　　　　,ｨ‐- 　 　ｌ　 ::.　.i　:::::`i
　　　 　 　 　 　 　 ／/ ,r'./ ,.ｲ .::::/ .::/ﾄイ_::!:| ヽ　 　 　　,イ气示ミ._l 　 :::.　l::.　::::l　　　　　　デルフィニアはかの国と同盟を結ぶことを選び
　　　　　　　　　／.,イ./　i // .::::/ .::/　ゝ-‐‐' 　　　　　　　ﾄイ_.:!:.;ハ　 　::: ﾍ::::::::::l
　　　　　　　 ／ .:/ . ,'ｌ　.l,':i　:::::i .:::,'i　　　　　　 　　　　　　｀ ‐--'　 λ 　 ::. ﾊ､::::::l　　　　　　タンガは同盟の証として王女を嫁がせた
　　　　　　, '　.:;r'　 .::::l、 l!:l　 ::::l, ::ﾍ i.　　　　　　 　 l　　　　　　　　 / .〉;::..ヽ、　ﾊ l
　　　　　 /. .::／　 .::::::/ヽ,ﾍヽ　::::ﾍ;ヽミ､__ノ 　 　 　 ′　　　 　 　 ./イ　 ﾊ　 ヽ　 ｌ::l、　　　　タンガ王家は成り上がりの謗りを返上できる上に
　　　　 i　〃 　..::::::,ｲ. .::/`ヽ､`ヽ、:::ヽ、´、　　　 ￣　`　　 　 　　,.ｲ::ｌ::ｌ::::/:::ｉ::::　l /:::ハ
　　 　 .l ./　.:::::::／　.:::/.::::::::l:::｀ヽノ　ﾉl:::: __i ､　　　　　　 　 , ィ::::::::乂'´::::::l:::　ﾉｉ:::::::.. ﾍ　　　　内部からゆっくりとデルフィニア王家に融合できる
　　　　l/ .:::::／ 　 .::,ｲ::::::::::i::ｌ::::::,'　 ｌｌ;':::::/ .|、 `..､　 　 , ィ,i´ /　l::l:i' /r '";ﾉ ,.ｲﾉ,ヘ、:::.ハ
　　　　ｉ.::／　　 .::,ｲ.:::::::::::/.::l:::::::ヽ、lヽ/.　　 ＼、 ` ´　　lﾉl::i::　 i:ﾊﾍl::l‐='イ/ｲ::l:::.　ヘ、.ﾊ　　機会を手に入れたことになります
　　　 ／　　 ..／..:::::::::::／.::/.:::::::/ _／　　　　　　`ヽ、　/ . ﾄl::.　ﾍ .ヽ`l、:::|'´:::::ハ::.　　　ヽl、
　　.〃　　 イ..:::::::::::,r'"::::／:::__ノイ.ﾍ ヽ､　　　　　　 ./‐∨ .lﾍヽ、 ヽ、`ヽ､ヽ―-､ﾍ:::.　　　　i
　 /　　 .:::::::::::,.r ".,イ￣｀ヽ´　　　　 ﾍ ﾍヽ、 　 　 ,ｲ　　 ﾄ､.| .| | ヽ、:.ヽ　　`ヽ、　ヽ、::..　 　.l
.

　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : :ヾﾚ : : : : : : : : : ＼
　　　　　 　 　 　 /: : : : : : : ,:　- : ､: : : : _,. - ‐ ､: : : :＼
　　　　　　　 　 /: : : : : : ／三ミヾヾ;ヽ/ｼ彡三:三ヽ: : : :ヽ
　　 　 　 　 　 ,': :/: : : :（ 彡 ﾐ ^^`´　　｀ ^'^'`ヽミ:ﾐ:',: : : : ',
　　　　　　　 ,': :/ : : : : : ',／　　　　　　　　 　 　 ヾヽ! : : :l:l
　　 　 　 　 ,': :,': : : : : : : :ヽ _,. - ｰ　　　　 ｰ- .,_　ヽ,': : : | !
　　　　　　/:!: !: : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　｀ l: : : : ! |　　　　　　　　でもそこで、もしあなたに王位に就かれては
　　　　　 ,':.ﾉ: :l: : : : : : : : : : ﾉ_.ィ　 　 　 　 T 'ｰ- _ !: : :l ,': ',
.　　　　　l/: : : l: : .::l: : : : : /　　 ヽ　　 　 　 '　..,,_　', : : ',:ヾ:ヽ　　　　　　　妃殿下がデルフィニアに嫁いだことは無意味となります
　　　　／: : : /ヽ .::,': : : : / 　 _,,,...　　 　 　 ヾ＝=ミlヽ: : :ヾ: .:::＼
　　 ／: : : : :,':/::.〉: : : : .,'　彡=＝'"　　　　　　　　　l/}: : : : l:l : .:::丶、　　　王子を産み落としていながら母太后になりそこねるなど
　 /: : : : : : :l/.::/: : .:::l: :!　　　　　　 　 　 l〉　 　 ､ __!/: : : :,'.::!: : :::. : ':,
　,': : ,': : : .:::| :（: : : .:::ヽ::ヽ､_.,　　 　 　 __ _　　　ゝ- : : ／/ .:::',: : : ::. : ',　　 妃殿下のご気性で耐えられるはずもありません
　!: : l: : : : .:::l : :ヽ: : :人::::::::く.　 　 　 　 ｰ　　 ／/: : :/: / : .::::! : : : :::. : !
　l: : :ヽ: : : .:::ヽ: :/ノ:::::::）:::::::::}｀ﾄ　、　　　 .イ:l::/: l .::,'ヽ!: : : .::::!: : : :l::. : l
　ヽ: : ::',: : : .::::l : .::/::::/:::::::::/::::l　　　｀ ´ 　 !::!{: :! .:::!:. : : : : .::,' : : : l::. : :}
.　　＼:::!: : .:::/ .:::,'::::/ノ::::::::_／i　　 　 　 　 l::!;ヽl.::,:' : : : :_ - ': : : : :!:::. ,'
　　 　 ',!: : :/: .::::l . - ´＼´　　　　　　　　　 ｀／j/: : : ／::::::l::. : : : :l:::/
　　　 /: ／: .:::_〈　　　　　＼ー ､　 , ─　 ／ : : : : ／ ｀ヽ_:::!::. : : : ':,!
　　／: /.:::冫´ l:.ヽ　　　　　 ＼ 　 _,.- ´/: : : : : ／　_.ィ´　 ｀ヽ: : : .::.ヽ
　/: : :,'.::::/　　 !:.:.:.ヽ　 　 　 　 Χ　　 ,': : : : ／　／..:.:!　 　 　 ',::. : : .::.＼
.,': : : :l.:::::l　　　l:.:.:.:.:.:.＼　　 ／　 .＼ l : : : /:l ／..:.:.:.:.:l　　　 　 l::::. : : : .:::.＼
.

　　　　　　　/:.:.:.l　.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :.:.: .:l|:.: .:. :.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　 /:.:. :l| :.:.:./||ヽ:.:.:.:｀、: .|:.: .:　.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:|
　　　　　　l:.:.: /l| :.:.:/ l|　 ヾ_＼＼|:.:. : . .:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l:.:. :.:.:.:.:.:.:.　:. :.:|　　　 まあ、道理だろうな
　　　　　　{:. /:.:l :.:/､ ﾘ　 ∠＼ 丶}:.:.　:. .:.:.|'＾ヽ､:..:.|.. : .:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.l
　　　　　　|: l|:.:.| :.l:.:.:', ／r彡戈ヽ |:.:. :.:.:.:.:ﾉ　 ）｝:.:.:|:.: .: :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l　　　 だが義母上が焦らずとも、大臣どもや国の重鎮らは
　　　　　　|l l|:.:.| :.|:.:.:.｝　 ,イレ}/　|:.:.:.:.:.:.:/ゝﾉ丿:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:|
　　　　　　|! |!:.:l:.:.||:.:.:.} ノ　}／　 ,':.:.:.:.//　__ノ|:.:.:::.l:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ll:.|　　　　基本的にマルスを推している　　正嫡なのだから当然だ
　　　　　　　 |:.:|l:.{ヽ:./　　 ´　　 //:.:.//　　l　 |:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.l|:.|
　　　　　　　　ヾヽ／　　　　　　//／　　　 ｝　|:.:.:.l:.{:.:.:.:.:.:./:.:.|:.l|ｿ　　　　 なのに義母上やその周辺が、妙にタンガの立場を
　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　/　　　　　　　|:.:.l|:.:|:.:.:.:./|:.||:.l:.l
　　　　　　　　　　　　|ヽrｰ--　　　　　 _,　　　|:.l| l|:.|:.:.:./ l:.| |:|i|　　　　　 強調するからおかしなことになる
　　　　　　　　　　　　|/|ﾉ r 　　　　 ／　　　　}ﾉ__l|_|:.:./‐‐ﾘﾆｿ
　　　　　　　　　　　　l　'　 ﾍ 　 　<　　　_-ニニ─‐|/￣￣: : {　　　　　　タンガに国を乗っ取られるやもしれんと不安になった連中が
　　　　　　　　　　　　　　　　｀´　　,∨ニ‐´: : : : : : :': : : : : : : :l
　　　　　 ＿--‐-､＿　　　 　　　<∠: _: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　かえって俺に期待してしまう結果につながっているというのに
　　　　 /　 ＿__､＿ ノ､　　　　　　∨((: : : : ／ : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　／　 /　／））─ｰ'　　　　　　 ∨乢-‐' : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　｛　　ﾍ ／ 　/￣｀l　　_-ｰ一ニ￣￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　 l　　 l/　　/　ヽ　|￣: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼








　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l
　　 //::/:l:::::::/::::::;/:::/::::;ﾍ::::::::|::::::::::::::::}
　／/:::|:::l:::::;ﾍ/, '/:::/:::/　 |::::::l:::::::::::::::;'　　　　その国を憂うる連中とやらの杞憂も愚かなことだ
　　/|:::l:::l/:/≠､/／／ﾆ￣ﾘ:::/::::::::::::::l
　　{ |:ﾊ::|:::l ゞ‐'' ／　'"てﾉﾝ/:::::::/｀i;':|　　　　 マルスは幼いが、自分というものをしっかりと持っている
　　　l'　|l::::!　　!　　 　　ﾞ"/;::::::; '_..'´ﾊ{
　　　　　|::ﾘヽ　_　　　　／/:／/::l::/　　　　　　成長すれば、母やタンガの言いなりになるような器ではない
　　　　　l;'　 |:;ヽ　｀ 　_,. /'´ _/::::l:l
　　　　　　　 !'　｀ｰニ-‐_''"´/イ:l!'　　　　　　　マルスが成人しさえすれば、問題の大半には片が付く
　　　　　　　　　 _,|l￣|| _,=_: : :| `
　　　,.. -‐'''''""´　!l: : |l "}{｀: : :＼　
　　 /:: : : : : : : : 〃: 〃: : : : : : : : :`- _
　　/:: : : : : : : :〃: 〃: : : : : : : : : : : : ::｀''、
　　|: : : : : : : :〃:: 〃: : : : : : : : : : : : : : ,: :
　　l: : i'p=､_〃: 〃: : : : : : : : : : : : : : ´: : :
　　l: :l::|l: : : : : : : ''＝=､､_: : : : : , ' : : : : : :
　　ヽ!::|l:: : : : : : : : : : :０||: : : : / : : : : : : :
　 　 |::|l: : : : : : : : : : : : ||: : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　_ -　‐───---､__
　　　　　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀丶、
　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　 .:.:.:.:..＼
　　　　　　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:　.:.:.:＼:＼
　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: .:.:.:.:.:.:.:.:. :. :.:.:＼:.`ニﾆ=ｰ
　　　　 /.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.: .:.:.:.:ヽ:.:ヽ ヽ :.:.:.: ..:. :.:.＼:.`ｰ-､＿
　　　　/:.:.:./ .:..:.:. /:.:.:.:/:.:.:|､＼ :.:.:.:.ヽ :ヽ ヽ :.: .:.:. :.:.:.:.＼￣　　　　 　 それにしても、王という仕事がどれほど窮屈で
　　　 /.:.:./　.:.:.: /:.:.:.:/ .:.:.:| ＼:.＼. :.:.l :.:| :.|: .:.:.:.:ヽ:.ヽヽ:.:＼
　　　/:.:.:.|l .:.:.:. /:.:.:.:/ .:.:./|　　＼:.＼:l :.:|: .|r ､:.:.:.:l|:.:|:.|｀ヽ､`ｰ､＿　　 ままならない、おまけに厄介な仕事か
　　 ﾉ/|:.:.||: .:. /:.:.:.:/ :.:./|:.|　　∠弌ヽl .:.|:.:|　ﾉ.:l:.:.|:.:.|:.| 　　￣
　／'´ |:.:.|l:. :.:.{:.:.:./ :.:./ .|:.|_／／_j },ﾉ|:.:.|:.:|/|:.:.|:.:.|:.:.|.i|　　　　　　　　 親父を見ていてしみじみ思う
　　　　l:.:l ヽ:.:.|:.:./ :.:./､　|.l´彡＞＝´ |:.:l:./l }.:.|:.:.l:.:.l|ﾘ
　　　　|:,'　 ヽ:|､{:.:.:.{,孑ゝヽ､　　　　　/イ/// ｲ/ヽヽ:.`ｰ-､_　 　 　 　 俺は頼まれても、あんな仕事を引き受ける気になれん
　　　　{l　　　ヽ{ヽ　ヽ¨´|　　　　　　´　／/　 /　　ヽヽ￣
　　　　ヽ、　　 ヽ.{:.:.|ヽヽi!　 ＿ ,＿_　　∠　　　　／／',
　　　　　　　　　 |{ヽ{　 |:.｀＞ ､　　　／＝＝＝Ｆイ´: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　｀ 　}ノ ｿ ﾝ ｀ ‐´Ⅵ: : : : : : :||: : _∧ : :ヽ
　　　　　　　　　　_ - ‐´──=＝￣冫||: : : : : : ||: （(升〉〉 :＼
　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : :托: ||: : : : : : ||: : 〈卅〉: : : :｀丶 、＿
　　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : : : : :廾: : ||: : : : : : :||: : : 化: : : : : : : : : : : : ￣ ‐─-､＿
　　　　　　　　 |: : : : : |: : : : : : : : : : : : // : : : : : : ||: : : Ｙ: : : --─＝: : : : : : : : : : : : : ｀l








　　　　　　　／: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　/: : : : : : : :./: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
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　　　　//: : : : : : : |:.:r‐､r‐､: : :/: :/: : : : : :.|: : : : : : : |: :|: :|
　　　./: !: !:. : : : :.r‐､!　.| 　|:.:/: :/: : : /: : /!: : : ! : : :.|: :|: :|
　　 /: : |: |.: |: : : :| 　i 　| 　|/: :/: : : /: :.:/ .i: : : |:.: : :.|: :|: :|　　　　　　 しかし、今のマルスは僅か五歳
　 ./: /: |: |.: |: : : :| 　| 　! 　!:.:/: : : /: : :/　 ＼:. ! : : :.|: :|: :ヽ、
　/／: /|: |.: |: : : :| 　| 　| 　|/: : : /|: : /　 , ィ≦!:.:.:.:. !:. !｀ ー｀‐　　　 それに最近はまた各国の間で
／ /: / ヽヽ:ヽ: : ｲ 　i 　| 　|: : : /./／ イj　} .} .|: : : /:.:.|
　./／　　|＼: ／ l. 　! 　! 　!: :./／／夂ｪシノ　|: : /: :.:.|　　　 　 　 　 雲行きが怪しくなっている
.／　　　 .|:.／ .／! 　| 　| 　|: / !　　　￣￣ 　 ﾉ／:.: :|:ﾍ
　　　　　 |ヽ　ヽ　!　 | 　|　 |/　|　　　　　 　 ／: : :|:.: |: :.ヽ、　　　　　 こんな俺の剣でも、無いよりはましだろうからな
　　　　　ﾉノﾍ.　∨.　　　　　!　 ヽ　　　, -‐‐､/:. :.: !: :.!｀ ー ｀-
　　　　／　　|　　　　　　 　 ヽﾆ二ン´　,　' ´|: /|:. !:.: !　　　　 　 　 　 当分はここを動けん
　　　　　　　 |　　　　　　　　 　 　 　 ／　 　 !/. !:∧: |
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　／　　　.＿!））/　ヽ|
　　　　　　　 |　　　　　　　　　　/ニニニ.|─‐' |
　　　　　　　 |　　　　　　　　 ／: : : : : : | |: : : : |
　　　　　　　/　　　　　 　 ／: : : : : : : : .| |: : : : |
--─==ﾆﾆ/　　　　　　／| |: : : : : : : : : | |: : : : |｀ﾆﾆ=- ､＿＿
: : : : : : : : .|　 　 　 　 /: : ! !: : : : : : : : : ! !: : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : .|　 　 　 　 |: : :! !: : : : : : : : : ! !: : : : : : : : : : : : : : : :
.

　　　　 　 　 　 ,l　 .;'.　　'　　　, -=- ､　　　 , -‐== 、　　`　　.i.　 l
　　　　　　　　 ,ｆ'L..:;l　　　　　/三二ﾆﾆ`ヽ〃ﾆﾆニ三i　　　　　ト､rヽ
　　　　　　　 .l,　,ｲ/! .ｉ　　　 i´　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 .ｌ　 ｌ!ヽ.`.|
　　　　　　　 ﾉ,l　/ ｌ　ｉ 　 　 .',　　　　　　　　　　 　 ,'　 ,　　l.　 iヽ_ﾉ!'i
　　　　　　 〃,／...,' .:;ｌ　　　　.i　　　　　　　　 　 　 ｉ　 ::　　ヽ:.　ヽヽiﾊ　　　　　　　　　　　お気をつけなさいませ
　　　　　,.ｲ/.'　　 '..::/　　　:　 l‐――一''　 ''――‐ヽ. ヽ:.　　ヽ:.　 ヽ`,ﾍ
.　 　 ,.イ ,ｲ,' .:　 .:::,ｲ.　　 .:　 /'´ ￣ｌ｀　　　　 '´l￣｀ ヽ ヽ:.　　　,:: 　 ｉ i ＼　　　　　　　　 しばらく外出は控えられた方が
　,.イ　／,ｲ i　:　:::/　,　 .::;　, '――-　　　 　 　 -――‐.∨';:.　 　 ;:.　 l l､　 ヽ、
'´　　.;. イ:::ハ::. ::,'　 ｉ　.::;',ｲ/´ヒﾃ¨i` 　 　 　 　 ｲヒﾃ¨liヽ.〉ｉ::: . 　 l::　,',i!ﾍ　 　 ヽ、　　　　よろしいのではありませんか
　.,.イ..::,.ｲ .,':iヽ;::i　 l　:::i ハ. -ゞ-'┘　　　　　　└'--ﾞｲ .,',.i.l:::　　 ｉ: /iｲi、ﾍ;:::..　　ヽ　
.'´..:;.イ　 :/:,'　 i:.', .i:i. ::.'i ｉ::ﾍ.　 　 　 　 　 ,.　　　 　 　 ./.:ﾉ,'::　 .:l,':: ilハﾍ　 ` ､::::::... ヽ　　 先程の妃殿下の剣幕では
,.イ 　 ..:;ｲ:/.　.,'::::i: lﾊ.:::::`ミ==‐'.　　 　 　 ｌ:　　　　 ､_,=彡':::: ..:,'ｲ::: ',＿ノ.ヽ.　　ヽ、::.　
　,.イ::,ｲ:::/ _ノ::::/..;'::::l::::::. i. ',　` 、 　 　 ‐ ‐　　 　 ,.イｉ:::,' : i.:::i::i:::::.∧　 ﾄ;:::`..､ 　 ﾍ;　　　 陛下に泣きつくより先に
,ｲ.:;:ｲ::::;ｲ ￣フｲ::;i:::::,'::i::::: ｌｉ:ｉ...i.l : ＞ _　　　 　_ ＜l　l.:ｌ,'::i!: l::;:ｌ::';:::::ﾊ.l　 ｌiヽ,:::::..ヽ、.`
.;:ｲ::::::;ｲi!　 ´:::::!/ｉ::i:,'::;!:::::.i::ｌl　,'l 〈＼.__`ヽ .イ´_,／〉 l:::l!:i.l:: ∨ ヽ､__, 　.:i .lﾍﾍ:::::::...`.､　　 .刺客を何人か放ったかもしれません
/.:::::;ｲ: l! 　 ::::::l:l::l:l.i　ｌ l: ,':::i!. ,ｨ┐ｉ .r‐､ヽi.ｉ'´,.‐､ / : !_ Y ヽi ヽ--イ　　.,'　ｌﾍ::ﾊ:::::::::..
.::::,ｲ ｉ: ll　 .::::::::ﾘ::`ﾂ:iﾍ:ｌ.ｉ　／　/ ﾉ`､ヽ `:}.{.' ／/ヽ　ﾍ＼　i　 iﾉ　' 　 .:/　.l　ﾍハ::::::::








　　　　　　　／. : /. : :/. :　. / . : : : :　. : : : : :　: : : : : : : : : !
　　　　　　 i.:::::. /.: : /. : .:: ,.′.: : :/.　. : : i: : : : :　: :　: :　i: l
　　　　　　 l:::: /.::: : .::: .:: ./ :/. : :/. : . ://:}: : : :::.　i: : : :| :l: |
　　　　　　 l:::::}::::::　::::..:: / :/. ／}. : : //}::ハ: :i: ::. :}: : : | :|: {
　　　　　　 |:::::|::::i::. !:::::/.:ｲ: /　/: : ｲ:/ l::l　 ｌ: ﾄ､::. |: : : | :|: l
　　　　　　 }i::::|::::i:::.{:::ｲ:/_i:/　/:::.///　j::{　.｣斗ﾍ:::}:/ : }. ﾄ､!　　　　　俺を殺そうというお前が
　　　　　　ｲ:::ハ::|::::V十rfﾘミ｣:::/// , //ｨf≧=ﾍ小/. :ｲ: :ﾊ:ﾄ､
　　　　　　 }/　 ｌﾊ:::::ヽ､近Ｚｿ|/メV/7/ｰﾍ北シメ/. :/ }/　}{　　　　　 余計な気遣いをするものだな
　　　　　 ノ′　|ヽﾄ､:::ヽ 　 　i{　　 ノ′ 　 　 　 /. :/.ィ:!　 ｀
　　　　　　　　　|:::ﾊ:::ヽﾄ＼⌒´　 ﾉ!　　　　　 ／: :ｲ: .ｲ:l
　　　　　　　　　|/　}::|::::＼ 　 ､＿＿＿_.ノ イ: ／i |/　ﾘ
　　　　　　　　　}!　 |ハ::::::i＼　 ｀二二´　／ｲ:!: ﾊ::{
　　　　　　　　　　　　　}从Li｣ ヽ、　　 ∠＿.｣｣:::{ }:l
　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ--Ｔ r‐｀´─┐|‐‐ｲV .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　 }_ﾊ_｣ |: : : : : : :| L｢!｣
　　　　　　　　　　　　 __ノf7/,ｲ |: : : : : : :| ﾄ斗ﾄ､‐-､＿＿
.

　　　　　　　　　　　　　　____ ,ｒ‐‐ー-- 、
　　　　　　　　　　　　,ｒ",ｒ-､`,ｒ　 ￣ `ヽ｀ヽ、
　　　　　　　　　　　/,ｒ"-‐- ｆ ,ｒ"´`ヽ、　ﾞヽヽ、
　 　 　 　 　 　 　 ,'./.'　ｒ‐-ミ/彡三ﾆヽ　　l､ゝゝ　　　　　　　　 その刺客を平然と匿っているあなた様が
　　 　 　 　 　 　 l　　　l三ﾆ= '´　,ｒ‐- l､_l|　 爪〕
　　　　　　　　　,|ﾒ|　　ヽ,ｒ-‐　　　　‐-!-､｀ヽ `ｷｧ　　　　　　　　おっしゃいますか？
　　　　 　 　 　 〔/ﾍ　 ./ `.,ｒ‐ 　 　 　 ___＼.ヽ　 ヽ,
　　　 　 　 　 　 ,ｲ　l　　/´.　___　　　弋ノ`l |　　.lヘ、　　　　　　それに、他の者の手に掛かって死なれたのでは
　　　　　　　　 /,l　ﾉ　l　 ﾉ,'ｌ少` :､　　　 ‐ｲ　　 人　 丶、
　　　 　 　 　 //　l　.|　 (ヽ､_　　,. -‐ｧ　.,!.| l .,ｲ ハ　　ﾊヘ、　　私の顔が立ちません
　　　　　　　／ 　 ヽ ヽ　ヽ`　 ._ `ー'　 ｲ| 乂ヽゝ_　ﾍ　 ハ.ハ
　　　　　　// ,'　　 ||`ヽ`　`i.|　　l` .‐´　.|'　`i |ハl､　　　　l　.|
　　　　 　 |∥′　 .|!___,,) l　|.ﾄ- (⌒{}⌒) |__nリノ` `---､　l　|
　　　　　　lﾉ　　　 //l ~´ill|､l.|、 . (_八_)　　 ⊂二　　　 ハ `ヽ、
　　　　　 / 　 /　f//　　　---っ　　　　　　 ⊂二 　 　 　 l　　.ヽ








　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,--==ﾄ_　 　 　 　 ,--　　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .:/|l::::()::l|ヽ.　　　　 ,ｲ云二ﾄｌ.　 i::.　::.. ::::i　　　　　あなた様は、この私が殺して差し上げます
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,ｲ　ミ=彡　　　 　 　 lｌ;;:ひ:::;ハ　 ヽ, :、:::::l
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　 　 　 　 　 ,　　 　｀`¨~´ .∧.　 ヽ ヽ ::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　 ｒ　　ｧ　　　　,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l
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>>155
前作「水銀燈は花街の頂点に立つようです」最終話と、
最終話のおまけの予告編もどき参照

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　　　y;wﾘﾞW゛jﾘwj从ﾘj"W.......:::::::::......:::::::::..jl ::::::::::::::::::::::::::::::::.....::::::::::: li;;;;...;;;;::;;....;:::;;...ji::::;;:
　　　::ﾞｉ........ﾄ ;i:iii;:::;iii:i;::'':;iノ,.,;;;;;;;..:::::::::....;;k　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: Z;;;wWti ijk:;;;k;;;,,::;
　　　::.ﾞﾞヽ(. | ..;;;ii;:'':ii;;;.. | ヽﾞﾞﾘw;y.ﾉ,w'ﾊ 　　　:.:.:.:. :.:. :.:.:. :.: . :.. :.:.:. :.: :; ; | ll;;;;~::|::::::|lki;;;:|
　　　　:::::::::|;;;;..:;;;::ﾞ :: ::..ﾞ|:::::: |. :;ii;::.|`:;,':,”'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'',;';;;,,,,,,__,,___,_::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;
　　　　:: : : |. :;ii;:.ﾞﾞ,;ii;;ii::ﾞi:: :: :| ;::.ﾞﾞ,ﾞ|'ﾟ ;~,;''ﾟ ;~ﾟ''ﾟ ;~'',;~ﾟ''ﾟ ;~'',;;;;;;;;,,,__,,__,ヽ::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:|
　　　　　 　|.iiﾞ:;''ﾞ;.;::;:.; (;|::: 　|;::.ﾞﾞ,ﾞﾞ|:',;''ﾟ ;~,;;”:;,`:;,':;~ﾟ''ﾟ ;~'',_,,_ヽ__,,_____ヽ,,__,,i;::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、::;i
　　　　　　 lﾞﾞﾞﾞ, ; iii::ﾞ,; ,ﾞ| ::　 〉;.::.;ii;..'' 　~'',;''ﾟ ;~'',;'',;';　,,,_/,,___,,____/_,,____,,_;ii'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:　.
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　:|＿,:へ工工工 /　＼／|＿＿＿_/　＼工;;;／￣ :Υ￣:/ :＼Λ.＿＿__/. ＼__;/ ;／＼
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ﾄ､: |::.'　|　　{　」 {　　 | //::/∧　　7　　/　 /∧ :: :: :　　　　ＺＺＺ…
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:: :: ト､　{￣ `　　l　 / /::ｲ　| / }/　　/　 /´　. ' :: :: ::
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::､:: ト､:＼丶、　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　〃:: :: /}:/
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　　　　　　　　 　 　 　 ,. :´ ￣￣￣￣ ｀ヽ､
　　　　 　 　 　 　 .　-=v´. : ´￣｀ヽ｀ヽ: : : .＼
　 　 　 　 　 　 ／／,.､: : /⌒｀ヽ､: :.}: :}: : : : : .ヽ
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.　 　 　 　 　 {: : : :{zﾞ｀　　 ､　　　 {: .＼ : . ヽ｀ｰti､
　　　　　　 　 ヽ : .ヽ_ノ　　　￣￣ ヽ ､ ヽ : :}ｰ｀ｰ'
.　　　　　　　 　 }ﾉ｝ }　_　 　'´了か　} }: :ﾉ. :｝: :{: ::.　　　　　隙だらけ…のように見えますが
.　 　 　 　 　 ／ ノ ｲ´心　　　 Vソ /ｲ /. : ｲ: : |: : :.
　　　　　　　｛: :{ : : ﾊ Vｿ　　　　 　 / /.:{: : |!: : ｌ : : :.
.　　　　 　 　 ＼: : (圦 　 ′　　　　{: : ､: .、l!: : :. :.､: .＼
.　　　　　　　　　 ー ､　、　 -‐　　, ヽ ,ﾉ. :},ハ : : : :l＼: .＼
　　　 　 　 　 　　 }: : )ﾊ}＞ ､_ ..ｨ 　ノ rイ {: : }ヽ : : !: .ヽ : .｀ヽ、
.　 　 　 　 　 　__ノ. : ﾊﾉ 八ｰ=-V-=<ぅ' l　( ＼: : : :}: : : : : : : : .ヽ
.　　 　 　 ／´, : : ,r‐-‐'_ア‐(⊂X⊃)- ´＿_＼ ｀ー'―,-|､　 ! : : :i
....　　　／ ／/. :/　　≦-､　 (／＼)　　(＿ ｀＾´　　／　i　ヽl: : : :}
...　　. ' ／　/. :/　　 　 ／､ 　 ,　-―r――｀　 　 / 　 ,ﾉ　　} : :,ｲ
　　/／ 　 /. :/　　　∠ 　　　　　　　 ＼_　 　 　 '　 　 　 　 { : : |
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　　　　　　　,,＿ミゞヾﾞﾞ~ﾞヾゞヾミヾm..,,_　　　/: : !i!　　　　　/　:|
　　　　ﾐミゞヾ｀　　　　　　　　　　≪　　｀~ﾞﾞ/: : :::! ヽ、　 ／　 : !
　　彡ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　彡,,ﾝﾝ,,. （: : :::::i　 :i＼/.,,_　: : |
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　　:::,　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　　 ヽ.,,＿_　ヽ､,､,,. )　　　　　　　グルル…
: : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　彡:　　　　　　　ｰ-.ﾞﾐｴ> ,,) -<i)
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　　　　　　　　: /::〃:::〃ﾉﾉ人::::::::::::i::::::从ヾ!ﾞ~
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ': :/. : : : : { : i: : : : : :}
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　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ﾉ.l : : . ヽ: : : : : : {: : {
　　　　　　　　　　　　　 　 /. : | : : : : | i: : : : ノ. : .ヽ　　　　…大儀な事ですね
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 { : : :{ |: : : :l:ﾉ. : : ({: : : : '
　　　　　　　　　　　　　　,: : : : : | : : ﾉ ; : :}: :}ヽ : :{　　　　　そう睨まなくても、あなたのご主人の寝込みを
　　　　 　 　 　 　 　 　 /. : ; : : ﾉ／／. : ﾉ . : : : ;ﾉ､
.　　　　　　　　　　　　,.'. : : : : .:/. : {: : : : : : : : : :{　}　　　　 襲うのはもう止めにしますよ
.　　　　　　　 　 　 ／. : :/ . : /. : : .ヽ: : : : : : : : ﾊ |
　　　　　　　　　／ . : : /. : : : : : : : : : : : .ヽ: : : : : }|
　 　 　 　 , . : ´ : : : : : : ／ . : : : : : : : : : : :} :l: : : ﾊ!
　　　　／. : ／´. : : : ／. :／. : : : : : : : : : : : :}: : : : }
.

　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　ｨチ　　　　　＞
　　　　 　 　 　 　 　 ／　/　　　　　　　　 ｀　、
　　　　　　　　　　　/　 ./　./　　　 ﾄ､ 　 　 　 ヽ
　 　 　 　 　 　 　 /　／ ／　　　 ./｀ﾍ:厶イ　　j　　　　　最初に仕掛けたあの夜以外
　　　　　　　　　 /／ .／.　　 　 ,ム'　　､　|　　{
　　　　　　　 , ィ´/　/／　, __∠_｀　　 　｀弋　 ＼　　　　眠る時は大抵この狼が側にいる…
.　　 　 　 γ了　　 人 　 {代い `　　 云x /}.　　 ℡
　　　　　　}廴{_　／　}ヾ、＼`´　　 ,　以 ハj　　　ノ　　 やっぱりあの時はわざと隙を作られていたのですね
　　 γ´￣　　　＿_ム､ ノ　_）　　_　　　/／才¨´
...　　{　　 　,ｨチ　}: : ＼｀ヾﾉ　 ､._　　ィ　ゝ　ヽ
　　　 ＼＿ ヽ、 ﾉ: : : : :＼ ｀ヽ〈ｨ ヽ: :ヽ弋二_　
　＿＿ノ　　）　){: : ＼: : : ﾊ、　　　 }: :ﾉ: : 入








　　　　　　　　　　　// ./ . /,ｨ'三三ﾐ､. ,,ｨ==-､ 　 ハ
　　　　　　　 　 　 ,' i!.::,'　.i;／´　　　 `´￣｀`ヽ;i　　.i.i
　　　　　　　　　　i /!:::i : .!　　　　　　　　　　　 ﾞｌ　　.l i
　　　　　 　 　 　 i,'.:l::/ ::　ir‐"´￣` 　　‐‐-､_ .ｉ　　::.i i
　　　 　 　 　 　 ,''.:,'ｲ /:: i :l＿-、　　　　 ___　`! :.　 ::ヽ`,　　　　ならば、起きている時で
　　　　　　　 ,イ',ｲ/, '.::::/.:ｲイ:::iヽ 　 　 ,ｨ==-､ｉ.　::　:. ::`i
　 　 　 　 ／,ｲ.,' ii/..::::/,ｲ ヾ--' 　 　 　 .i;辷;ﾉ i、　: .､:.::l　　　　丸腰の機会を狙ってみましょうか
　　　　 ,ｲ.:;ｲ. .::i、l　::::i,::i､、　　　　 i　　 　 　 ./入ヽ、ヽ:l
. 　 　 /..;ｲ ..::::ノヘヽ､.:.ヽ､__,ノ 　 -　､　　　 ,.'イ:∧:. ', ﾉﾊ
　 　 .,'./...::;／ 〃:::,'i｀ヽﾉ;;:ｉ:::`ｉ､　　　　　, イ::i:;イ::,.i:: ﾉ!:.　ヽ
. 　　　i'.:;.イ　.:;ｲ:::::,'::i::::ｉ :ｌｌi'./.＼ ` 　.イ´ｉ 　i::l、i´ノｲﾉi::ヘ、ﾍ
　　 .／　 ,イ..:::::ノ::/.:::ｉ _,イ　 　 `　､. ,ｲ ｌ.　ﾍヽ、::イ:::ﾊ:.　 `ヽi
　 ./ 　イ.::::;.ィ, --､-‐" 　 ヽ、　 　./::ﾍ, l ヽ、ヽ,` ､￣ ヽ、　.ハ
.

　　　　　　　　　　　　ﾞ" ﾞ"ﾞ 　ﾞ" ﾞ"ﾞ 　　,／l／　...;;:　..　..／ﾞ"ﾞ"
　　　　ﾞ"ﾞ"　　　　ﾞ"　　　ﾞ"　 ,,　" ﾞ"ﾞ /l／''/,,　,,;/''　 /,,　　　　 ﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　ﾞ"ﾞ" .ﾞ"／⌒　 ⌒￣＼,,_ノ^ヽ 　 　 　 　　　lヽ　ﾞ" ﾞ"ﾞ 　ﾞ" ﾞ"ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"　　　　ﾞ"　,,,
　　　　　 ﾞ"ﾞ" ﾞ"　　 ＿　　　　 ./　 　 ﾉ＼ヾヽヾ ,,ヽ／""　ﾞ" ﾞ"ﾞ　"ﾞ　　"ﾞ　　　　　　,, :: '' ヽ　ﾞﾞ"ﾞ　"ﾞ"
　　　　　　　　　　　　　＼　　　| 　 　　／|　ll;　　;; :|⌒~'''⌒＼ノ^ゝ＿,,, ,,　＿,,　￣ヽ　　　/　　ﾞﾞ "ﾞ "ﾞ "
　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼／￣＼|　::　;;::　:ヽ/^/＼,／　　ヾ　　　　　 ゝ＿ノ|'' ''　,,〉ﾞﾞ"　ﾞ　"ﾞ"
　　　　　　　　 ノ￣ヽ_/　　　　　/　　　 ｡　。 l:　:;. :./＼|＿_|＼　　/　　　　　　 ,）　|ll　　,/＿,､,,,＿ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"
　　　　　　　　　　　 ノ＼＿,　　/￣|,/￣　wﾉ: : ::...;;|＼　 ／＼''￣　　　　　　　/l|　 〉,, ,, |ll
　　　　　ll　　　　　 ゝ 　 　 ヽ　|　 ,/　　　_;:　川　::;|_ /￣　　/~　　　　　　　　|llﾉ'll/　　　〉　　　ﾉ
　　　　　,| 　 　　　　 |　　　　| ﾉ　:;|　 　　;l :::　::　;:::　|~　　　|ll　　　　　｜　　〈 l|ノ　　　 ゝ、　〈＿
　　　　 ノ､＿＿;＿ﾉ人＿＿/~＼人＿＿, 　::　::　:,ヾ/＿＿ノ ､＿＿＿ノ ､＿ノ/　　　　メ､　　＿人
　　　:|/　　　　　　　　　　　　　　　... ..　....l　 ::; ;;: 川:: ｡ o　　　　　　　　　　　　　　　　く＿ヽ￣
　　 ノ　　　　　　　　　　　　　　... ..　... ..｡ﾉ;::;　;;　　;;:::ﾉノ... .／|￣`フ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ|￣);: :; ll;;:　;:::　l|　　ﾉ||ll;　　 |_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ノ|　l　　;　　:　　::.　　￣|　l　　～|ll＼＿＿,,,,
　　　　　　　　　　　　　 ,,,／l￣~ﾉ〈　 ゝ /l::;　::;;　　;;l,,|～～　ノ　:::.～::|　　　|ll⌒::::
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　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　王子は時々、この森の中の泉で
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　.水浴びをしているようです
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　　　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,　 その時を狙い撃てば…
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
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　　 /´/:/l:.:.:{:.:.'.:.:.:.! 　 　 　 　 　 　 { ´ゝ仗劜〉':.:/:./:.:!　　　ヽ
　　　ノ´　ﾄ.:.｀r､ヽ:.:ヽ　　　　 　 　 .　〉　　 ￣/:.ノ:.:/:.:.:.!
　 　 　 　 |:!:.:.|l ヽ丶:.:＼　　　 　 ＿´　　　／/､:.:./:.:ﾊ:.{
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　　　　　　　　　　　l　　　l　 _,,/´　　　　　,.ｒ‐‐‐l　　　　　.ll ,ｒ"１　　　　　来ましたね…
　　　　　　　　　 　 l　　　 l". ,,..‐.､　 　 　 　 　 ヽ . 　 　 l!./　 |
　　 　 　 　 　 　 　 i!　　　l!〃　　 　 　 　 ､____,, ヽ　　　l `i　ヽ　　　　　　案の定、剣も衣服も木陰に置いています
　　　　　　　　　　　 ∨ 　 |ｌ､ ､__,ノ　　　　　　　　l.`.　　,'ノ.ll .l ヽ
　　　　　　　　　 　 　 ∨　ll `i　　　 '　　　 　 　 ノl　　 / 　l　 l　ヽ、
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　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧_ノ| : : : : : : （　　　　　　　　　　　 　 ,' : : : : : : ';勹∧
　　　　 　 　 　 　 　 　 〃（:／!: : :| : : : : ヽ　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : ｉ: :∨} ﾉ　　　　　　　なぜ…だろう
　　　　　　　　　　　　　 〉／: :ﾉ: : ﾉ: : : : : : ）_＿_　　　　　　＿（: : : : : : : :､ : V∧
　　　　　　　　　　　 　 j/: : : : : : ': : : : : : /二Tヽ￣　　｀￣¨Ｔﾆヽ: : { : : : :ヽ: ＼:ヽ　　　　　　この手にある鉛玉をあの男に
　　　　　　　　　　　　〃: : : : ／ : : : : :.;ィ≠=ミ　　　　　　　ｨ≠=㍉ : : : : : : : : : ヽ:ﾄ､
　　　　　　　　　　　ノ{: : : : :/: : : : :　;ｲ 〃（_,ﾊ　　　　 　 　 〃:（_,ﾊヾ:ヽ : : : : '; : : :!ハ　　　　撃ち込むだけでいいのに…
　　　 　 　 　 　 ／: 人 : : /: : : : :./:ﾊ{ {!::::J::::ﾘ　　　　　　　{!::::J::::ﾘ }ﾊj: : : : : : : : :} : ヽ、
.　　　　 　 　 ／ : ノ: :ハ: :{: : : : : {:小. ､ゞ辷ン　　　　　　　 ゞ辷ン_ /ﾉ}:.: : : :i |: : 人: : : ＼
　　　　　　／; : :´: : /: :ﾊ; :ヽ : : : ヽ:∧　　　　　　　　 ,　　　　　　　 '´/':.: : : :j/: 〃: :丶: : : ＼
　　　　 ／／: : :／/: :/: :｝ : } : : : : :` =-　　　　　　　 i:　　　　　ｰ='イ/: : : : :/: :八: : : : ＼: : : :ヽ、
　　　 /:／ : :／: :/: :/ : :ﾉ: :ﾉ:/: : : /: :ヽ:ゝ、　　　　 - -　　　　　_ｲ∨: : : : :,' : （_;_ﾍノ: : : : ＼: : : :＼
.　　　{/: : ／ : : /: :/ヽﾆ:イ:./: : : /: : : :ﾊ:ｉ: |>､　　　　　　　　　个:j:/: : : { : {: : : :ヽ:∧ : : : : : : ヽ : : : :、
　 　 /:,／ : : /:/: :/:!: :-彳:ハ: : ;': : '.:/: :ﾘ:〈＼l＞ _　 　 　 '´|: /〉八: : : :}: : ヽ: : :リ ∧＼: : : : : : ヽ: : :｝
.　　（ ;' : : : :/'´: /':│: :.:.|: i: :'; : !: :｛/: : : ;/|＼⌒ヽ＞＜／⌒／|ヽ:{＼ 人: : :∨ノ / ∧: :＼: : : : : ｝: /
　　∧|: : : 〃:／;': : |: : : :ヽ{ ∧: {＼{: : : /:/: :弋(⌒ヽ}{/⌒) /: : |: : ∨ﾉ: :ﾉ:iｰｿ: : : :./ /ヽ: : : : : : : j:八








　 　 　 　　 　 　 i! ./　.: 　 /:,r‐彡‐'~´￣｀`´　　　　　　｀i　　　|　　　.i　i|
　　　　　　 　 　 .| / ..::　　i::'彡'´　　　　　 　 　 ＿＿＿__|: 　i、.l;.　　 {　.|
　 　 　　 　 　 　 Y .:::: ヽ、!:::i　　_,,,..-‐"` 　 　 '　　　　　l|:.　:ヽ lヽ、...|　 ﾄ、
　　　　　　　　 　 l ::::::　:::i ヽ!‐'"´,.r-ｔ　　　　　　　Ｚ二`‐!ｌ:::.　:.ヽ、`ヽl、 .lﾍ
　　　　　　　　　　ヽ::::::. :::|　.`、´_,,.==ﾐ-　　　　　.７',二ミlﾊ;::.　:::. .ヽ、 .ヽﾊﾊ
　　　　　　　　　 　 ｌヽ;:ｉ:::l　.:: .ｌ/'.,ｲてヽ　　　 　 .´i:::::廴i.l.}∨　i::::　∧.　.}.ﾊ,ﾍ　　　　　 脳裏にその光景を思い浮かべ
　 　 　 　 　　 　 　 ｌ　〉:/ /:　ｲ .l::::::::::::ｌ　　　　 　 l::::::::::::l ’ﾍ;ｌ..|::::　 ハ　!:　lハ
　　　　 　　 　 　 　 |./:/: ,': ./.ﾞ　∨;;;;;;ﾉ 　 　 　 　 ゝ-- '　 l ｌl ,!:::　　.ｨ lﾉ:　.i!　l　　　　描いた通りの光景を
　　　　　　　　 　 　 |':;':　.|: iｌヽ　　￣ 　 　 　 i;:　　　　　 　 l/ノ::　　ノ:! ,!:::..ﾊ . l
　　　　 　　 　 　 　 ｌ:l::　 ﾍ;.!ﾐ,ﾍ　　　　　　　＿ 　　 `ー-=彡';　 _∠ｲ-'=､;_ ﾍ. l　　　　この手で作り出すだけなのに
　　　　　　　　　　　ｉ`l;:.　 ::..ヽﾐ=--イ　　 　´―` 　　　　,イｨ'´,ｒ'"　　　　　 ` .､ﾐl
.　　　　　　 　 　　 i!　.ヽ､..i::::::...:ヽ'´:.,,、 　 　 　 　 　 ィ ｨ!'/,ｒ"　　　　 　 　 　 .ヽヽ､
　　　　 　 　　 　 /!.....|　::`i:;::::::l　 l'":::::::/　　_ 　 ,ィ_,.イ i//' ..　　 / .: .:　　　　　 ﾍﾐ､.ヽ､
　　　 　 　　 　 ,ｲ,'..　.l ､ノ'/:;:::;'.:/.::::::　,':　　　ヽ￣　ヽrｲl ｌ :::::::.. ,'...: .:　　　　　　　ﾍ ＼...ヽ、
.　　　 　　 　 ,ｲ,'.i. 　.:l　 '::l:i::::i./::　　　i:::　　　....`i￣~.::::ｌ|/ｌ l::::::::i .:: ::　　　　　_,,r-'"/　 :ヽ、ヽ、
.

　　　　 　 　 　 ,l　 .;'.　　'　　　, -=- ､　　　 , -‐== 、　　`　　.i.　 l
　　　　　　　　 ,ｆ'L..:;l　　　　　/三二ﾆﾆ`ヽ〃ﾆﾆニ三i　　　　　ト､rヽ
　　　　　　　 .l,　,ｲ/! .ｉ　　　 i´　　　 　 　 　 　 　 　 ,'　 　 .ｌ　 ｌ!ヽ.`.|
　　　　　　　 ﾉ,l　/ ｌ　ｉ 　 　 .',　　　　　　　　　　 　 ,'　 ,　　l.　 iヽ_ﾉ!'i
　　　　　　 〃,／...,' .:;ｌ　　　　.i　　　　　　　　 　 　 ｉ　 ::　　ヽ:.　ヽヽiﾊ　　　　　　　　　　　その光景をどうしても
　　　　　,.ｲ/.'　　 '..::/　　　:　 l‐――一''　 ''――‐ヽ. ヽ:.　　ヽ:.　 ヽ`,ﾍ
.　 　 ,.イ ,ｲ,' .:　 .:::,ｲ.　　 .:　 /'´ ￣ｌ｀　　　　 '´l￣｀ ヽ ヽ:.　　　,:: 　 ｉ i ＼　　　　　　　　 思い描くことができない
　,.イ　／,ｲ i　:　:::/　,　 .::;　, '――-　　　 　 　 -――‐.∨';:.　 　 ;:.　 l l､　 ヽ、
'´　　.;. イ:::ハ::. ::,'　 ｉ　.::;',ｲ/´ヒﾃ¨i` 　 　 　 　 ｲヒﾃ¨liヽ.〉ｉ::: . 　 l::　,',i!ﾍ　 　 ヽ、　　　　どうしてもその通りの
　.,.イ..::,.ｲ .,':iヽ;::i　 l　:::i ハ. -ゞ-'┘　　　　　　└'--ﾞｲ .,',.i.l:::　　 ｉ: /iｲi、ﾍ;:::..　　ヽ
.'´..:;.イ　 :/:,'　 i:.', .i:i. ::.'i ｉ::ﾍ.　 　 　 　 　 ,.　　　 　 　 ./.:ﾉ,'::　 .:l,':: ilハﾍ　 ` ､::::::... ヽ　　 光景を生み出せるとは思えない
,.イ 　 ..:;ｲ:/.　.,'::::i: lﾊ.:::::`ミ==‐'.　　 　 　 ｌ:　　　　 ､_,=彡':::: ..:,'ｲ::: ',＿ノ.ヽ.　　ヽ、::.
　,.イ::,ｲ:::/ _ノ::::/..;'::::l::::::. i. ',　` 、 　 　 ‐ ‐　　 　 ,.イｉ:::,' : i.:::i::i:::::.∧　 ﾄ;:::`..､ 　 ﾍ;
,ｲ.:;:ｲ::::;ｲ ￣フｲ::;i:::::,'::i::::: ｌｉ:ｉ...i.l : ＞ _　　　 　_ ＜l　l.:ｌ,'::i!: l::;:ｌ::';:::::ﾊ.l　 ｌiヽ,:::::..ヽ、.`　　　どうしても…身体が思い通りに動かない
.;:ｲ::::::;ｲi!　 ´:::::!/ｉ::i:,'::;!:::::.i::ｌl　,'l 〈＼.__`ヽ .イ´_,／〉 l:::l!:i.l:: ∨ ヽ､__, 　.:i .lﾍﾍ:::::::...`.､
/.:::::;ｲ: l! 　 ::::::l:l::l:l.i　ｌ l: ,':::i!. ,ｨ┐ｉ .r‐､ヽi.ｉ'´,.‐､ / : !_ Y ヽi ヽ--イ　　.,'　ｌﾍ::ﾊ:::::::::..
.::::,ｲ ｉ: ll　 .::::::::ﾘ::`ﾂ:iﾍ:ｌ.ｉ　／　/ ﾉ`､ヽ `:}.{.' ／/ヽ　ﾍ＼　i　 iﾉ　' 　 .:/　.l　ﾍハ::::::::








:::::::::　　　 　 /　　 .:　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　 　 　 ヽ|:::::|::　　l　　l
::::::::　　 .:　 /　　.:: 　　　　 .:　　|　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::|:　　 ｌ　 l
::::::　 ..::　 /　　.:: 　 .／　.:/　　/　　　　　　　　　_,,= 〉　≠l::::|:　　 `、|
::::　.:::　／　 .::　　 /　 .::/　 .／　　　　 __,,,,,r-"´´　　 /- ﾍハ　　　ﾍ.|
:: .:::: ／　　.:: /　/　 〃　.／_,,,,,,--‐"´´　　 　 　 　 ./,=,,ﾄﾍ;::ヽ　　　ﾍ、
.:::: /　 　 .:: /　/　.〃　／￣,ニテﾃ,.　　　　 　 　 　 l/　l| ヽヽ::ヽ　　　ヽ
::/ 　 　 .:: /　/　.〃 , '　,ｒ.'´,,=ﾃ=ミ、　　　　　　　　i弋_ﾉl:::::ﾍﾍ;:ハ　　　ﾍ
　 　 　.::::/　 i　.∥./　 ,,ｒ"´,rｲ 　 ﾞi¨`　　　　　　　 |:::::::||::::::::ﾞｌ;ヽ、ﾍ　 　 ﾍ
　 　　::::/　 .l　 ll /三/ 　〃.Cﾄ.__,ﾉ　　　　 　 　 　 ｌ::::::ﾘ::::::::::ｉ|:::.ヽ;:`、　　.l
　　　:::/ 　　|　.il,' ‐〃　　||:::::::::::::::||　　　　　　　　　i_)∥:::::::::ｌｌ:::::::`i::::i　 　.|　　　　私は一体…どうしてしまったというのだろう
　 　 ::l:: 　 .|　.ｉｌ. -||　 　 ｌｌ:::::::::::::::||　　 　 　 　 　 　 、~i:::::::∥:::::::::|:::|.　　 !
　　　::l::　　.ｌ　.ll　,,ヾ　 　 !!:::::::::::::;ll　　　　 　 　 　 　 ＼l:::,'/.::::::::::::レ′／
　 　 ::l::.　　i　 i!　　 `　　 乂,';;;;;;;;i!　　　　　　　　　　　　ヽ,::::::::::::／ ／
　　　 ::!;:.　　!、.!、　　 　 ゝ_,＞'"´　　 　 　 　 　 　 　 　 / :::::／ ／
　　ヽ、.ヽ;:.　　ヽヽ、　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / ,／ ／
　　 　 　 ヽ、　　` ﾐ=、_　　　　　　　ノ　　　　　 　 　 , ノ/ .／
　　 　 　 　 ヽ、　　　`-ミ＝＝ー‐"´　　　　　 _,,-‐"./, ' /ﾍ
　　 　 　 　 　 ヽ、　　 ヽヽ　　　　 　 　 　 　 ‘ 　 　/.:li //、ﾍ
.　　　　　 　 　 　 ヽ、　　iヽ`,　　　　　　　 　 　 　 /.::l| l i　ヽ,ﾊ
　　　　　 　 　 　 　 `、　.l ﾍ l 　 　 　 　 　 　 　 ,　l...!l l l　 　 iﾍ
　　　　　　　　　 　 　 i、 i` | l-　 　 ＿＿＿＿_/, 'ﾚ’ハヽ、 　 ハ
.

　　　　　　 　 　 　 　 /: : : : /: : /: : / : : : /l: : : : : : : : :ヽ
.　　　　　　　　 　 　 /: l : : /: : /: : /: /:/:/∧:l: : : : : : : :ﾊ
　　　　　　　　　 　 /: : ! : /: : /: :/: ://l //　l:|＼: :!|: : : : l
　　　　　　　　　　 ,':/: :l : l : ://:/l: ｲ//,l/＝ｷi≦V | : : : ﾊ　　　　何をやっているんだ、サラ
　　　　　 　 　 　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑ ｌ:ﾄ|
　　　　　　　　 　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从　　　　そんなところでのぞいていないで
　　　　　　　 　 　 l:/ |:l: ､: ヽ ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l
　　　　　　　 　 　 l′lﾊ : ＼ ＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l　　　　　 お前も水浴びしたらどうだ
　　　　　　　　　　 　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州
　　　　　　　 　 　 　 　 |/l/|:l､_､:＞ ､　　 　 ／,. -ﾍl 、　　　　　　男の裸が珍しいわけでもあるまい
　　　　 　 　 　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　 〉 __l　 ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |.:.:.|:.:.:.|∧　　　　 /彡,:.|　　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /.:.:_ｊ.:.:‐￢l　　　 , ゝ／.:.|　　l-､
　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.へ　:.V＾ゝ　　/ / /.:.:.:l　 /⌒'ー
　　　　　　　　 　 ,　-―/／　　 ヽ ヽ‐.　 ｒ‐/ /.:.:.:.:.! /:.:.:.:.:.:.:.








. / /　,.' /.::::::::／　　　　　　　　,,.r'"´　 i:| 　.|:::::|　|ハ 　 .ハ、
　/! . i! ,'.::::::::/　　　　　　　　　". 　 ,,.-‐ﾘ 　.|:::::| . l　.ヘ　 ハ＼
. l::| . l| .l:::::::ｉｌ　　　　　　　 　　　 -´ ,ｒ"￣.ヽ|∨:|　ヽ　　 ＼ .ﾍ .｀
. |ﾊ　lﾍ.∨:::|　　　,,r."´｀　 　 　 　 ｲ ,代_)ヽ|:lﾍ;ﾍ　ハ.　..ヘヽ､ヽ、
ハ:ﾍ. l:ﾍ.∨:|　 ,,r"　 ,ｒ‐､　　　 　 　 ヽ////l||　ヽ∨ :ﾊ　　.lﾊ lヽ、
　 ∨ヽ､:ヽ.`ヽ." 　 / ,,. ‐-　　 　 　 　 ヽﾉノ ヽ、 |::l . |ﾊ 　 |ハ|::::　　　　　　　木陰に潜んでいたのを
..ヽ､_＼:::`:ヽヽ.`ヽ ' ,ｆ ｨ（.｀ヽ、　　　　　　　　　 `.l::l:l .!:::l .ｒ┴-.!、
　　　＞ゝ、.| .ハ.ハ.|　.!///∧　　 ヽ、　　　　　.////.::/~.　　　 `　　　　　　　最初から気付かれていた…？
　　　 i　l:::　|　 l::!　|.ヽ._ヾ-ﾞ‐'′　　　`　,..,　__,,///ｲ:;;/
　　　 .l...l.　 !　 |::|...i!.＼　　　 　 i! 　 ι '´　 /. ,/.／/.,.' 　.:
　　　 i.} 　 il 　 l::!　!ー-ヽ､　_　ﾉ|　　 　 　 /　/./　/ｲ 　.::
　　　iｌ..!　.|!　i...ﾍﾍ､ヽ＿＿___ノノﾃア￣.l____,イ/ ,/,ｉ| 　.::::　:.
　　 ,ｌ| .ﾄ､ | 　|.ヽ､ヽミー―― ／／　　　ヽ､__!!|/´.l:.　.:::::. .:::.
.　 /,ｨ .|::::`!、ｊ:::::....ヽ. `ﾐ　`l‐'´ /　､_　　 　 i| |l:l　 .ヽ::::::::i::::::::.
.／ /　i:::::::l`i､:::::::::::::.l:::::`､ﾉ　　ヽ.､_　　ヽ、.　.|l_ゝ､./＼:/::::::::;
　 /　/.:::::/.ﾉ::`ｉ:::::::::ﾉ ::::/.　　　　　 !_　　 ~ 　 ゝ／..::::::/:::;ｘ-‐‐"´
.

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　___　　　_____
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,r=ﾆ二、￣￣ｒ-__｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　,ｒ".'´~￣~ヽﾐ　彡"´￣~`.、、
　　　　　　　　　　 　 　 /´　　 ,ｘ-‐-、　.,ｒ‐‐-.、　 ヽ`、
　　　　　　　　　 　 　 λ　　 ./.::::::;;;;;;`ｖ';;;;;;;;;;;:::`、　 l　l
　　　　　　　　　　　　ハ　　.Ｙ'´´´　　`´　　　｀`ｦ　　|　|
　　　　　　　　　　　/ ,∧　　｀i　 　 　 　 　 　 　 ,' 　 ヽハ
　　　　 　 　 　 　 / /　 ,　　 l.,, -‐‐　　　 ‐‐- 、ｌ　ヽ、`i.ﾍ　　　　　　　　仕掛ける気になれなかったのは
　　　　　　　　　 ///　./　　/ ., -‐　　　　 ‐- 　 ヽ　 .`,...l...ﾍ
　　　　　　　　 , '/∧　{:　 /　　　__,　　　　___　　　i　　 l ,' ﾍ.ﾍ　　　　　　気付かれていたのを無意識に
　　　　　　　 ./ ,' ,'　`、!　l `、==＝"　　　 `＝==.,',l`i / !、 ﾍ, ＼
　　　　　　　,' ./ ,′,ﾉl .| lﾄ、 、　 　 　 l　　　u 　/ｲ.ﾘ.,'| l`l`　ﾍ　.ﾍ,　　　察知していたからなのでしょうか…？
　　　　　　　ﾚ' /　　.λl ,ｲ`ｌ| .ヽ、　　 一　　　ｲ　|'l、.l.| |lﾊ. 　 ヽ、ﾍ
　　　 　 　 / ./　　　 ' ﾞ|/ |.ﾚ|.　| |`,i　、　,..イ_|.||　i.!ﾊ|ﾉｲ|ハ　 　 ヽハ
　　　 　 ／, '　　 　 ,' .ﾊ`ψﾉ　l l |ヽ、 `´　,ﾉ |.|.|. |　ﾂ . lﾍ　ﾍ　 　.ハ l、
　　　 ／／　　　　./ ,' 　 ./　 /,l |　　ヽ、 '´　 l l.l..| 　!　.|ハ ハ　　 .ハﾍ
　　 ./ ,ｒ"　　　　 /〃,-≦-‐"~l.||　　.ｲ三|、　.l||.ﾚ’ /　/-、ﾍ.ハ 　 　 l.ﾊ
　　/ /　　　 　 .// /~ﾜ彡|　　.|.|.l　/...トイ i、 ﾊﾚ’./,イニｺ`l ﾍ ﾊ　　　l　|
　 ｜l　 　 　 ,ｒ´/ .l'　 '´ ,ｲ 　 .|.|.ﾚ′ !　 !　ヽﾚ′|'´.├-　　l .ハ ｌ　　 l .l
　　l...l　 　 ／ /　 lヽ　　 l　 　 |.|　　./　　l 　 |　　l　　lヽ　　 |　！l 　 / l
.

　　　　　　 　 ／　　,_,,,,,,,,,,_　　　_,　‐-`‐､
　　 　 　 　 /　　,r'",, r‐‐‐-ミ, ´,.r-‐‐-　.`､
　　　　 　 ,':　 :/　./　　 ,,,,,,,,,　　 ,,_--､ . 　 ﾊ
　　　　　 i::　 ,'.　.:l　 ,ｒ'=-‐‐ミ､,彡‐‐ミ,l　　 i|!
　　　　　.!:　.ﾉ　 .ｉ| 　|　　　　　　　　　 `| 　 .|l
　　　　 ,': ／　..:/i　　l　　　　　　　　 　 | . ﾍﾊl
　　 　./:.i　　.::://., 　 l_,..-‐-　　 ー-- ､ｌ.　 ヽ`､　　　　　　…なぜ、分かりました？
　　 ,./　ヽ, :::// / ,　ﾉ-‐‐､　　　 ,‐‐-　ヽ、..ハ:.ヽ
　 .〃 ./　 ) l/ .:i .i.,i"___　,,,　　 　､__..　,, /:〉､　 ）,'
／　.::/ -ｲイl、:l, :ﾄ.‘￣￣　　　　 ￣￣,',ｲﾉl:: /ｲﾍ,
'´.::／/　　 ﾘ､ﾐ_､‐ミ=ｧ 　 　 　 }　　　 /'::i',ｲイヽ、 .`､
:／.:/.　 　./　.lﾉｨ`ー`_ 、　　 ,_、　, ィﾉl､lil-` . ﾊﾊ.　ハ
..::ノ　　 .::/ 　.l::|:::::l:ｉ.,'ヽ、`　 ､_ ィi:::l::l::::l　iヽ:::.　.l:.l:: 　.l
/　　 .::〃 　 ,'::l:: ,r,〈 　 `ヽ、. ,.ｨ..l､.ｌl::l:::ｌ　ﾊﾍ:::: ﾉ/.:　/
　　.::,ｒ"　__ ｲイ'´　l l、　 　 /ﾍ,　 ｌ.i`‐l::ｌ　　.i_!://::　/
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i!:::l::　i!　　i　　 　 　 i l l /ﾍ 〉::〈.ﾍ.|.!ノ　　 ｲ‐.:ｌ　lヽi､
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. 　 　 　 |:|:::ﾄ.::::ﾚ斤弌fz､ﾘ|::/ /〃ﾄzﾁﾀ }:: ,: ::l　　　　そこに普段無いものがあれば
. 　 　 　 ﾘ}/|::r､ヽ弋ﾕﾒ┘ ﾚ　{　　 ￣　/:./::|::|
　　　　　 　 j/{ ヽ:ヽ.　　　　　 ',　　　　/::.ﾊ :|::|　　　　気が付くに決まっている
　　　　　　　　 |｀‐ヽ＼　　　　_'＿_ ∠::ｲ::∧ﾄ:{
　　　　　　　　 |/l:|､::トヽ　 ¨ ﾆﾆ ´　ｲ::::|:/　ﾘ ｀
　　　　　 　 　 '　ﾘ jﾉ::/:}＞､ 　　／,┴┤
　　　　　　　　　　　 V}:'::｀ー:≧'-:´:::::::::|
.

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　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ、　　　 ノ⌒`''''－- ,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ (⌒　 ノ 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　 　 __,,--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀－へ,,,,,____ 　 　 ＼"''ヽ　_＿＿,,--－－''""￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣''''''－----- 、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　∟___Y　　 /./　　/　　＼＼　＼　λ　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　.//　　:/./ﾞ`)　　＼.l 　|　　`┘　　　　　 ＿_,--－
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'--::`!　　 //　./　＼　`!　/　　＿,,--－''"￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ-.//　./　〉　 〉　〉"　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ-/　/　 /　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　パ　シ　ッ　＼








　　　　　　　　　　　　　　　どっぽーーーーーん！

　　　　　　　　　　　　　 　 ｃ'⌒`ヾ`　　　　　　　,　'⌒ ＾っ
　　　　　　　　　　　　　　 　oﾟｃ 　.| l|l 　|l.| l|l　ll っ っ,　'⌒ ＾っ
　　　　　　　　　　　　　　(( <o.ｃ　ヾ|l　|| |l.| l|l 　l／っ っ
　　　　　　　　　　　　　　　　((_＼W从从从从W从W ./　っ
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　　　　 　 i . 　 |　　 .|　　 .〃　/,.|."´　　.l |　　　｀`´￣~―‐.､-ﾊ .i　　　　 /
　　　 　 .,ｲ.　　.|　　 .|　　〃　," .l　　　　.| |　　.、　　　　　　　 ヽ! l　　　 l,'
.　　　　 ,' |. 　 .:|　　 |　 〃 /l　　|　　　_,,,l l-‐'' !　　 ‐､_　　　 . l /　　　 /
　　　　.ｌ　|. 　 .::l　　.l . /.l ./.|-‐‐キ",￣　| l　　　　　 　 `ヽ､_ .l./ 　 　 /
. 　 　 .l　 |　　.:::l　 / ./ .|./　|______ヽ.!　 　.|.ｌ　　　　　‐,- ､_　//　　　/
　　　./ . .:|　 .:::::| /...ｉｌ　.l.l ___lヽ___,,,,|`　　　l.|　　　　_'´　　 `〃　 　 ./
　　.ノ　 .::i!　.:::::/´.: ｌ|:　..|lﾞ〃::::::廴_lヽ　 　 ||　　　 ‐-二__‐ .l.| |　　/
. ／　　.:::ｉ|. .:::/　 :::.||::　ハ_ゝ:::::::::::ﾉ_ 　 　 ll　　　　 ７::::ｃ｀ヽ､|､| .//　　　　　　くっ…ここで殺す気ですか…
' ′　 .::::/:!..::∥.　 ::::l:::..　.ﾊ￣|~||~|| . 　 　 i!　　 　 _込::::`‐:ﾉ .|ﾍ/.ｌ
　　..::::/_ﾉ;;;;;;l:.　　　::`､::.　 | ｌｉ .ｌｌ .l!.　　　　|　　　 　 　 ¨¨ド､ .l./.l.ｌ
....::::;;ｒ"´._,,..-.ヽ､:... 　::::|::::　l .l　,′l　　 　 .ﾉ　l　　　　　　　　〃ィl.|
:::;ｒﾆｘ‐"　　　　　ヽ､;:::ｌ:::: .|ﾄ`､i　　l　.ﾉ.　　　′　　l　　　／'´/ノ.ｌ
‐"´　　　　　　　　　 :ヽl:::　l､ヽl`ー'.l´　くニコ　　　`ー/〃≠'´:::|
､_　　　　　　　　　　　 :ヽ;:. ヽヽ＼　 l　　　　　 　 　 _,ｘl.l::::i:::::::::: l
:〃ヽ、　　　　 　 　 　 l　ヽ;:. iヽヽ...ヽ|　　　　　　.ィ'/ .`.|l､':::::::::　 l　 ./
:i|::::::..｀ﾍ　　　 　 　 　 |　　ヽ:.l:.|.`i::::/ `ー　 ´::::::／　　 ||∨:::::　　.|　l //
l|　　 :::::.ﾍ　　 　 　 　 l　　　`i|.l　|./､　　 　 ;:ｒ'"　　　 ::::l! |∨:;:　　, .|l　l､
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　　　　　　　　　　　　　/ /　./ 　.,' ,ｨ'三三ﾐ=、 　_,,r=-,_　、　　ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 ,' .i　.::;'　 ,ｲ彡'´￣￣｀``-'‐===ミミミ!　　 iﾊ
　　　　　　　　　　 　 ｉ ,'ｌ .::::ｉ.　.l/'　　　　　　　　　　　　 ｀`ﾐi　 　 ｌ i
　 　 　 　 　 　 　 　 l ,'.ｌ.::::,' ::　l　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　ｌ .i
　　　　　　　　 　 　 l.,'..:i!:/　:: i ｉ-‐ '"´￣｀　　 　.‐-､._　　.,'　　 .i ｌ .l　　　　　　水の中では飛び道具が使えないと
　　　 　 　 　 　 　 ,'/.::ﾉ'　　::.l .ﾊ _＿_ 　 　 　 　 　 　 ｀` i　i:　　ヽ,.l
　　 　 　 　 　 　 ,〃:;ｲ,'　, .::::　ｉ:i,--==ﾄ_　 　 　 　 ,--　　ｌ　.i:.　　:::.ヽ,　　　　　思っているのでしょうが、大きな間違いですよ
　　　　　　 　 .／/,.ｲ/ , ' .:::/ .:/|l::::()::l|ヽ.　　　　 ,ｲ云二ﾄｌ.　 i::.　::.. ::::i
　　　　　　 ,イ,／ i　i /　.:::,' .,ｲ　ミ=彡　　　 　 　 lｌ;;:ひ:::;ハ　 ヽ, :、:::::l　　　 　 鉛玉や銀線が無くとも、我ら一族は
　　　 　 ／ .;ｲ　.::ｌ　l':　i :::i :i.l i　 　 　 　 　 ,　　 　｀`¨~´ .∧.　 ヽ ヽ ::l
　　　 .,.' .::;ｲ 　.::::,ヽ ヽ　、ヽ、ヽ､__ ﾉ　　　　!　　　　　　 ./,ｲ^ﾄ、ヽ　 ヽ!　　　　 全身を武器として鍛錬を積んでいますから
　　　,' .:,ｲ.　.::::::,ｲ .:iヽ、｀`　 ヽ,ー‐'　　　 ｒ　　ｧ　　　　,.ｲ:::l:::::ｌ i 　 i ノ.ﾍ
　 　.i ./　...:::,イ　.:/::::::::i:｀ヽ,ノ ﾉi　 `ｉ.、　　　　　　 , イ/i:::,メ'::::,l. 　,l:::::、.ﾍ　　　　
　 　 l' .:::;／　 .::,ｲ:::::: ,':l::::::i　 i i　/´l､. `　、_　 イ､::,' .i:::l:i'/,ｨ'´ﾉ イﾉ:::＼::..ﾍ
　　 .l:;イ　　.::／.::::::::/:::l::::::`ヽ(`/　　 `　、　　　,l' ｌ:i:　ｉ:::iﾍl i ,'イ／::i:::.　ヘ、ﾊ
　 .／ 　 ,　'´...::::::／:::/.::::::i_,ｨ'ヽ、　　　　 `ヽ,_.ｨ　.l､i::. ヽ:ヽヽ:::i':＿:::ﾊ:ヽ　　.ヽl
. /　 　 ......::::;ｨ'", --､,-‐'´　　`､ ヽ 　 　 　 /.:::.∨.l i i､　 ヽ、｀ヽ、 `ヽ、ヽ　　 l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽー'/　　　　　　/ー'　/　　　　　　 ,
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　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 ＿　　|　!　　　　　/　　　'　　　　　 ,　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::::::::ヽ '　| ＿　　 /　　／　　　 　 ,:'　　　 ”¨　 ､　　　　　　この爪で…
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　　　　　　　　　　　　　　　／　　ー'　　{::::::::::/′ /／::ヽ　,. :' 　 　 /　　　　　'　　　　　　 肌を…肉を…斬り裂いてくれる…！
　　　　　　　　　　 　 　 ／ 　 　 　 　 　 ー '　厶=!'::::::／´　＞―z/　　　　, '
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　0 Ｏ 　0　　　。　　　　　　　　　　　　。　　　　ゴポポポ…
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　 　 　 　 　 {
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 l　　　　　　　　　　　初撃の手ごたえはあった…！
　　　　　　　　　　　　　 r‐ ､　/　　　　　　 　 　 　 　 　 ,
　　　　　　　　　　　　　/　 ／　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　 しかし、次が続かない…
　　　　　, -　､＿＿＿_{_／　　　　　　　　　　　　　　 　 ,
　　　 　 {　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　水中なのに、あの男はなんて素早い動きを…！
　　　　　l　｀ｰr-､,,..::''　　　　　　　　　 　 　 　 /＿__／
　　　　　|　　 | ノ　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／l　 l
　　　　　| 　 ／　　　　　　　　　　　　　　 ,.ｲ　 ゝ_j
.　　　　 ヽ／　　　　　　　　 ＿＿＿__／l　 !
　　 , - '´　　　　　　 ＿_ ／l　　 l 　 　 弋,ﾉ
. 　 {　　　　　_,. -r '´　　　 弋__ノ
　　‘， 　 　 {ヽ 　|
　　　}　　 　 ! ヽ_ﾉ
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　　　 ヽ､__/

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　　　　　　　　ﾌﾞｸﾌﾞｸﾌﾞｸ……
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　　　　　 　 　 　 /ｲ: | | : |: :l/!/=l'､l'/´/,.ィ彷ｒ） 7:/: ﾑ ｌ:ﾄ|　　　　まいった、まいった
　　　　　　　　 　　,': ,ｌ l: : ∨ｒ忘外　}　　￣￣　//: /) }从
　　　　　　　 　 　 l:/ |:l: ､: ヽ ｀￣　〈　　　　　 //: /.ン:l　　　　　　さすがに玄人だな
　　　　　　　 　 　 l′lﾊ : ＼ ＼　　　　＿＿,./ｲｨ/彳|l l
　　　　　　　　　　 　 ′!: | |:ヽ‐ヽ　 ´-‐一　　 /ﾍ: N州　　　　　　派手に引っかいてくれたもんだ
　　　　　　　 　 　 　 　 |/l/|:l､_､:＞ ､　　 　 ／,. -ﾍl 、
　　　　 　 　 　　　　　　'　' l／| ヽl: | ｀ ‐　'´　 〉 __l　 ヽ
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ハ:ﾍ. l:ﾍ.∨:|　 ,,r"　 ,ｒ‐､　　　 　 　 ヽ////l||　ヽ∨ :ﾊ　　.lﾊ lヽ、
　 ∨ヽ､:ヽ.`ヽ." 　 / ,,. ‐-　　 　 　 　 ヽﾉノ ヽ、 |::l . |ﾊ 　 |ハ|::::
..ヽ､_＼:::`:ヽヽ.`ヽ ' ,ｆ ｨ（.｀ヽ、　　　　　　　　　 `.l::l:l .!:::l .ｒ┴-.!、
　　　＞ゝ、.| .ハ.ハ.|　.!///∧　　 ヽ、　　　　　.////.::/~.　　　 `　　　　　え…あれ…
　　　 i　l:::　|　 l::!　|.ヽ._ヾ-ﾞ‐'′　　　`　,..,　__,,///ｲ:;;/
　　　 .l...l.　 !　 |::|...i!.＼　　　 　 i! 　 ι '´　 /. ,/.／/.,.' 　.:
　　　 i.} 　 il 　 l::!　!ー-ヽ､　_　ﾉ|　　 　 　 /　/./　/ｲ 　.::
　　　iｌ..!　.|!　i...ﾍﾍ､ヽ＿＿___ノノﾃア￣.l____,イ/ ,/,ｉ| 　.::::　:.
　　 ,ｌ| .ﾄ､ | 　|.ヽ､ヽミー―― ／／　　　ヽ､__!!|/´.l:.　.:::::. .:::.
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　　　　　　　　　　ヽ::::::. :::|　.`、´_,,.==ﾐ-　　　　　.７',二ミlﾊ;::.　:::. .ヽ、 .ヽﾊﾊ
　　　　　　　　　 　 ｌヽ;:ｉ:::l　.:: .ｌ/'.,ｲてヽ　　　 　 .´i:::::廴i.l.}∨　i::::　∧.　.}.ﾊ,ﾍ　　　　　　　殺すつもりではなく…
　 　 　 　 　　 　 　 ｌ　〉:/ /:　ｲ .l::::::::::::ｌ　　　　 　 l::::::::::::l ’ﾍ;ｌ..|::::　 ハ　!:　lハ
　　　　 　　 　 　 　 |./:/: ,': ./.ﾞ　∨;;;;;;ﾉ 　 　 　 　 ゝ-- '　 l ｌl ,!:::　　.ｨ lﾉ:　.i!　l　　　　　　ふざけて…
　　　　　　　　 　 　 |':;':　.|: iｌヽ　　￣ 　 　 　 i;:　　　　　 　 l/ノ::　　ノ:! ,!:::..ﾊ . l
　　　　 　　 　 　 　 ｌ:l::　 ﾍ;.!ﾐ,ﾍ　　u　　 　　＿ 　　 `ー-=彡';　 _∠ｲ-'=､;_ ﾍ. l　　　　　　じゃれあってた…だけ…？
　　　　　　　　　　　ｉ`l;:.　 ::..ヽﾐ=--イ　　 　´―` 　　　　,イｨ'´,ｒ'"　　　　　 ` .､ﾐl
.　　　　　　 　 　　 i!　.ヽ､..i::::::...:ヽ'´:.,,、 　 　 　 　 　 ィ ｨ!'/,ｒ"　　　　 　 　 　 .ヽヽ､
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　　　　 　 ／ｲ' l　 .:::ｌ 　!λ!;:ﾄミ=-　 〈`ー-- ､::::′.:::_,,,/ .l`|::::::ｌ.::::　　 　 ,r.'"::::::| /::.　　　 .､　}
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　.∥　 ｌ:::::/...ll/” /./　∥〃:::::::::;;;込、　` |ヽ `' 、　　 　 .|.|　　　 　 　 ／　　|| |　　 ／.|　　 .∥　/／
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　ｌ::.ｌ 　ｌ::::l　ｌ　　l .ｌ　　.li　　　　　　　　 　 |　　　　 　 //　　　/./叱ﾀ圦.ノ /´1　:::::::.　.|ｌｌ 　 || |　　　　　一体…何を考えているのか…
　|::::ｌ　 ｌ::::l　ｌ　　ｌ .ｌ　　.ヽ、　　 　 　 　 　 ｌ　　　 　 //　　　 ｌ .ﾄ,,,送彡"./.:::/||　::::::::::. .ｌl ｌ　 || .ｌ
　.ｌ:::.ｌ　 ｌ::::ｌ　!　　! .!　　　ヽ、　　　　　　　 !　　　 //　　　　 ｌ　　 ~“=.ｲ/.:::::l ||　::::::::::::. l.ｌ.ｌ　 ll　!　　　　 全く…読めない…！
　..ｌ::::l.　 ｌ::::ｌ　.!　 ヽヽ.　　　 ヽ.、---　　　 ヽ 　 ∥　　　　　ｌ　　　　 ./..::::::::l ｌ.　:::::::::::::: ｌ　ｌ　.l.　ヽ
＼,.!::ｌ:ｌ　 !:::::!　ヽ、　ヽ丶.　　　　` ー‐‐　　 　 ∥　 　 　 　 ｌ　　　　.i ::::::::::::ﾘ　.:::::::::::::　|　|　 ｌ 　 ﾍ
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